ショートエッセイ集

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ノート

ドア影に隠れる息子【エッセイ】

どうにも季節外れなのだが息子がスノーマンのアニメーションにハマっている。スノーマンはレイモンド・ブリッグスの絵本を原作とした1982年に公開されたアニメーションだ。

30分くらいの動画だが、最近飽きもせずに毎日の様に視聴している。そして毎回同じリアクションをするので面白いなと思いその行動をnoteに記録することにした。

スノーマンのオープニングは暗い。夜の世界にコンコンと雪が降る様子をグ~と見

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みんなの金曜日はどんなの?【エッセイ】

フライデーナイト・ファンタジー(friday night fantasy)

シネマ・ノスタルジア(cinema nostalgia)

どちらも昔に放映された金曜ロードショーのオープニングの曲だ。だからもう過去のモノ。でもね、たまに今でも私の頭の中に流れていることがある。もうこびり付いてしまっているんだね。

夕焼けの海をバックに浮かび上がる黒いシルエット、映写機を手回ししながら帽子を脱いで挨拶

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尿意ドン!『三歳児よ、トイレに走れ』

三歳児は尿意を感じてから決壊までのインターバルが短い。息子が『もれるもれる』と騒ぎながらトイレに駆け出す時、私は密かに『尿意ドン!』と応援している。
使い古された表現だが、心の余裕が生まれて良い。トイレに失敗しても笑って赦せるような気がするのだ。

何だったかな?

・・・・・

・・・

思い出した!

実はこれ、今年の3月にツイートしたものなんだけど、そこそこ反応が大きかったんだよね。いやー嬉

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一つ新しい香りが加わった【エッセイ】

ホームベーカリーが我が家に来てからというもの、ことあるごとに妻がせっせとパン作りに励んでいる。頻度的には三日に一度は焼いているような気がする。

おかげさまで できあいのパンを焼き直すのとはまた違う別の世界が我が家に増えたように思う。

朝、部屋いっぱいにパンの甘い香りがひろがる

そう、スーパーで買うパンをトースターで焼くのとは全く別の世界がやってきたのだ。数時間寝かせたパン生地は不思議な力を秘

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いそがしい朝【日記】

「めっちゃ時間がないときに限ってこんなメニューでごめん!」

7時25分。あと5分で出発しなければならない時に妻からテーブルに出された朝ごはんはアッツアツの雑炊だった。まだグツグツいうてる。

ひとくちふたくちと慌てて咀嚼する。寒い朝だったから温かい雑炊が身体にしみる。美味しい。

はふはふ、

はふはふ、、

はふはふ、、、

熱いわ!!

美味しいけど、ひたすら熱い。5分で食べれるのかこれは?

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曇天の夕方にレインボー【日記】

スマホの写真を整理しているとどっからどう見ても残念な風にしか写っていない虹の画像が出てきた。

ちょっとお見せするね。

フフフ、謙遜 抜きで本当にお見せするほどのもんじゃないよね。

これ 雨上がりの散歩の途中、近くの公園で撮ったものなんだけれども、あまりに曇り空すぎて笑えるよね。
インスタ映えしないことこの上ないし、かといってツイッター映えもしない。撮影のプロの人からしたらゴミクズの様な画像だ

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今日はハンバーグ【ショート日記】

朝キッチンのフライパンを覗き込むと弱火で玉ねぎが炒められていた。「今日はハンバーグよ」と妻が教えてくれた。

「パパ 誕生日だからさ。何にしようかって娘と話して決めたの。」嬉しそうに妻が続けた。

◇◇◇

『そうだったのか。今日は私の誕生日だったのか。』大人になっても誕生日は嬉しいものだ。

本当は4日前が私の誕生日だったんだけど、そんなことは炒めた玉ねぎの香ばしい香りの前ではどうでも良かった。

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アメリカンドッグの話【雑談】

あの"へにょっ"としたソーセージが良いのだと思う。

◇◇◇

夏に食べる市民プールでのアメリカンドッグは庶民的な喜びがある。水で冷えた身体にバスタオルを羽織り、炎天夏のプールサイドで行儀悪くモグモグ食べるあの味はジャンク的な食べ物の喜びを5歳の娘に教え込んだ。

あれから3ヶ月ほど経ったけど、

娘からはそれ以来たびたび「アメリカンドッグ買って」とせがまれることが多くなった。

そんなわけで今日

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ばななジュース【日記】

怖い夢を見たのかもしれない。5歳の娘が寝室でぐずっている。いつまで経っても泣き止まないので布団にかけ寄り抱っこした。

「怖い夢みたん?」と聞くと「うん」と娘が答えた。

背中をさするも落ち着かずこちらが困っていると、台所でお弁当作りをしていた妻が「ばななジュース作ろうか?」と声をかけてきた。

すると涙がとまった娘が少し笑顔になり、それを聞いていた3歳の息子がばななというワードに猛烈に反応した。

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その天国にお友達はいるかい?【日記】

昨晩のこと、5歳の娘が突然「天国に行きたいなぁ」と言った。こちらはもちろん驚いたが娘がどういった意味合いで発したのかは分からない。
幼稚園で知ったのか、絵本で知ったのかもわからない。

天国は死を連想させる言葉である。
小さな身体から発せられたその幼い声はあまりにも現実味を帯びなかった。

縁起でもないからやめなさいと言おうとしたが、なぜかその言葉は口をついて出てこなかった。理由はわからないが、娘

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