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【若者向け政策比較】19歳独りぼっちの候補者巡り(参院選2022 東京選挙区全立候補者)

※ 最後まで無料で読めます

私は東京に住む19歳の大学生です。
今回、東京選挙区から参院選に出馬した34人の立候補者の方をスマホ片手に一人で巡り(注1)、「投票権のない未成年者や有権者になったばかりの若者が直接恩恵を受けるあなたの政策はなんですか?」という質問をしました。

「投票できない未成年者には何をしてくれるの?」「この国では少数派の若者に向けた政策は?」 そんな疑問から私はこの候補者取材を始めました。
私は19歳で選挙権はあります。 しかし、以前、学校の校則問題に取り組んだ議員さんから「最初は『票にもならないことをやってえらいですね』と言われた」という話を聞き、政治から未成年者が見捨てられてる、そんな焦りを感じて今回こんな質問をすることにしました。

短い動画ですので、ぜひご視聴&投票の参考にしていただければ幸いです!

(注1)まだ取材ができていない方もいらっしゃいます

(年齢が若い順)

さいき陽平 候補(こどもの党)30歳/新人/学習塾経営

おじいちゃんばかりが政治を牛耳る状況では若い世代の声を代弁できる政治にはならない」と訴える最年少30歳・ゲイの当事者の さいき陽平 候補(こどもの党)は、若者向けの政策について「未来の納税者である全ての子どもに1千万円(0歳から18歳まで公立学校に通ってかかる教育費)を給付する」と話しました。
#すべての子どもに1000万円

たむらまな 候補(共和党)34歳/新人/フリー編集者

「4歳の子どもを連れて選挙活動をすると未成年の政治活動として選挙違反になってしまうのはおかしい。今の選挙制度はおじさん有利にできている」と訴える たむらまな 候補(共和党)は、若者向けの政策について「①不登校支援の充実 ②大学教育無償化 ③性被害に遭った子どもたちへの救済制度の拡充 の3つを行っていく」と話しました。

松田みき 候補(NHK党)35歳/新人/不動産会社役員

「NHK党の公約の一丁目一番地はNHKからの被害に困っている人をお守りすることだ」と訴える 松田みき 候補(NHK党)は、若者向けの政策について「初めて一人暮らしをする若者がNHK契約に関するトラブルに巻き込まれたらコールセンターか携帯(※番号は動画中でおっしゃっています)まで気軽に電話してほしい」と話しました。
#NHKをぶっ壊す

こばたはるひこ 候補(天命党)36歳/新人/元東大阪市議

「日本人独自の大和魂・大和撫子・サムライ精神は大切だが、環境問題については海外の良い政策を取り入れるべきで、日本だけが独自政策を行うのは良くない」と訴えるヴィーガンの こばたはるひこ 候補(天命党)は若者向けの政策について「若い政治家と若者が力を合わせていくことが大事。教育費無償化、風営法改正などの実現で若い人の選択肢を増やす、日本を変えていく」と話しました。

山添拓 候補(日本共産党)37歳/現職/党参院国対副委員長

「同じ役職・同じ学歴・同じ正規同士・同じ非正規同士であるにも関わらず男女で平均年収に差があるのはおかしい。これを是正していきたい」と訴える 山添拓 候補(日本共産党)は、若者向けの政策について、校則問題で当事者の声が政治へと反映されたことを踏まえながら「生徒を中心に据える、生徒が豊かに成長し学ぶ権利を保障された社会へと変えていく」と話しました。

いの恵司 候補(バレエ大好き党/NHK党公認)38歳/新人/バレエ教室経営

「日本のバレエダンサーの52%は生活保護受給者よりも苦しい生活を送りながら技能を磨いている」と訴える いの恵司 候補(バレエ大好き党/NHK党公認(諸派党構想))は、若者向けの政策について「国が優秀な若手芸術家に生活費を給付し、集中して芸術活動に従事できる社会を目指す」と話しました。

ごとうてるき 候補(メタバース党@信州長野県茅野市を元氣にする会)39歳/新人/デザイン印刷業

「愛国者兼愛地球者として日本人としての誇りを持って環境破壊などを止めたい」と訴える ごとうてるき 候補(メタバース党@信州長野県茅野市を元氣にする会(略称:メタバース党))は、若者向けの政策について「①子どもが早く自立できる環境の実現 ②子どもにも投票権を与える ③試験勉強が得意な人を量産する教育制度を変える ④無添加給食実現 ⑤昼だけでなく朝夜の学校給食も実現 を目指す」と話しました。

