ナカジ

ANRIというベンチャーキャピタルで働いてます。 noteはスタートアップ情報関連を残…

ナカジ

ANRIというベンチャーキャピタルで働いてます。 noteはスタートアップ情報関連を残してます。 日々の思想ログは下記メルマガにて https://epistemeee.substack.com/ 略歴:早稲田→Google→LUXA→DCM→ANRI

最近の記事

#49 VCのセカンドキャリア

今回はちょっと俗っぽい/キャリアの記事となっておりますが、あまりVC側の議論や記事などがないなと書いてみた。 人生においてもキャリアにおいても何が正しいとかはないが、比較的若い年齢でこの業界に入ってどういう可能性があるのかに残しておくことは、VCキャリアを考えている人などになにかしら残せるものがあるのかもしれないと思っている。ぜひそういった方々へ参考になればいいなと思っている。 こちらの記事は、正直VCのキャリアを考える人以外にはそこまで興味がない 記事であろうため、not

    • #48 アニメ制作会社のようにWebサービスを創る

      ロックバンドのようなスタートアップ 自分が大学生時代の10年ほど前ぐらいだとiPhoneなどのデバイスシフトのような動きもある中で、自分がよく触るようなプロダクトが変わっていったという経験をしてしまっている。1プロダクト1サービスで上場し、世の中を変えていくようなことを見てしまった。AirbnbやFacebookなどのようなサービスに憧れた世代ではある。そういったものに憧れてこの世界に入っている節はある。 日本でいうとmixiやモバゲーなどから、mercariのようなサービ

      • #47 第一原理から考える起業アイデアが世の中を大きく変える

        *こちらのメルマガからの転載です 昔から”考える”という行為自体がどういうことかについて”考えていた”。 きっかけとまではいかないが、”ちゃんと考えて発言しろよ”って昔の上司から言われたことが深く残っている。”考える”ってなんだろう?とそのとき改めて思えた。大学時代に読んで今でも読み返す、イシューからはじめよや、はじめて考えるときのようになどは名著だが、なかなか考えるという行為は奥深いなと思うし、難しいことだと今でも思うし、結論がでてはいない。 考え方の切り口 そうしてス

        • #46 AI時代におけるセンスの必要性について ~正論はAIにとられ、人間は何をする?~

          コチラのメルマガからの転載です。 “AI時代において人間の果たす役割というのは何だろうか?” この疑問と資本主義の成熟化に伴う様々な課題を考えたときに、”センス”という言葉/概念が自分の中では重要なのではと、腑に落ちてきたところを言語化してみる。 AIの時代AIの時代・シンギュラリティという言葉を聞いたのは10年前だが、この数年で機械学習というAIの活躍から、生成というところまで技術の発展が著しい。この技術的な進歩と社会に普及していくスピードにズレはあることは間違いない

        #49 VCのセカンドキャリア

        • #48 アニメ制作会社のようにWebサービスを創る

        • #47 第一原理から考える起業アイデアが世の中を大きく変える

        • #46 AI時代におけるセンスの必要性について ~正論はAIにとられ、人間は何をする?~

          #45 ”スタートアップ”とはどの企業のことなのか ~VCの憂鬱とスタートアップの実存~

          メルマガからの転載です。 自分の今の仕事はVenture capital業務として、スタートアップに投資をする仕事をしている。現状はEquityによる出資のみで、Valuationをつけて、第三者割当増資で株を買うことが一番多い。そしてビジネスの基本で、安いときに買って、高くなったときに売るということをするのがVenture capitalで働いている自分の職務だ。 スタートアップとは? そうした活動をするときに、都度考えることがある。”スタートアップ”とは何なのか?と。

          #45 ”スタートアップ”とはどの企業のことなのか ~VCの憂鬱とスタートアップの実存~

          #44 Apple Vision Proの普及はどうしたら加速するのか

          *こちらのメルマガの転載です。 ここ最近(書いている時点では2024年2月2週目ほど)で一番ニュースになっているのはOpenAIが出したtext-to-videoのSoraとApple Vision Proであろう。 動画AIに関してはまた別の記事などで考えたいが、想定より技術進歩が早い。画像だけのユースケースと動画まで作れてしまうと、個人の濃ゆい思想を持った人・少人数の組織体によって活躍できるような時代がくるのかもしれないというのはまた別記事で。。 今回はApple

          #44 Apple Vision Proの普及はどうしたら加速するのか

          #43 お金の流れを変えるための"Big issue"の提起 ~American Dynamismの文脈整理と転用可能性~

          *こちらのメルマガからの転載です。 前回の記事でSpeculative な事業アイデアの考え方について書いてみたが、そのなかでBig Issueの話を記載した。そのBig issueにおいてのスタートアップ起業のトレンドについて考えてみたいと思う。 このことについて考えさせられたのは、a16zというUSの著名VCが提示したAmerican Dynamismというナラティブについて考えていたからだ。なので今回はその文脈整理を行った上で、日本に転用するとどういった投資テーマ・

          #43 お金の流れを変えるための"Big issue"の提起 ~American Dynamismの文脈整理と転用可能性~

          #42 ロジカルシンキングの限界とスペキュラティヴシンキングの可能性 ~ユニコーン企業を生む問い~

          こちらのメルマガからの転載です。 シードを中心に投資をするVCで働いている身としては、常に新しい投資テーマや投資仮説を探しているし、起業家とも起業アイデアからディスカッションしたりすることも少なくない。 そのような中で、いくつか事業アイデアの考え方があるとは思うが、一番良く言われるのは”課題/ペインポイントはなにか?”という話である。 “何の課題/ペインポイント”を”どのようにして解く”のか よく言われるのはこの組み合わせで事業アイデアは考えるというものが教科書的な話で

