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小皿を背負った動物たち・スンコロクより

熊本県の小代焼中平窯・西川です(^^)

私は食器等のロクロ物と並行して、動物の置物も作っています。
今回はその中の『小皿を背負った動物』シリーズについてのお話です。


小皿を背負ったラクダ(飴釉)


よく「これ何に使うんですか?」という質問をいただきますが、
私も何に使うかよく分かってないんですよ 笑

そもそも実用的な作品のつもりで作っていなくて、
「動物が器を背負っている」という造形が面白かったので作り始めただけなんです。



直接的には辻清明氏の図録に掲載されていた『盃を背負った象』をきっかけに作り始めました。

これは辻清明氏のコレクションでして、
14世紀~15世紀あたりにタイで作られた作品で、スンコロクとも呼ばれます。


『独歩 辻清明の宇宙』


元々は象だけがモチーフだったんですが、

「背中に何か背負うタイプの家畜は全部面白いんじゃない (・・?」
と考えて、牛、馬、ラクダ、ラマへも展開しました。

スンコロクの作品を、
私なりに小代焼の土と釉薬と新たなモチーフを使って再解釈した作品と思っていただいて結構です(^^)


定番の器作りも楽しいんですが、
こういった動物作りも織り交ぜて制作しております。



2023年8月5日(土) 西川智成

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