あの"へにょっ"としたソーセージが良いのだと思う。

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夏に食べる市民プールでのアメリカンドッグは庶民的な喜びがある。水で冷えた身体にバスタオルを羽織り、炎天夏のプールサイドで行儀悪くモグモグ食べるあの味はジャンク的な食べ物の喜びを5歳の娘に教え込んだ。

あれから3ヶ月ほど経ったけど、

娘からはそれ以来たびたび「アメリカンドッグ買って」とせがまれることが多くなった。

そんなわけで今日のランチにもアメリカンドッグが一品追加され、そしてその流れで妻と他愛のない雑談をすることになった。

「これってソーセージをドーナツ的なもので包んだ食べ物だよね。」

確かにそうだ。あのまわりのサクサク部分は単品で食べるとドーナツの様な気がする。

「アメリカンドッグのソーセージって必ずへにょへにょしてるよね。」

あー確かにそうだ。シャウエッセンのようなパリッとした食感は全くと言ってないなー

「上等なパリッとしたソーセージ使っちゃダメなの？」

『・・・』

たぶん駄目だ。
あの油であげた甘い分厚い衣にはあのへにょっとしたイマイチなソーセージでないとダメなんだよ、きっと。
上等なパリッとしたソーセージはそれだけでごちそうだから、それならフランクフルトとして単体で食べれば良い。

そうだ！あの不健康そうな高カロリーな美味しい衣と、あのへにょへにょの頼りないソーセージの組み合わせを串に挿して食べるのが最高に美味しい作法なのだ。

マクドナルドのハンバーガーに負けないぐらい日本に馴染んだジャンクフードの形があのアメリカンドッグなのだ。

私の胸は急に熱くなった。
妻にその想いを告げると呆れながらも微笑んでくれた。君は最高だ。

これからもたまにジャンク的な食べもんも無理せずに食べていこう。毎回健康食を作るのは手間がかかるだろう。

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ジャンク的な食べ物は身体に悪いと言われがちだけど、たまに食べると「そうそうコレコレ！これが食べたかったんだよなー」となるからストレスが吹っ飛んで精神衛生上は健康になるというのが私の個人的な考えである。

#雑記 #エッセイ