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東京さんぽ:根津・谷中・日暮里編

文京つつじまつり

つつじが見ごろなので、文京つつじまつりに行ってきました。会場は根津神社です。根津駅を出て大通りを歩いていると、平日なのに既に多くの観光客が。根津駅周辺は昔ながらのお店が多い印象でしたが、古民家をリノベしたと思われるお洒落なお店も多くありました。

根津神社に到着すると、驚いたのが外国人観光客の多さ!日本人より多かったと思います。しかも、特定の国からの観光客が多いというよりも、「今、何か国語聞いた?!」というくらい、多くの国々からいらっしゃっていました。特にツアーできた様子でもなく、Instagramとかで調べて来たのかしら…など考えながら、私もその中に紛れました。

つつじ苑への入場は300円。本殿の左側の斜面一面に咲いたつつじを間近で観察することができます。写真だけを撮りたい人は、ロープの外からであれば入場しなくても自由に撮影ができます。ただ、近づかないと品種ごとの違いや隠れているつつじは見ることができないので、やはり入場したほうがおすすめです!

真っ赤なつつじは珍しい。唐船という品種でした。
丘陵の上の方から撮影。鳥居さえ隠れるほどの咲き具合。
既にアヤメも咲き始めていました。数は少ないけど所々で見られます。

谷中霊園~日暮里駅

根津神社をあとにして、表参道から根津駅方面へ。国道437号の「根津神社入口」の交差点を谷中方面へ渡り、しばらく歩いていると、左手に藤棚が。人が集まっていたので、藤棚を眺めていると思いきや…「ル・クシネ」というフランス菓子店が。ショーケースのど真ん中に、クリームがはみ出たなんとも魅力的なシュークリームが…次回は絶対買おうと、泣く泣くこの日は通り過ぎ、坂道を登ってお寺ばかりのエリアへ。

とにかく寺・寺・寺!見渡す限りお寺とお墓しかない。お寺って、毎月のお言葉みたいなものが入口の掲示板に貼ってありますよね。何気ないあの言葉を読むのが好きです。その日にしか出会えない、その道を通ったから出会えるものなので、その時の自分に必要な言葉なんだなあと思いながら歩いていました。

しばらく歩くと谷中霊園へ。昔、この周辺は現在ほどお寺があったわけではなかったそうです。日暮里駅方面へ歩くと、天王寺というお寺がありますが、明治政府がこのお寺の土地を没収し、公共墓地として整備されたそう。天王寺五重塔は、幸田露伴『五重塔』のモデルになったもので、火災で焼失しました。普通に道を歩いていると、急に谷中霊園の横からはまるで時代劇の中に入り込んだような、ちょっと年季の入った建物が並び、桜並木が続きます。今は仏花を売るお店が多そうに見えましたが、昔は今の天王寺に続く参道だったようです。

広大な敷地を歩くと、かなりの確率で「教科書で見たことある」レベルの有名人のお墓を見つけることができます。もちろん一般の方のお墓もありますが、本当に家によってさまざまなお墓。大きさだけではなく、デザインなどにもこだわりが見られるものもあります。歩いて知っている名前を見つけると、なんだか少し嬉しい気持ちになります。そして、「自分だったらどういうお墓にするかしら」と想像するのもなんとなく楽しいです。

さて、天王寺をすぎて突き当りの階段を下ると、日暮里駅の線路の上に出ます。JRに乗る場合はそこから改札に入れますが、今回は反対側へ降りておやつを食べてきました。本店に行くか悩みましたが、「はぶたえ 日暮里駅前店」にお邪魔しました。公式HPを見ると書いてありますが、羽二重団子は「維新の頃より明治のはじめ 大江戸趣味風流名物くらべ」という番付に記載があったり、夏目漱石や正岡子規の作品にも登場する1819年創業の老舗団子屋さんです。

羽二重団子はこし餡と生醤油の2本セット

駅前店は看板が「HABUTAE」と、まるで洋菓子店のようなお洒落な佇まい。名物の羽二重団子ですが、こし餡は団子の周りにたっぷりついています。生醬油はお団子にキレのあるしょっぱさが合っていて、みたらしの甘じょっぱさが苦手な人におすすめ。私もみたらしより、ここの生醤油のほうが好き。他にも羊羹やかき氷なども注文できるようです。

なぜわざわざ谷中まで歩いていたかというと、猫い会いたかったからです。以前、谷中銀座に行った時に全然出会えず、どうやら最近野良猫は減っているということと、谷中霊園ではそこそこ出会えるという記事をwebで読んだので行ってみましたが、0匹でした(笑)皆さんがお散歩するときは、出会えるといいですね!




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