プレゼンテーション1-1

私が添乗員になったきっかけ

 はじめまして。Naokiと申します。
 私は旅行会社に勤務していて、添乗員として月に一回ペースで海外に出ています。これまでの添乗で得た経験や知識などを、旅が好きな方たちに共有して、より印象深い旅となるお手伝いができればと思い、記事を書いていくつもりです。
 今回が最初の投稿となりますので、自己紹介を兼ねて、添乗員とはどういう仕事なのか、なぜ添乗員を志したのか。そのきっかけを記していこうと思います。

旅に付加価値をつける。これが添乗員の仕事

 みなさんが学生時代に行った修学旅行を思い出してください。旗を持って団体の先頭を歩く人がいたと思いますが、その人が添乗員です。英語ではツアーリーダーと言ったりします。ざっくりどんな仕事をしているのかというと、”お客様の旅の想い出づくりのお手伝いをすること”です。
 お客様の見えないところでは、ホテルや航空会社、バス会社、現地のガイドとの交渉や円滑な運営をするための打ち合わせなどをします。お客様の前では、旅に必要な情報をお伝えしたりします。また滞在中に起きたトラブルを対処します。
・バスのタイヤが砂にハマり、立ち往生。
・お買い物中に財布をスられた。
・ツアー中にケガをして、病院へ案内してほしい。 など

 ツアー中はお客様と24時間ずっと過ごすため、大変なことは多いですが、実際に現地に行き、お客様と喜びや感動を共有したり、目の前で旅を楽しんでいただいている様子が見られるのは、添乗員ならではのやりがいです。 skyticketやbooking.comなどのオンライントラベルエージェント(新聞などではOTAと呼ばれています)が台頭し、個人でも誰でも簡単に旅を作れるようになりました。そんな中、私が添乗中に心がけているのは、後述しますが、「目の前のお客様の、この国への興味を深めるには、何ができるか」ということです。

きっかけは異文化との接触

 「他人に優しく・何があっても耐える」のが本当のムスリム。

 学生時代に、東南アジアのマレーシアを旅していた時の出来事です。国民の過半数以上がイスラム教を信仰しているので、いたるところにモスクと呼ばれるお祈りをする建物が点在しています。
 この国を旅した時、これまで自分が日本で生きてきて出会うことのなかったヒトやモノとの遭遇の連続でした。モスクを見学した際に、ガイドが最後に言った言葉は今でも忘れません。
 「イスラムと聞くと、攻撃的で人殺し集団と偏見が多いのは残念。本当は平和を望んで、人に優しくする人たちの集まりなんだけどな。」
 メディアを通して今まで自分が見たイスラム圏とは、全く異なる現地での生活に触れました。自分が実際に触れてもいないものに、その国のこと、そこで生きる人々のことを評価することはなんて愚かなんだと実感しました。中国に行ったことないのに、銀座でにぎやかにしている中国人を見て、悪く言う日本人が多く見受けられます。しかし、実際に中国に行き、中国人と触れると、中国には、日本とは根本的に違う文化がある、ということを知ることができます。自分が実際にその文化に触れてもいないに、その国のこと、そこで生きる人々のことを評価することはなんて愚かなんだと実感しました。
 本当のイスラムはこうなんだ。ともっと多くの人に感じてもらいたい。
 モロッコに添乗した際に、お客様から
 「イスラム教ってなんとなく怖いイメージあったけど、そうではないのね。他におすすめのイスラム圏の国ある?」
 旅は平和産業なんだなと実感した瞬間です。

今後やっていきたいこと

 旅は本当に面白いし、モノの考え方をより豊かにします。だからこそ、個人で旅行に行った際、「ただ行った」という風にして欲しくないと強く感じます。
 モロッコでは、モスクに行きました。その次は市場に行きました。インスタ映えの写真たくさん撮れた!・・・
 それでも十分楽しいですが、そこで暮らす人々の文化や歴史を知ると、その旅はもっと深まります。そのお手伝いをこれからこの場を借りてやっていきます。
 最近はイタリアに行くことが多くなり、キリスト教絵画に触れる機会が増えました。美術なんてこれまで全く興味なかった分野ですが、勉強していくと面白い。実際に目の前に本物を見たときに、これがこうなのか。などまた違う感動が湧いてきます。イタリアに行ってキリスト教絵画を見るときのポイントみたいなものも記事にしていく予定です。これからもお付き合いいただければ嬉しいです。よろしくお願いします!

 

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