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その言葉はとても魅力的です

 『ずっとやりたかったことをやりなさい』はジュリアキャメロンと菅靖彦による本のタイトルです。 これは魅力的な言葉です。 少なくとも今の私にとっては・・・。  成功するとかしないとかじゃなくて、やりたかったことをやるという話です。 
読んでの感想ではありません。 読んでみようかなと思っています。
というのは、この本は創造的に生きる為の具体的方法論のようです。
考察によると、毎日朝一でA4の紙3枚分を活字で埋め尽くせと言っているらしいです。 朝起き抜けにやるのは私はたぶんですが、無理だと思います。 言語が思い出せそうもありません。
ただ私もなにか書きたい事があった時は、いきなりパソコンに向かうのではなく、家にあるA4のコピー用紙に、書きなぐることから始めます。
まさにおっしゃる通り、脳のなかにあるものを、外に洗いざらい出してしまうのですっきりします。
そして、打つのではなく、書くという行為は脳をゆっくり作動させるというのは、わかる気がします。
私の場合パソコンでいきなり書いたものは、事実の羅列になりがちです。
今回たまたまその部分だけ聞いてこの本に興味を持った次第です。
いつも私はその殴り書きを修正して、加筆してから、なにを伝えたいのかが、自分の中で明確になったらパソコンに向かいますが、その時点でまた大幅に変わることもよくあります。
でもその過程は無駄じゃないと思っています。
言うほど大層ななものを書いてるのかと問われればそれまでですが、思考は一巡、二巡するなかで、確実に深まっていきます。
でも私の場合毎日は難しいです。 無になる日が必要です。
むしろ無の日の方が多いかも知れないです。
そこが天才と凡人のちがいなんだと思います。

 すぐにでも読みたいところですが、私は今、奥田英朗さんの本にハマっています。 このマイブームが少し落ち着いたら、読んでみようと思います。
この奥田英朗の物語に出てくる男性像が凄くいいんです。
というか理想のタイプです。 先生の事は私が存じ上げなかっただけで、
『向田理髪店』というのは映画にもなっています。
たくさんの著書の中で今回私が読ませて頂いたのは、『コロナと潜水服』
と『家日和』です。  そして今日『空中ブランコ』を図書館で借りてきました。  大体短編が5作品位で構成されています。
どれも私達の日常にもありがちな家族の話だったりしますが、ユーモラスで
こんな亭主だったら、少々ポンコツでも、愛せそうなんて思います。

 たとえば、ある日突然会社が倒産して、無職になった主人公・・・。
そうしたら奥さんが、社会復帰して、がぜんはりきって働きだします。
自分は家事をやってる内に料理もいろいろ楽しくなって、子供たちも大喜びです。  まわりの大人は腫れ物にでもさわるように気を使うけれど、子供たちは、自分のおとうさんも会社が倒産すればいっしょに遊べるのにと、うらやみます。  セックスも奥さんが主導権をにぎっても、それはそれでよかったみたいです。  なんか変幻自在で人としてかわいげありすぎです。

 『コロナと潜水服』も笑いました。
自分がコロナの濃厚接触者だと思った主人公は、妊婦の奥さんと5才の息子に移さないように、自身を家の中で隔離します。
そして奥さんに防護服を買ってきてくれと頼むのですが、防護服はどこも品切れで、奥さんは苦し紛れに潜水服を買ってきます。
5才の息子が退屈して遊びにいきたいとせがむと、おもむろにその潜水服をきて、近くの公園とか遊びにいくんです。
だんだん有名になってしまいテレビの取材がきたりそるのですが、その目的を見失わないひょうひょうとした態度が、愛おしいです。
要所要所に、今の社会問題も織り込まれているのに、その受け止め方が柔らかくて、愛ってこういう事だったんだって、改めて思います。
奥田英朗さんの作品に出会えてよかったと思います。
よかったら、読んでみてください。  心が綻びます。

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