荒木ちはる 候補(ファーストの会)40歳/新人/都民ファーストの会代表

荒木ちはる 候補(ファーストの会/国民民主党推薦)は、現在までに2回街頭演説に伺って取材を申し込みましたが、1回目の秋葉原駅前では「後にzoomの予定があること」、2回目の飯田橋サクラテラス前では「当初の予定になかったこと」を理由に断られてしまいました。1回目のときにメディア担当のが必ず機会を設けるとおっしゃってくださったこと、2回目のときに党代表代行が文章で申し込むようおっしゃってくださったので、ホームページにて改めて取材を申し込みましたが、現在までにお返事がありません。

河西泉緒 候補(参政党)41歳/新人/銀座高級クラブ経営

「『こういったものを食べるとこうなります』といった食育から日本人の健康を守っていく」と訴える 河西泉緒 候補(参政党)は、若者向けの政策について、女性起業支援の経験から「稼ぐのと働くのでは全然違う。投資教育がとても重要だ」と話しました。

なかむら之菊 候補(沖縄の米軍基地を東京へ引き取る党)42歳/新人/木工大工職人

「沖縄の米軍基地は、30人クラスの1人にランドセルを30人分背負わせているようなものだ」と訴える、「ガチウヨ」 なかむら之菊 候補(沖縄の米軍基地を東京へ引き取る党)は、若者向けの政策について「ルールを守らせる指導って将来あまり役に立たないばかりか、自分で判断ができない人だと思われてしまう。子どもが心のゆとりを持てるような教育を目指す」と話しました。
(※動画上では党派の名前が間違っておりますが、正しくは「沖縄の米軍基地を東京へ引き取る党」です。大変失礼いたしました。)

長谷川洋平 候補(炭作り党/NHK党公認)45歳/新人/元貿易会社社員

「一番取り組みたいのは環境問題で、余った材料を使って炭を作り自然環境を守る。更には、日本の自然を観光資源にして経済を活性化させる」と訴える 長谷川洋平 候補炭作り党/NHK党公認(諸派党構想))は、若者向けの政策について「GoToトラベルの海外旅行版を実施し若いうちに多くの人種の人と関わってほしい」と話しました。

朝日けんたろう 候補(自由民主党)46歳/現職/元国土交通政務官

朝日けんたろう 候補(自由民主党)には事務所にお電話して趣旨を説明しましたが、担当者の男性から「予定が分単位で決まっているんで無理ですね」と言われてしまいました。「では有権者として朝日さんに街頭で政策についておたずねできないか」と伺いましたが、「それも無理です」とおっしゃっていましたので、「ほかの候補者のように聴衆から質問を受けるようなスタイルの演説をやられていませんか?」と伺ったところ「一切ないですね」とお答えになりました。では、演説後に直撃取材を試みようと、武蔵小山駅前で行われた街頭演説に伺いましたが、「次の予定があるので」と演説後は聴衆と握手などをせずにそのまま車に乗って去って行ってしまいました。

乙武ひろただ 候補(無所属)46歳/新人/作家

「リモートじゃないと働けない人がいる。オンライン配信じゃないと会場までたどり着けない人がいる。デリバリーじゃないとそのお店の味を味わえない人がいる。世の中に選択肢を増やして生きやすい人を増やしていきたい」と訴える 乙武ひろただ 候補(無所属)は、若者向けの政策について「参院選に10代・20代が立候補できないのは年齢による差別だ、義務教育修了と同時に選挙権・被選挙権を与えるべきだ」と話しました。

松尾あきひろ 候補(立憲民主党)47歳/新人/元衆院議員

「派遣法を改正して、望めば誰もが正社員になれる社会を作る」と訴える 松尾あきひろ 候補(立憲民主党)は、若者向けの政策について「大学院までの教育を無償化し、家庭の経済状況によって進路を閉ざされてしまう人が出ないようにする」と話しました。

山本太郎 候補(れいわ新選組)47歳/元職/党代表

「投票率が上がれば、組織票で当選している議員を困らせることができる。この国のオーナーであるあなたが一人でも多く投票に行くことで社会を変えられる」と訴える 山本太郎 候補(れいわ新選組)は、若者向けの政策について「教育にお金をかけて20人程度の少人数学級を実現、教師の負担を減らしブラック校則をなくす」など、3つの政策について話しました。

