完全偽名BMS制作をしよう

*2020年12月22日追記:アップロードサイトに追記しました。

こんにちは、Nakaiankowです。最近はBOFXVIのインプレ期間やあるパッケージイベントあるパッケージイベントで制作がお忙しい日々を過ごしているだろうと思います。そんな中、2021年1月9日から「"Nancyatte" A-1 ClimaX -Just kidding-」が始まろうとしています。このイベント、全参加者が偽名で登録した上で、インプレイヤーがどれだけ正体を当てられるか作者側が予想する、という特殊なルールになっています。自分の名義を隠して制作しなくてはならない以上、隠し切るには難易度がやや高めな印象があります。ただし、先に書いておきますが、的中率0%指定はできないので、今回このnoteで紹介するものはやりすぎな対策になる可能性があります。

やはりなんと言っても制作側としては、「BMS本体の作風だけで判断させることはできないだろうか」という考えがあります。(個人の意見)そこで、このnoteではメタな要素をほぼすべて除いて判断させる「完全偽名BMSの制作」を目指すものとして考え、制作手順とともに説明します。そのことを念頭に置いてお読みください。

ちなみに、下記の方法は私のWORLD WARの作品「HOOWL」で全く同じことをしています。結局作風が濃かったためにバレバレだったんですけどね。(BGIで気づいた人が一番多いんじゃないかな)気が向いたらその中身も見てみると参考になると思います。

まずは曲を書いてしまいましょう。特に何も考えなくていいと思います。敢えて言うなら「他人の作風に近づける」くらいが考えられます。

音切り

近年の音切りでは、特定の音切りツールを使ったものが多いです。それらを扱う中で、特有なファイル名になります。ここまでは母数がかなり多いため、あまり問題になりません。しかし、手切りやぶつ切りで処理する際の音の命名法則は製作者の手が入ってしまうため、どうあがいても重要な判断材料になります。これでは非常に困ります。ここでどのような対策を取るかというと、「WAVファイルすべてをランダムな英数字」にするというものです。命名規則さえバレなければ大きく影響することはないでしょう。リネームソフトでランダムな英数字にリネームしてからmid2bmsのTinyTinyRenamerを用います。使い方は公式Wikiを参考にしましょう。また、似たような機能がBMSEにありますが、そもそも今の時代だといかんせん要件を満たさないがち(ex.分解能が足りない、BGMレーンが足りない、etc…)なので説明を省きます。譜面も特に書くことがないので省きます。

エンコード

音声ファイルや映像ファイルや画像ファイルの一部には使用したエンコーダーの情報が残ります。これにはバージョン情報も詳細に記載されるため、判断材料になる可能性があります。なので、ここは慎重に、いつも使っているエンコーダーとは違うものや最新のもの、はたまた敢えて古いもの、などなど、選択してみるとよいでしょう。

パッケージリング

rarとかzipとか7zとかありますが、無難にzipにしておきましょう。最近はrarの使用頻度も多くない(BOFXVI・WORLDWARの様子をみて)ので判断材料に適してしまうかもしれません。間違って本名義とかファイル名に書いたりしないように!

アップロードサイト

大抵のオンラインストレージサービス(少なくともGoogle Drive、Dropbox)にはアップロード者がダウンロードリンク先に記載されています。これを過去イベントと参照されて発覚するケースが非常に多いです。これは判断材料以前に作者名が完全に割れる可能性をはらんでいるため、なんなら一番気をつけるべきです。イベント専用のアカウントを作るか、ファイルアップロードサービスを用いるべきです。一つの勧められるところとして、猫缶サーバーさんが運用している匿名FTPスペースがあります。私もここに一度お世話になっています。

https://anonymous.nekokan.dyndns.info/

以上です

いかがでしたか?少なくとも直近の偽名イベントでは、この中からいくつか選んで実行するとよいことがわかりましたね!じゃ!

おい!

Q. TinyTinyRenamer使ってほしいだけだろ!

A. うん