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文通欄[2020一月]

今回:2020年1月
他回:お返事ができる場合は『おしらせ』マガジンに追加します。

いただいた順番で並んでいます。
サポートに添えられていたメッセージへのお返事です。

※お名前は仮名や頭文字、頭文字でアカウント特定が容易になってしまうお名前の方には異なるイニシャルや類似した文字等をあてている場合があります。本文のメッセージ内容でご自身宛てかどうかをご判断ください。
※伏せてある文字数は実際のお名前通りの文字数とは限りません。


K*********さんからメッセージがとどいています。
先生、毎回更新楽しみにしてます!
些少ですが、よかったらお茶代にしてください〜。

 いつもありがとうございます。半年前に頂いたメッセージにお返事を書いている今は夏ですが、まだまだ落ち着かないですね。当時はまだ世間の多くが「夏には収束しているはず」という見立てを持っていましたが、気づけばすっかり暑い時期になってしまいました。
 お茶代、ありがとうございます。結局いつになったら、世の中がどうなったら心置きなく楽しむ時間をとる決断ができるようになるかな、とか思ったりしながら。先日、久し振りに買い物に行ったスーパーで、いつもは高くて手を出さなかった美味しそうな紅茶を一箱買いました。果物の香りのする、夏によく合う紅茶です。
 私は自分について、こと日常の食料品と向き合う自分について、どちらかと言えば「一箱いくらで何パック入っているから…」という“割”を気にした買い物をするほうだな〜という自認があるのですが、そんな私が久々にお陰様で、楽しい種類のお買い物を。
 身近で事業を畳む人が増えたり、私も仕事の一部が著しく減ってしまったり、あとは予算や人手の減った昔馴染みの現場のお手伝いをして過ごしたり…予想外の慌ただしい生活になってしまいましたが、人心地つくごとにいただきます。


m*****さんからメッセージがとどいています。
はじめまして。彼女さんたち(まとめてしまってスミマセン)も中村さんも、皆さんとても魅力的で、毎回楽しみに読ませていただいています。
ホントにキモチのキモチですが、いつもありがとうございます、大好きです^^と言いたくてサポートボタンを押してみました。これからも楽しみにしております!

 はじめましてm*****さん。私の管理下にある人、私の所有物・権利物ではないので、私が勝手に「“たち”でいいですよ」と答えを出すのも違うと思うのですが、私の知る限り、少なくともこうした文脈で、しかも文字数制限があるところからお送り頂いている文章で「彼女さん“たち”」と纏めることに対してあれこれ思う人たちではないので、まったく気を揉んで頂く必要のない部分だと思います。ありがとうございます。
 私もよく彼女たちについて書くとき(まさにこういう時ですね)、考えます。会話・過ごし方・考え方・気の合う部分合わない部分・特に素敵だと思うポイントなどなど…などなど…すべてにおいて、共通点もたくさんあるものの、一人一人に人格と違いがあるわけで、なのに「彼女“たち”は“みんな”素敵な人です」みたいな、手短な言い方に落ち着いてしまうことを無念に思ったりして、でもだからって一人ずつここで紹介するのも違うよな、と思って、こういう場では「彼女たち」と、まとめさせてもらってしまうんですが。
 彼女たちはザックリ言うと「誰かの気持ちに寄り添うことができれば嬉しい」みたいな方向の気持ちを強く持って出てくれている人たちなので、そう言って頂けると著者としても安堵します。ありがとうございます。


s**********さんからメッセージがとどいています。
とても面白く、3巻まで一気に読ませていただきました。今後とも応援しております。

 イッキ読み、とても嬉しいです。もちろん連載をリアルタイムで追っていただくこともとても嬉しいんですが、既に発売された巻については、イッキ読み、すごく嬉しいです。
 やっぱり「続きは気にならないから、とりあえず1巻だけでいいや」で終わってしまうより(それも私の描き方の部分の力不足ですから、それでも読んで頂けることは当然ありがたいのですが…!)今ある部分を全部のページ知って頂けるというのが一番ですから。
 シリーズ物のドラマなどを観るとき、私は面白かったらやめられないままイッキに再生します。もしも自分の漫画を読んでくれた方が、夢中でシリーズ物のドラマを再生しているときの私と似た気持ちでイッキ読みしてくれているとしたら…と想像すると、励みになります。ありがとうございます。


あ***さんからメッセージがとどいています。
(中村さんの作品が)好きです。
とくに中村さんの作る漫画がとても好きで、いつも大切に読ませて頂いてます。
今月、私の誕生日だったので、一杯お茶に付き合ってもらったつもりで送ります。笑
これからも楽しみにしています。

 好きです(そのカッコの使い方)。
 よく悩むんです。伝えたい言葉の形は「好きです」なんですが、“何が”の部分はできるだけ正確に伝わるほうが好きで、でも「そのカッコの使い方が好きです」という形状の言葉はなんか違うし、でも手前の部分を外してしまうと何が好きなのかが伝わらなくなるし、でも“何が”の情報が加わったせいで「好きです」の文面上の純度(みたいなもの)が下がるし、とかとか…。しょっちゅう悩みます。
 或いは「(この部分が)好き(だけれども好きではない部分もある)」という自分の立ち位置を表しているものかもしれないですが、だとすれば、好きな部分と区切らなければならない部分があるにもかかわらず、ある部分について認めてもらえるのは嬉しいことです。
 あ***さんがカッコで区切った理由は私の持つ理由と近いか遠いか分かりませんが、どんな理由だとして、私は作文するときにカッコを使いたくなることが多いほうですから、何らかの理由について想像を巡らせながら、「そうそう、私もこういう(同じ見た目になる)作文をよくするんです」という気持ちで拝読しました。
 お誕生日だったんですね。誕生日というのは人により受け止め方は色々だと思うので、よほど親しい人でない限りは確信をもって伝えるべき言葉を選定できないのですが、お誕生日がおめでたい日や嬉しい出来事であれば、おめでとうございます。或いは誕生日に起因する暮らしに疲れているのであればお疲れ様です、と思いますし、歳を重ねることについて何か思うところがあるのであれば、私の考えることが思うところを跳ね除けたり突き放したりしていなければいいなと思ったりしています。
 お誕生日の頃はまだ世間がそれほど騒がしくなかった頃ですよね。半年経ちましたが、いかがお過ごしだったでしょうか。心身ともに健やかであれば何よりです。来年のお誕生日を迎える頃には、世界じゅうの多くの地域を包んでいる不安な状況が打破されていて、つつがなく、望むかたちのお誕生日を迎えられることを願っています。


以上、
表題月の初日〜末日までに頂いたメッセージへのお返事です。以後も、お返事ができる場合は『おしらせ』マガジンに追加します。

 この企画は2018年の終わる頃、「病欠していて限られた範囲のことしかできないから(何かしよう)」という思い立ちで始めたものです。元気な時は普通に仕事や私生活に時間を投じてしまうし、恒例の記事にできるかは分からないです…が…暮らしの折々で「今日は寝込むほど具合が悪い」という日や「家事も仕事もやりきって疲れてしまったから文字を打つ以外は無理」みたいなタイミングは訪れるものなので、時間と余力のある時はお返事したいなと思ってはいます…、が…、少し先の私がどんな過ごし方をしているのか見当もつかないものなので、お約束はしないままにしておきます。
 2017年度までにメッセージをくださった方、頂いたメッセージ全部読みました。無言でサポートをくださった方、どなたがいくらくださったか全件確認しています。ありがとうございました。(中村珍|コミック無職)