えびさわ由紀 候補(日本維新の会)48歳/新人/元大阪市議

「全国初、大阪で私立高校・大学の無償化を実現したのは吉村洋文氏ら維新の会だ」と訴える えびさわ由紀 候補(日本維新の会)は、若者向けの政策について「これからも『子どもたちがちゃんと教育を受けられるようにするんだ!』という気迫で若い世代をサポートして日本を成長させていく」と話しました。 

込山ひろし 候補(スマイル党)48歳/新人/会社員

「日米地位協定の見直し」「保育士・介護士支援拡充」「路上ライブの全国的な規制緩和」など20個以上の政策を訴える 込山ひろし 候補(スマイル党)は、若者向けの政策について「①教育を変えて国が選挙や政治をもっと身近なものにするべき、②学校を変えて誰もが安心して行けるように環境にするべき」と話しました。

セッタケンジ 候補(議席を減らします党/NHK党公認)51歳/新人/フリーカメラマン

「①規制改革で民間が経済活動をしやすくしたい ②既成政党の議席を減らしたい」と訴える セッタケンジ 候補(議席を減らします党/NHK党公認(諸派党構想))は、若者向けの政策について「①大卒や新卒という概念を無くし、若い人にもっと有意義な時間を過ごせるようにする ②高度経済成長期にできた経済圏から脱し、若者だけの『若者経済圏特区』を作る」と話しました。

竹谷とし子 候補(公明党)52歳/現職/元財務政務官

「不妊治療の保険適用」や「食品ロス削減」を訴える公認会計士 竹谷とし子 候補(公明党)は、若者向けの政策について「所得連動変動型奨学金制度の実現や奨学金制度の所得制限緩和などがある」と話しました。

いくいな晃子 候補(自由民主党)54歳/新人/俳優

自ら乳がんを患った経験から「病気の治療と仕事を両立できる環境整備のため、主治医・企業・両立支援コーディネーターによる『トライアングル型支援』を行っていく」と訴える いくいな晃子 候補(自由民主党)の街頭演説にて、インタビューの依頼をしましたが、スタッフの方に、後の予定があって時間が押していることを理由にお断りされてしまいました。その後、写真撮影の列に並び、カメラを回さず、ご本人に直接伺ったところ「若い人向けの雇用支援とかそういう仕事もしていきたいと思っています」とのコメントをいただきました。

くつざわ亮治 候補(日本改革党)54歳/新人/元豊島区議

「先祖が蓄積した学問や技術を外国人には教えず、親戚(※帰化人等を除く日本人)のあいだで継承していくべき」と訴える くつざわ亮治 候補(日本改革党)は、若者向けの政策について「外国人との繁殖競争に勝ち少子化に歯止めをかけるためには、日本人の若者への教育支援をしっかりとするべきだ」と話しました。

蓮舫 候補(立憲民主党)54歳/現職/元行政刷新相

「賃金を上げる余裕がないと言うなら、せめて保育を、せめて教育を、せめて医療を、せめて介護を、皆様方が負担している部分を国が持ってあげてば少しは値上げに対抗できる」と訴える、元立憲民主党衆院議員 蓮舫 候補(立憲民主党)は、若者向けの政策について「投票権があってもなくても政治は皆さまのためにある。給食費無償化や塾に行けない人のための学習支援、奨学金無償化をしたい」と話しました。

田中けん 候補(NHK党公認/動物愛護党推薦)56歳/新人/元江戸川区議

「武器輸出解禁で防衛産業を活性化させるだけでなく、高速道路の無料化も実現させ、気軽に日本の端へ行って国境や国土というものを体感してほしい」と訴える 田中けん 候補(NHK党公認/動物愛護党推薦(諸派党構想))は、若者向けの政策について「25歳以下の母親の優遇政策(給付金や学び・就職の保障等)を行って、子どもの人口を増やしていく」と話しました。

あんどう裕 候補(新党くにもり)57歳/新人/元内閣政務官

「全ての国民に手を差し伸べるのが日本の本当の保守だ」と訴える元自民党衆院議員 あんどう裕 候補(新党くにもり)は、若者向けの政策について「政府がどんどんお金を出して奨学金を拡充したり、非正規公務員・介護職の給料を上げたりして、若者に希望を与える」と話しました。
#政府の赤字はみんなの黒字

青山まさゆき 候補(過剰なコロナ対策と緊急事態条項に反対し、選択の自由を保障する共和党)60歳/新人/元衆院議員

「脱マスク、脱ワクチン、そして憲法改正反対。このために声を上げたのが私たち自由共和党です」と訴える、元立憲民主党衆院議員の青山まさゆき 候補(過剰なコロナ対策と緊急事態条項に反対し、選択の自由を保障する共和党(略称:自由共和党))は、若者向けの政策について「①心筋炎をはじめとしたリスクが多いので20代以下のワクチン接種を中止させる ②国債を財源としたばら撒き政策は円の価値が下がり将来インフレで生活苦を招くのでやめさせる」と話しました。

