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コーヒーの加工処理について


コーヒーの加工処理についてお話したいと思います。

当店には10年越しのコーヒーの木があります。

もう155cmの私の身長より高い木です。

6年ぐらいから花を咲かせるようになりました。

そして毎年コーヒーチェリー実らせてくれます。


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左に写っているのがコーヒーの木です。種類はマンデリンのようです(^^♪



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白いのがコーヒーの花です。ジャスミンのような香りがします。

3日ぐらいで散ってしまうようですが、うちのは1日で散ってしまいます。


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当店の環境では花はだいたい6月から8月にかけて咲き、実がなり

写真のように赤く熟すのは翌年の4,5月です。

だいたい赤く熟すまで8か月もかかります。

日本では冬があるので寒さ対策が必要になってきます。

気温が15度より下がると注意が必要です。


さてこの赤い実をどうやって加工してコーヒー豆になっていくのかを

これからお話していきます。


コーヒーの生産地により加工の方法は変わってきます。

それは気候が違うからという理由と

あと水が豊かなところとか、広大な土地が確保できるかで

加工方法が変わってきます。



まずコーヒーチェリーの中身はどうなっているのか。




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コーヒーチェリーの中から白い豆がでてきました。

この豆チェリーの中に向かい合って2つ入っています。


豆はぬるっとしたミューシレージで守られています。


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豆がテカテカしているのがミューシレージです。

ぬるっとしているので豆をつまむとつるっと滑ってしまいます(;^_^A



このミューシレージまで水や機械で取り除いて天日乾燥・機械乾燥し、

最後脱穀機で豆を覆ているパーチメントという皮をとって

生豆を取り出す方法があります。


この加工方法を"ウォッシュド"と言います。


味は白ワインのようなクリアな酸味のするコーヒーが特徴です。


主に雨が多くて水の豊かな国はこの方法をとっています。



次はコーヒーチェリーを収穫したまま乾燥場で広げられ

2週間程度天日で乾燥させる方法です。

豆全体を均一に乾燥させるため広い乾燥場で乾燥させます。

熊手のような道具で毎日上下撹拌させます。


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雨の日や夜は湿気が多いのでチェリーを集めてシートを覆うなどされている

ようです。果肉のまま乾燥させることはカビやすいので、

湿気には気を付けなければなりません。


乾燥させたら脱穀機にかけて果肉やパーチメントを除去し、生豆が

取り出されます。


この方法で加工処理されたコーヒーの味は

赤ワインのような奥行きのある風味が特徴です。


この加工方法は"アンウォッシュド"と言われます。

雨の少ない地域、広大な平な土地が確保できるところで

この方法はとられています。


そして3つ目の加工方法は

ウォッシュドとアンウォッシュドをミックスしたような

方法です。


その名も"セミウォッシュド"

水を使わずに果肉を除去します。

ミューシレージが多少付着したまま乾燥させます。

ミューシレージをパーチメント上で乾燥させるのです。

雨の多い気候なので少しでも早く乾燥させたい

そんな国で用いられている方法です。

乾燥させたら脱穀機でパーチメントまで除去し

生豆を取り出します。


味の特徴はロゼワインのような豊かでクリアなコーヒーです。

この代表的な方法がスマトラ式です。



以上が代表的なコーヒーの加工方法の説明でした。


どの方法も手間と労力がかかります。

毎日のコーヒーをありがたくいただきたいです。

どんな加工方法が用いられているコーヒーなのか

知って味わうのも楽しいですよね!!



最後までお読みいただきありがとうございます。(^^♪