「はじめてのお別れ」 #20字小説 +育児日記
ゾウ組さん、もう逢えないのー!うぉ〜ん!
【完】(20字)
#20字小説
本稿は、「#20字小説」の作品です。
「20文字で小説を書く」というルールに沿って仕上げました。
実際に起きた出来事から、創った作品になります。
【育児日記】
我が家の息子は、4月から幼稚園の年長です。
3月には終園式があり、幼稚園も春休み。
息子が仲良くしていた、最年長のゾウ組さんたちは卒業です。
終園式を遡ること1週間。
幼稚園ではお別れ遠足という行事がありました。
年長のゾウ組さんと一緒に、息子の属していた年中のクマ組も公園にお出かけしました。
目的は、卒園してしまうゾウ組のお兄さん・お姉さんと最後に楽しい思い出を作ろう!というものでした。
ところが、それが余計に切なさを増してしまったらしく、夜のお風呂で突然、息子が号泣。
「ゾウ組さん、もう逢えないのー!うぉ〜ん!」
20字小説のワンシーンに戻るわけです。
一体何のスイッチで泣き始めたのかは全く分からないのですが、
浴槽につかりながら、ぐずんぐすん涙を流しはじめた息子。
「どうしたの?」
と聞くと、さらにヒートアップして、
「うぉ〜ん!」笑
そうか、息子にとって、初めての「お別れ」の経験かもしれないね。
物心ついて、ちゃんと人間関係が分かるようになった息子。
だからこそ、「卒業」という言葉の悲しみ、そして、「もう逢えない」という意味が迫ってくるのかもしれません。
ママの知らない間に、君は大人になったんだね。✨
そして、さらに聞いていくと、意外な話も出てきました!
どうやら、ゾウ組さんの中の「ナナちゃん」という女の子がいつもよく遊んでくれて、とても面倒見のよいお姉さんだったようです。
はてさて、これは年上好きなのか?息子よ?笑
と思っていたら、
ナナちゃんという子は、本当にどんな子にも分け隔てなく面倒を見てくれる素敵なお姉さんだった模様。
これに関しては、3歳の妹も完全同意で、
「ナナちゃん、いなくなっちゃうのイヤ〜!エーン😭」
と一緒に大号泣💦💦笑
どうしたら良いのよ〜。
と思いましたが、ひとまず、
「ゾウ組さんとは春休みのお預かりではまだ会えるよ。
ナナちゃんに会いたければ、小学校が終わった後に遊んでもらおう?
一生逢えなくなるわけじゃないから、大丈夫だよ」
と伝えました。
伝え方、合ってますかね?🥲笑
とにかく、息子が「別れの悲しみ」という諸行無常に目覚めた、記念すべき春なのでした。
4月からは君が、ゾウ組さんだよ。
最年長、一回り大きくなって、下の子の面倒を見てあげてね。
君の大好きなナナちゃんのように。
もうすぐ桜の季節。
皆様の出会いと別れが、心ゆくものでありますように。
最後までご覧くださり、本当にありがとうございました。
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