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魚屋4代目の話 9話

 私も実家を離れたため、幼い妹には寂しい思いをさせました。ごめんなさい。
 部屋にはテレビが無かったのでプロレスが観えなかったです。それよりもまずは朝早く起きて新聞配達することが優先でした。
 配達の初日は寝坊した記憶があります。朝4時に起床し、朝刊配達、朝食、学校、夕刊配達、夕食、就寝と言った生活です。但し、週2回だけ授業が遅くなるため夕刊配達を免除してもらいました。
 販売店の家には高校生の娘さんと中学生の息子さんがいました、中でも中学生の子はなかなか頭が良い子でした。何回か数学を見たことがあっても、飲み込みが速い感じがしました。
 日曜は夕刊がないので、下北沢の寄り合いに参加していました。
 大学は私が通う前年に創立100周年を迎え、記念の図書館が作られました。その完成した図書館が私の寝床になりました。時間があると本当によく寝させてもらいました。


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