勧誘編の前編はこちら

怪しい健康セミナーの後は、隠していた彼らの本来の目的である勧誘が始まったのである！

◆｢ビジネスにもなるのよ｣◆

そしてさらにセールスはクライマックスへ。

K子「あとね、ナチュ〇リープラスのサプリは使って健康維持するだけでなく、ビジネスにもなるのよ。自分も健康になって、お金も稼げるって素敵じゃない？しかも、私たちのビジネスはノルマもないし、借金や在庫を抱える事も無いの」

私「それは…代理店契約を結ぶとか、そういう事ですか？」

K子「代理店契約だと、ノルマとか在庫が出てきてしまうでしょう？そうじゃないの」

K子「ネットワークビジネスって知ってるかな？」

はい特商法違反きましたーーーーーー！
勧誘に先立って、勧誘する目的と事業者名の明示の無い連鎖販売取引の勧誘きたーーーーー！

K子「ナチュ〇リープラスは、系列とか関係なくビジネスを助けあうチームワークの会社なの。今日来てくれたO君も私の系列とは別だけども応援に来てくれたのよ。ねずみ講と誤解されることがあるけど、合法ビジネスよ」

会釈するO君。
君ィ！そんなに若くてマルチなんてやってどうするの！！！！

K子｢ビジネスのサポートも沢山あって、私達も定期的にセミナーを受講してるの。内容は毎回同じだけど、同じことでも受ける度に気づきがあって本当に役に立つよ｣

マルチ商法のセミナーは同じような内容でも何度も通って忠誠心を養わせる。代わり映えのないセミナーって手抜きじゃないか。
それよりこの勧誘をする人たちに特商法や薬機法を教えてやっておくれ。

私「どのくらい稼いでますか？」

K子「みんながみんな楽して儲けられるわけでは無いけど、一番稼いでいる人は月に240万円くらい稼げてる」

あなたはいくら稼いでるんですかね？

K子「日本の未来は不景気や少子化であまり明るいとは言えないよね。そこで、副業をする事で不安を減らしたり、自分のしたい事をする為の資金をためる事も出来るのよ！ナカニシさんは副業に抵抗ある？」

私「私自身は副業には抵抗ないですね。本業の収入が何らかの理由で減っても副業で補ったり、副業で自分のスキルを磨いたりできるので、それ自体は悪い事ではないと思います(これは本心)」

K子「さすが、よく分かっているわね。M子さんもね、自分の夢の為にビジネスを始めたのよ」

M子「そうなんです、私は自然派のカフェをやりたくて！そのためにナチュ〇リープラスでのビジネスを始めたんです！」

マルチ商法をやってるカフェのオーナーなんて、敬遠されることはなはだしいと思うんだけど…
そもそもだよ、友達や周囲の人にマルチ勧めまくって疎遠にされてると、カフェを開業したときの最初の集客に絶対躓くと思う。

M子「私の周りの同年代でやってる人は少なくて…ぜひ、ナカニシさんにも仲間になってほしいの」

そりゃぁ、ワシらの世代はこんなアコギな商売に引っかかる人はそうそういないだろうよ。

◆クロージング…その手には乗らない！◆

周囲のご婦人たち、O君、K子、M子たちは「YOU！始めちゃいなYO！」って顔してこちらを見ている。
クロージングのつもりだな！

しかし、その手には乗らない。

彼らに会ってから、彼らは私の情報を少しずつ聞き出そうとしてきたが、それとなくぼかして答えていたため、彼らは私のニーズをとらえきれていない。
また、私の志向もあまりはっきりとは示さなかった。
ニーズや志向が判然としなければ、クロージングのパワーや切れ味は鈍る。

こちとら営業の端くれだ！甘く見ないでほしい。

そして私は反撃の伝家の宝刀を抜く。

私「今日、健康セミナーと聞いてここに来ていて、こんな感じでセールスされるって聞いてなかったですし、ナチュ〇リープラスも知らなかったし…心の準備もそういう頭にもなってなくて…ここでは決められません」

そう、勧誘の目的や事業者を事前に告知されていないことをアピールである。

K子「確かに、事前に言っていなかったですよね、ごめんなさい」

なお、この会話は録音している。

K子「とってもいい商品で、今後のためのビジネスにもなるから、検討してみてほしいの。後日、〇〇でより上のランクの方が主催するセミナーもあるから、こちらのぜひとも参加してみてほしい」

私「予定確認して、後から連絡しますね…」

K子「連絡待ってるわね！」

向こうもあまり深追いするべきではないと判断してくれたようだ。
私もM子とK子だけが相手なら本気の舌戦、言葉のゴルフクラブでの殴打なども辞さない覚悟できたが、気のいいご婦人たちを強い言葉で非難することはしたくなかったので、こういう形でこの場が収まったことに安堵した。

そして幸か不幸か、公民館の使用時間もそろそろ終わりのようだ。

健康セミナーの参加者たちは部屋を片付け、公民館を後にしたのだった。

そして私はお土産に水素水をもらった。⬇

その後、参加者たちで近くのファミレスに移動し、軽くご飯を食べて解散となった。
そこでは特に強く勧誘されることはなく終わった。

てかさーーーー、密室に近い状態の公民館で勧誘するのも特商法に違反するんだぞーーーーーー！！！

やるならファミレスでやれーーーーー！！！！

そんなこんなで、一応は健康セミナーは終了したのであった。
そして逆襲のナカニシ編へつづく

【こぼれ話】奴らの営業手法について一言モノ申したい

彼らはネットワークビジネスやサプリメントを営業するにあたって、私に対しての必要な情報の深堀りや営業の前段階にすべき事、情報の開示が圧倒的に足りてない。
彼らは少しずつ情報を聞き出そうとしてきたが、ぼかして答えられるような聞き方ばかりである。
何を深掘ればいいか、何をしておくべきかは悪用されてほしくないので具体的に書かないが、自分で思いつかないならネットワークビジネスには向いてない。