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中目黒土産店ができるまでの話

中目黒土産店をはじめて最初の年末が来ました。

中目黒土産店をはじめてからすぐに新型コロナウィルスがざわつき始めて、お土産どころか観光客なんて全然いない状況の中で、今できることを考えて取り組んできました。

今日は、その中で、どのようにして中目黒土産店ができたかを書こうかなと思います。

きっかけは、中目黒の地域の人に助けられたこと。

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数年前、非常に精神的にも、肉体的にも追い詰められていた時期がこんな私にもありました。(私は絵に描いたような悩みがないように見える人間です。実際にあんまりありません。)後にも先にも人生でこんなにも追い詰められたことがないなというくらいに。

そんな時、中目黒の地元のご高齢のおばさまが、面識のない私を助けてくれたんですよね。

感動したし、それはそれは感謝しました。長くなりすぎるのでどういうお話かは割愛しますが、本当にある方に助けられたんです。

で、そのお返しをもちろん本人にもするのですが、それ以外に、自分にできることは何かと考えた時、「この中目黒という町にお返ししよう」と思いました。なにかこの町の役に立って、おばさまが助けてくれたように、誰かのためになることがしたいと。


自分にできることはなにか。

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①デザインをしている
私店長のはなちゃんは、普段は広告のプランニングとデザインの仕事をしています。なんで、デザインは少しできるのが基本の武器です。

②中目黒にコミュニティがある
あと、中目黒に住んで長いので、まあまあ友達が多い。(これは本当にこの町が好きな理由)目黒銀座商店街とかをあるいていると誰かしらにあったりして、挨拶を交わします。本当にこれが叶う町ってなかなかありません。

③やりたいことがあるときに異常に押しが強い
中目黒土産店はメンバーと一緒に運営していますが、一人だったとしたら出来なかったことばっかりです。私はなちゃんは「人を好きになる力」を人より持っていると自負しています。なので好きな人を強引に口説き、サークル感覚だと誤解させながらガチメンバーに引き込みました。

④溢れるほどの中目黒愛をもつ
私の中目黒愛は極端で、数年前までは中目黒以外の飲み会は全て断るくらいの勢いで中目黒が好きで、出不精でした。周りに恵まれているおかげで、みんなが「はなちゃんいるんだったら中目にするか」と言ってくれたので、完全にいつも甘えていました。今でも実はそうです。

ざくっとこんな感じのが自分にできることです。


そうだ、中目黒土産店をしよう!

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「京都に行こう」くらいの感覚でお土産屋さんをやったような感覚ですが、そこにはお土産が好きだからという好みはもちろん、中目黒に貢献したいという背景があります。

ここまでニッチなお土産屋さんって東京にはなかなかありません。アパレルメーカーなどがインバウンド用に「東京」グッズを作ることはあっても、浅草などの観光地でない限り、1都市が大きく名前を押し出すグッズを作ることはありません。

渋谷・新宿でもギリギリあるかないかというところじゃないでしょうか?

ということで渋谷のベッドタウンである「中目黒」なんてお土産屋さんがあるわけない、ないならやってみよう、デザインやってるし。という気持ちではじめました。この町のためにできることとやりたいことを叶えるのがお土産屋さんで、訪れた人の「あのときの中目黒の楽しかった記憶」に中目黒土産店のお土産がなればいいなと思いました。

そして、それ以上に、私には中目黒に対する想いがあります。

中目黒は選ばれる町になる必要がある。

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図らずとも2020年は新型コロナウィルスでテレワークが加速し、通勤をさせない企業、本社ごと地方都市へ引越す企業などがあり、住むのが「東京」である必要がなくなってきました。

「地方創生」がとんでもない速さで進む世の中になってきたと言えます。

そんな時、東京の中で、渋谷・新宿・池袋などの大きな都市や、前述した浅草などの観光地はいいのですが、中目黒・三軒茶屋・下北沢などのベッドタウンは果たしてこのまま家賃が高い「おしゃれタウン」というだけで生き残っていけるのでしょうか?ちょっとそんなところに私は疑問を感じています。

「おしゃれタウン」といいましたが、これは中目黒を表現する時によく使われる言葉で、どこかよそよそしい言葉だと感じています。ざっくりとしたおしゃれなイメージ、でも何がいいかはわからない、ちょっと距離を置いた響きを感じてしまいます。

「自分には関係のない、なんかおしゃれそうな人が好んで住む町」というだけでは地方創生が進む世の中でベッドタウンは生き残れない。観光に、遊びに、住まいに、選ばれる町でなければならないと思ったわけです。

もっと中目黒の魅力を明確にして、いろんな人が楽しんでくれる町、そして、また行きたいな、住みたいなと思ってくれるような町にしたいし、そうなるように努力する、というのが初めに書いたこの町への恩返しなんじゃないかなと思ったわけです。

そうして作った中目黒土産店

スローガン01

これは中目黒土産店を作った時のスローガンです。

中目黒に訪れた人が、また来たい、いつか住みたいと思えるように積極的に中目黒と人をつなげて魅力を紹介していきたい。そんな想いがあります。

それはおすすめの飲食店を教えることかもしれないし、一緒に飲んでみることかもしれない。他にも、私たちがいなくても中目黒土産店の商品がきっかけに初めまして同士でも話が弾むなんてことがあればこの上ない喜びです。

こんな想いを叶えるためのお土産屋です。お土産が「あのときの中目黒の楽しかった記憶」を思い出させるきっかけになればいいなと思ったわけです。

これはお店のあるべき形を描いたコンセプトイラストです。

コンセプトイラスト

お土産屋さんですが、町を歩く人たちと気軽に挨拶を交わし、人が集う、そんな待ち合わせ場所みたいな存在になれればいいなと思っています。

「実店舗はあるんですか?」と聞かれるのですが、ありません。それはもう少し先の目標にしています。

今は、町のお店などに中目黒土産店の商品を置いてもらい、話のきっかけにしてもらったり、中目黒土産店も置いてくれているお店を紹介したり、というのを優先的にしています。その方がいろんな人にメリットがあると思うから。

年始からもまた新しいお店で商品を置いてもらうことになっているのでお楽しみに。

そうやってまずは町の人たちとの絆を増やしていきたいですね。ということで、ただいま、中目黒土産店の商品を置かせていただけるお店募集中です☆連絡お待ちしております。

長々と取り止めのない文章を思いのままにツラツラと書きましたが、私たちのお店ができるまでのお話でした。

今年も残すところあと二日、帰省する方も、しない方も、のんびり過ごしてくださいね。

それではまた。

中目黒土産店/はなちゃん

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