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COOLPIX P950で見た今まで見えなかった世界

以前書いたCOOLPIX P950をレンタルして数週間経った。使い倒す、使いこなるには至ってないけど、このカメラを使って感じたことを書き残しておこうと思う。

カメラが届いてすぐ、外に持ち出して野鳥を探した。
偶然にもカワセミ2羽に出会うことができていろんな意味で大満足。
その時撮ったのがこの3枚。

380mm f5.6 1/320秒 ISO560
950mm f5.6 1/320秒 ISO560
2000mm f6.5 1/320秒 ISO900

2000mmまでズームできるのはやっぱりすごい。
数m先のカワセミもファインダーいっぱいに撮ることができるのに大興奮。
風が強い日で羽毛がバサバサだけど、それもまた可愛い。

下の写真の子は、ファインダーを通して見つけた子。写真の写りはさておき、裸眼ではどこに居るのかもわからなかった。

2000mm f6.5 1/320秒 ISO1000

電線に止まってるハトを下から見上げて。
こんなどアップで撮れるのもこの望遠端ならでは。今までは届かないところに手が届く感じがとても楽しい。

2000mm f6.5 1/800秒 ISO250

ここまではいわゆるJPEG撮って出しってやつ。

下のツグミ2枚はRAWで撮って、ノイズ除去したもの。
P950を使わなかったら~を想定して撮ったものと、もう少しズームして撮ったもの。ズーム域に余裕があるのでいろんな撮り方ができそう。
割と羽毛の感じも潰れたりせず残ってるような気がする。

550mm f6.3 1/800秒 ISO200
1200mm f6.3 1/800秒 ISO180

週末4日ほど持ち出して撮った感想をまとめてみると、

■良いところ
・圧倒的なズーム域
少し離れたところの小鳥も十分撮れる
・コンパクト
片手で持てる重量で、小さめのカメラバッグに収まるのですごく手軽

■気になるところ
・書き込み待ち
RAWで撮ってたこともあるけど、数枚連写するとしばらく待ちが発生する。これはSDカードを早いやつにしたり、JPEGで保存するようにすればある程度解消できるかもしれない
・フォーカスポイントを合わせるのが難しい
当然だけど2000mmにもなると、瞳にフォーカスポイントを合わせるのが難しい。下手な鉄砲数打ちゃ…とやってしまうと書き込み待ちが発生するのでそれもなかなか難しく…

写真を撮ってるときの気持ちとしては、軽いので楽だし、どんどん寄れるので楽しい。上にも書いたけど、今まで手が届かなかったところに手が届く感じは何ものにも替えがたい。

とはいえ、数日使い続けていると、もの足りなさを感じるようになってきた。うまく言葉にできないが、写真を撮ってるときに溢れる脳汁はZ6II+タムロンの方が多かった。
これは完全に僕の好みの問題で、僕はでかいレンズを付けたカメラをぶん回してバシャバシャ撮るのが好きらしい。たとえ、寄り切れずに悔しい思いをしたとしても。これは、P950を使ったからこそわかった事実。

画質の面でいうと、機材の値段、センサーサイズ等々の違いが大きいので当然ではあるが、Z6IIで撮った方がノイズが少なくて解像感が高い。いいものを先に体験してしまったので、それと比べてしまうとどうしても自分が撮った写真に満足できないというか、なんというか。

腕でカバーできるのかもしれないけど、機材に頼って満足できるならそれでも良いかなと思ったり。

そんなこんなで、僕はCOOLPIX P950を買うのをやめることにした。
ただ、これからカメラを、野鳥撮影を始めてみようという人にとってはコストパフォーマンスの高い良いカメラだと思う。

そして、僕は思い残すことがないよう、これが最後だと「NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR」をレンタルすることにした。
約30cm、約2kgのレンズ。これはデカいし、自分の撮影スタイルにはちょっと合わないかなと思いながらも、気になったままにしておくのもよくない。思い切ってお付き合いして「ごめんなさい。思ってたのと違ったの」となった方が諦めもつくよね。

というわけで、次はP950とは真逆のデカくて重い機材を使った感想を書けたらと思う。

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