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【池島】離島に並ぶ無人の高層ビル群(長崎県長崎市)

2020/2/25

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五島灘に浮かぶ面積1㎢の島。2001年に炭鉱が閉鉱になるまでは超過密(最大人口8000人)だったが、現在は人口120人。

長崎からバス乗継を2回も失敗して、宿を出てから5時間後にようやく神浦港に到着。フェリーで20分で池島にたどり着いた。平日の昼下がり、乗客は自分を含めて3人。1人はゴミ収集車の乗務員だ。
 
池島港桟橋に着くと目の前には早速、石炭積出用の巨大な施設が有って目を見張る。錆びついて今にも崩れ落ちそうだ。
桟橋から徒歩3分くらいで、電動自転車貸出を行っているNPO法人の事務所が有ったが、自転車のバッテリーがあがっていて貸出できないとの事。島の周囲は4kmと知っていたので、徒歩で周ることにした。
 
山には緑も多いが、谷間に有る朽ち果てた家屋が目につく。急勾配の坂道をようやく登りきるとそこには4階建てのアパートが立ち並び、都市郊外に有る団地エリアのような雰囲気だった。違う点は人が異様に居ない事だ。”全く居ない”と思いきや、時たま歩いている人に出くわして、それはそれでかなりシュールだ。
商店街の店舗はすべて閉まっている。世紀末感が有るかと思えば、晴天の昼下がりに猫がなついてきてのどかな光景にも思える、不思議な感じ。
小学校と中学校は一緒に並んでいる。かつては児童数1200人いたマンモス校だったこともあり大きな建物だが、現在の在籍児童は数人だろう。体育館も二つある。豪華なのか寂しいのか。池島神社の参道の階段を上がっていると、小学校からピアノの音が聴こえてきた。たぶんこの学校も児童数よりも教員数の方が多いだろう。

小学校の近くに「池島会館」という集会所が有り、なんと宿泊が出来る。3200円。中は整備されていて奇麗。島で唯一の無料wifiが有り、ソファーで休ませてもらう。
郵便局は営業していた。ATMは無い。窓口で記帳を依頼した。郵便局長の女性は池島で生まれ、今も家はすぐ近くと言う。もう一人の局員は大島から通勤しているとの事。今日はフェリーに乗り遅れたので、高速船を使ってしまったと笑う。
島の最南には炭鉱へと続く縦穴が有るのだが、閉鎖されており入れず。ここから作業員は2階建てのエレベーターで、地下数百mの深さの炭鉱に往時は入っていったのだ。
産業遺産として軍艦島が有名だが、池島炭鉱も良いところだと思う。炭鉱にトロッコで入っていくツアーも有るのだが3日前までの予約が必須で、今回の思い付き旅行では利用できず。
池島会館宿泊と池島炭鉱ツアーはいつかまたやっても良いと思う。二度来るところかと問われると、答えるのはなかなか難しいのだが。
雨が降ってきたので、桟橋まではコミューターバス(100円)を利用した。こんな過疎の島でもバスが運行されている事に驚き。福岡から乗る飛行機の時間が迫っていたので、復路は佐世保まで高速船を利用した。

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港のそばのショッピングセンター。営業しているが使用されているのは1階のみ。

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谷間には集落が。炭鉱労働者だけでない住民も居たのだろう。空き家が多い。

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港へ石炭を運ぶトロッコの線路が通っていたのだろう。

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かつての商店街は全ての商店が閉まっていた。

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ネコがちらほら居る。島は今、イノシシの増加に悩まされている。

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銭湯。なんと営業している。この島の団地が作られた頃は、各部屋に風呂は無かったのかもしれない。年代も有るが、この小島に800人もの人が暮らしていたのなら水は貴重品だっただろう。

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公務員住宅。市の施設も有るし、学校の先生や消防士なども居る。もしかしたら現在最も多い職業は公務員かもしれない。

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たまに人が住んでいる部屋も有る。

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炭鉱の入り口。閉鎖されていてここから先は入れない。読みづらいが看板には「ご安全に」と書かれている。

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かつては海外に技術者を派遣していたのか。海外からの労働者を受け入れていたのだろうか。

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閉鎖されていないアパートが有ったので入ってみたが、怖くてここから先には入れない。

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小学校からピアノが聴こえてきた。学校敷地内には関係者以外は入れない。広大な敷地の小学校だが、往時は児童、生徒であふれかえっていたのだろう。

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宿泊が出来る。3200円。泊まりたい!が今晩の飛行機で東京に帰らなくてはならない。

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船の時刻に合わせてバスが走っており、1回100円。結構便利。

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8階建て。背面には山が有り、山に沿った後ろの道路からは、建物の4階に入れる。4階と8階に、隣の建物への渡り廊下が有る。

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美容室は行くものではなく、やってくるもの。



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