桑島康文 候補(核融合党)60歳/新人/医師

桑島康文 候補(核融合党)は、お電話で取材を打診したところ、ご本人が出られ多忙を理由にお断りされました。Twitterもほぼ動いておらず、街宣予定等もわからないため、取材が困難な状況です。

菅原みゆき 候補(日本第一党)60歳/新人/管工事会社役員

「①年間20万~25万も搾り取られている消費税は廃止 ②天皇陛下は父系を維持」などを訴える、菅原みゆき 候補(日本第一党)は、若者向けの政策について「金銭的な問題で高校や大学に行けないという若者が増えているので、奨学金制度を給付型にして、日本の子ども達の学びの機会を均等にする」と話しました。

及川幸久 候補(幸福実現党)62歳/新人/党外務局長

#MakeJapanGreatAgain 日本をもう一度偉大な国に!」と訴える、YouTubeチャンネル登録者数49万人超の 及川幸久 候補(幸福実現党)は、若者向けの政策について「日本の今の奨学金は奨学金とは呼べない。街の金融と同じでただの悪徳金融だ、大企業や富裕層からの寄付を財源とした給付型奨学金の実現を目指す」と話しました。

中村高志 候補(無所属)62歳/新人/元ビル設備会社社員

「私は規格外の人間であり、1990年ごろから超能力者になった」と訴える 中村高志 候補(無所属)は、若者向けの政策について「次の世代に核廃棄物を残してしまう原子力発電を中止し、日本中のエネルギーを地熱発電で賄うようにする」と話しました。

中川智晴 候補(無所属)64歳/新人/一級建築士

「物価が上がり給料も上がれば生活にゆとりができ余暇にもお金を使える」と訴える 中川智晴 候補(無所属/HP→https://hare374.wixsite.com/mysite)は、若者向けの政策について「若者は各省庁のHPを見てどんどん意見を言えるようになってほしい、私の政策についてはHPを見て確認してほしい」と話しました。

ないとうひさお 候補(平和党)65歳/新人/元陸上自衛官

「唯一の被爆国として、アメリカの核の傘から脱した完全中立国となり、国際紛争の調停に積極的に関わっていく必要がある」と訴える ないとうひさお 候補(平和党)は、若者向けの政策について「私の政策『これからの日本8本の柱』(詳細は動画をご覧ください)は皆若い人に恩恵がある」と話しました。

服部良一 候補(社会民主党)72歳/新人/党幹事長

「大企業に溜まりに溜まった内部留保金に4.5%課税をして、代わりに消費税を3年間ゼロにする」と訴える 服部良一 候補(社会民主党)は、若者向けの政策について「①大学までの教育の無償化の実現 ②若者に非正規雇用が多いという問題の改善 ③若者の人生に大きな影響を与えないように、戦争を避けて平和憲法を維持していく」と話しました。

河野けんじ 候補(維新政党・新風)74歳/新人/宅地建物取引士

「①マイナス金利をやめる ②SDGsに対応した自衛隊で兵力を倍増する ③年金5割増しの支給 ④ベーシックインカム導入 ⑤実現性のない核ミサイルよりも国民を守る核シェルターの整備 を目指す」と訴える 河野けんじ 候補(維新政党・新風)は、若者向けの政策について「幼児からの挨拶の実践を導入し、学校でのいじめや自殺、家庭内での虐待を防ぐ」と話しました。

油井史正 候補(無所属)78歳/新人/元製紙会社社員

油井史正 候補(無所属)は、お電話をおかけしましたが、お出になりませんでした。そのため、ポスターに書かれていた住所に伺ってインターホンを鳴らしましたが応答がありませんでした。SNS等を一切やられておらず、取材は難しい状況です。

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以上です!お読みいただきありがとうございました!
最後に、選挙取材の第一人者であり、私が尊敬するフリーライターの畠山理仁さんの名著を紹介します。わかりやすく楽しく読めて、とても勉強になる選挙ルポです。(畠山さんとは知り合いですが、特に頼まれたわけではなく勝手に宣伝しているだけですので、誤解なきようお願いいたします)

私、中村眞大についてはこちらが詳しいです。

企画/取材/撮影/編集:中村眞大
スペシャルサンクス:畠山理仁


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