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サッカーの試合において激しい身体活動を行う能力、およびそこから回復する能力の重要性(最高レベルの選手は、平均レベルの選手と比較すると、試合の最も激しい局面において2倍の無酸素性ランニングを行っていた)

サッカー選手に影響を及ぼす能力

サッカーの試合に激しい身体活動を行う能力、およびそこから回復する能力(無酸素性持久力)もまた、サッカーのパフォーマンスに影響を及ぼすことが示されています。

最高レベルの選手は、平均レベルの選手と比較すると、試合の最も激しい局面において2倍の無酸素性ランニングを行っていました。

そして、そのような激しい身体活動から素早く回復して、それを反復することができる選手は、特に接戦状況において優れたパフォーマンスを示すと考えられています。

トレーニング研究によると、高強度の身体能力において向上を示し、試合による疲労が低下しました。

したがって、サッカー選手の無酸素性能力レベルを評価した上で、トレーニングを行うことは、きわめて重要になります。

サッカーのパフォーマンスとパワー発揮

サッカーが、キック、スプリント、タックル、ジャンプなどのパワフルな動作の反復を要求する競技であることは、すでに数多く報告されています。

スプリント能力やジャンプ能力など、パワー発揮の構成要素とその数値はすべて、サッカーのパフォーマンスと正の相関関係にあることはすでに示されています。

そのため、選手の筋力およびパワー発揮能力を測定することが重要になります。

テストの順序と休息時間

運動生理学、特に生体エネルギー機構に関する知識は、テストの順序と休息時間を適切に決定することに役立ち、これによってテストの信頼性を高めることができます。

コーディネーションが必要な動作や、「フォーム」への注意を要求するような技術度の高い課題を求めるテストは、疲労をもたらすテストによって結果が歪曲されないように、先に実施します。

National Strength and Conditioning Association(NSCA)は、以下の順序でテストを実施することを推奨しています。

すなわち安静下で行うテストや疲労をもたらさないテストを最初に実施し、次にアジリティ、パワーと筋力、スプリント、局所的筋持久力、無酸素性能力、そして最後に有酸素性能力のテストを実施するように主張しています。

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