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何か子供達のための“場“を作りたい

昔は、新年の誓いなどを立てたものだけど、
元旦から震災などあって、のんきに自分ひとりの抱負とか、夢とか考えるのが何だか、気が引けるというか、何かちっちゃいことのように、急に思ってしまった。

もちろん、本業の執筆も大切だけれど、そしてこの先、可能な限り執筆だけの生活を送りたいけれど、それだけではいけないような気がしてきた。

もちろん、小説を書くことは個人的な達成感があることだし、小説を通して歴史の中に、「有意義な意識」を遺すという夏目漱石的な意味で社会的意義もある。

当時に、ある頃から小さなこどもから読めるような小説をメインにしようと思ったときから、いつか、現実の中でも何か“場” のようなものを作りたいと漠然と考えるようになった。

それは、今流行のオンラインサロンのようなものを始めとして(Note上のメンバーシップもその中に入るのかな)有名な宮沢賢治の羅須地人協会や、哲学者の中島義道さんや、内田樹さんがやられている私塾、かつては福永冷三や、長谷川摂子さんの子供向けの塾ようなものまで、過去も現在もいろんな人たちが、様々な形で試されている。

最近の中は、特に強い関心と興味を持ったのは、ひとつの学校のあり方として、楽天の創業者、本城慎之介さんがつくられた「軽井沢風越学園」などもいいなと思った。

しかし、学校、教育といったら大げさだし、とても身の丈にあってない大事業になるし、石井桃子さんのように、自宅の一部を図書館として子供達に開放するというのも、何か少し違う気もするし。

かつて、宮崎駿さんが、スタジオジブリで働く人のために幼稚園を作ったとき、「子供は希望の塊」なんですと、おしゃっていたが、幼稚園を作る気力も財力もない。

とにかく、お金儲けではなく、教育事業といった大上段的な切り口でもなく、自分らしい子供達の将来のためになる、何か場を作りたいなあというのが、お正月に岐阜のひなびた温泉宿に籠もり、ニュースを見ながら考えていた。

この震災をきっかけに、あれこれと社会問題を考えていると、大人としてできる解決方法とは別に、せっかく生まれてきてた子供達に、その生まれながらの希望の塊を上手く、社会の闇を消せる太陽のような大人になれるお手伝いをしたい、そんな場を作りたいという願いが一段と強くなった。可能ならば、小さい子供向けの創作を足がかりにして。

とここまで書いてきても、あまりにも今は漠然とし過ぎていて、いつものいっときの気の迷いかもしれないと思うこともあるけれど、こうした、子供達の“場を”についての思索を、今年はもう少し深めていけたらと思う。

結局、今年の抱負になってしまったけれど・・・ではまた


夢はウォルト・ディズニーです。いつか仲村比呂ランドを作ります。 必ず・・たぶん・・おそらく・・奇跡が起きればですが。 最新刊は「救世主にはなれなくて」https://amzn.to/3JeaEOY English Site https://nakahi-works.com