          #42 ロジカルシンキングの限界とスペキュラティヴシンキングの可能性 ~ユニコーン企業を生む問い~

          #41 暇と退屈のプライズゲーム  ~なぜ人はUFOキャッチャー/トレカ/1番くじが好きなのか~

          こちらのメルマガから転載です。 エンタメ領域におけるトレンド 自分もエンタメ分野については興味分野としてみているし、投資もしていく中でいくつかトレンドがあり、それが交差してきているように感じる。例えば下記のようなトレンドなどである。投資をするにあたってもこのあたりの現象が起きる背景を考えていた。 GENDAの躍進 そのようなことを考えていたときに、昨年GENDAという会社が上場を果たした。ご存知の方も多いとおもうので詳細の説明を省くが、GiGOというゲームセンター事業

          #41 暇と退屈のプライズゲーム  ~なぜ人はUFOキャッチャー/トレカ/1番くじが好きなのか~

          #40 時代を動かす思想はなにか(加速主義か利他主義か) ~VCが加速主義を盲信する理由~

          *下記メルマガの転載となります。 ANRIというVCで勤務しているナカジです。少しトレンドからは出遅れましたが、昨年のOpenAIの騒動あたりからUSでも注目を浴びているe/acc(効果的加速主義)とEA(効果的利他主義)の概念の対立が顕在化してきているのを見て考えたい問いがあり記事を書いてみました。 テクノロジーとイデオロギーは表裏一体なぜこのような論点を考えたかったかというと、Glen weylという経済学者の、”テクノロジーとイデオロギーは表裏一体である”という言葉

          #40 時代を動かす思想はなにか(加速主義か利他主義か) ~VCが加速主義を盲信する理由~

          #39 Requests for Startups 2024 / 投資したい問い2024

          *こちらのメルマガからの転載です。 毎年1月にその年にどういう投資領域が注目されるのだろうかということを書いているのだけれども、それもマンネリ化してきたなと思うと同時にふわっと領域っぽく書いても、あんまりおもしろくないなと思いました。 なので、今年は実験的に2024年はこういう領域の会社/こういう問いをもって取り組む会社に投資をしたいっていうテーマで書いてみます。 タイトルからわかるように、Ycomのオマージュです。本家は↓ なので、自分が投資をもうしているトレンドなど

          #39 Requests for Startups 2024 / 投資したい問い2024

          #38 2023年読んだベスト本5

          今年の年初に、今年は100冊読むぞ!って意気込んだんのだけれども、結局は50-60冊ぐらいになってしまった。なんやかんや忙しいと本を開く時間がなかったり、インターネットの記事などで満足してしまっているのは事実ある。 その中でも、結構あたりハズレはある。、代替Notionにメモをとりながら読んだり、終わった後にまとめてメモを作成するのだけれどもその分量に大きく違いがでるのだけれども、そのメモの量が多かったものの中でベスト5を選出してみた。 年末年始の読書のお供に、また来年の読

          #38 2023年読んだベスト本5

          #37 アテンションを加速させることによる変革 〜M-1というシステムは資本の力学に対抗できうる〜

          年末恒例のM-1グランプリ。今年も面白かった。一晩で人生が変わるよねって話をしながら、もちろん積み上げてきたものがあるからの栄光ではあるのだけれども、面白いシステムだなと思った。なかなか一晩でいろんなアテンションが集まるのっていうのはなかなかない。オリンピックの個人競技とかなどは近いのかもしれないが。。 M-1の注目度は上がってきた?一時期のM-1はあんまり見ていなかったけど(休止していたのもあったとはおもうが)、最近また盛り上がりを見せていると思う。それはYouTuber

          #37 アテンションを加速させることによる変革 〜M-1というシステムは資本の力学に対抗できうる〜

          #36 今年振り返り:2023年注目している変化・投資領域

          *こちらのメルマガからの転載です。 毎年?(5年ぐらい)だけと、その年の1月に今年の変化や投資をしたい領域について簡易に自分の考えをまとめることをしている。いつまで続くかはわからないけれども、1つのその当時自分がどういうように考えていたのかを振り返ることができるよいきっかけとなっているので、できる限り続けたい。 所用あって、新幹線でこの記事を書いているけど、年末はよくコレ系の記事を新幹線で帰省途中に書いているので、年末感を一人で感じている メルマガはこちら↓ (○)「

          #36 今年振り返り:2023年注目している変化・投資領域

          2023年注目している変化・投資領域

          こちらの別で書いている、自分のブログの転載です。(2023年1月30日に書いたものとなります) 「エンゲージメントエコノミー」にお金が回る 以前こちらの記事でも詳しく書いたように、アテンションエコノミーの限界は近いように思う。多くの人が、”炎上”などの現象が反映するアテンションエコノミーの副作用に辟易しているし、プラットフォームがアテンションの矛先を完全に支配する、すなわちアルゴリズムで結果が変動する現状を疑問視する声も多いことから、クリエイター側にも変化が求められるので

          2023年注目している変化・投資領域

          #35 失われた30年で何を日本は得たのか

          *こちらのメルマガからの転載です。 自分は1991年生まれなのだけれども、いわゆる失われた20年・30年の日本しか見ていない。そもそも自分にとっては”失っていない”のかもしれないのだが。。いわゆるJapan as No.1のような時代感や空気感ということは味わったことがない、どちらかというと教科書上の話である。 物心ついたころには、不景気だとかそういった話を多く聞いていた。バブルの頃の日本のご機嫌を知らないので、基本的にはいろんなマイナス方向のニュースしか経済においては聞

          #35 失われた30年で何を日本は得たのか