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サステナブル・シーフード・ウィーク2021 やってるよ!

こんにちは、中乃一です。10月は、「選んで守ろう、魚の未来」をテーマに、消費者であるみなさんに、MSC・ASCラベルが付いたサステナブル・シーフードを選んでいただいて、将来にわたって水産資源を守ることにつなげていこうという取り組み月間です。タイトルに、ウィークが入っているので1週間程度と思いきや、1か月にわたって開催されるという、少し突っ込みどころがあるお茶目なキャンペーンを紹介してみましょう。

毎年10月1日から10月31日までの1か月にわたって開催されています。「魚の未来」について、消費者であるみなさんと考えるキャンペーンです。今年で8回目を迎えて、日本でも根付いて来ています。

そもそもMSC・ASCって?

MSC「海のエコラベル」:水産資源と環境に配慮した漁業で獲られた天然の水産資源の証

ASCラベル:環境と社会への影響を最小限にして育てられた養殖の水産物の証

MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)の推進する、MSCラベルに偏りますが、「海から食卓まで」MSCラベルの魚が消費者のもとに届くには、厳正な流通管理と消費者が認証製品を選べる市場づくりが必要だという理念のもと、消費者のみなさんの自らの選択のための仕組みです。

SSW2021_MSCクオカード最終案

MSC、ASCのTwitterアカウントをフォローして、キャンペーン動画を視聴、それをツイートすると、抽選で300名様に、長嶋祐成さんのイラストオリジナルQUOカード1000円分が当たります!どんどん、ツイートしてくださいね。そうだ、そのツイートついでに、さかな一代の大人たちnoteが、MSCについてこんな事言ってたよ、って拡散もありかも。

ぼくたちが出来ることの1つ、と考えてください

MSCは漁業ユニットが認証の対象になっています。日本では、2021年の現在で、確か5つが認証されていると思います。しかし、認証を受けた漁業で獲ったものをお客様に選んでいただく仕組みの中では、最終的なお魚の消費者であるみなさんへ届くまでの、加工・流通の過程も、保証されなければなりません。そこで、MSC認証の水産物と、非認証の水産物とを確実に分別して取り扱う、仕組みの整備がなされなければなりませんでした。それが、MSCにおけるCoC認証と呼ばれる、加工・流通チェーン内のライセンスです。

CoC認証は、確実なトレーサビリティを支えるサプライチェーンの認証です。水産物の加工、水産流通においてMSC認証を受けた漁業者を中間で支援者する、さかな一代の共同水産も、このMSCのCoC認証を受けた企業です。

今、かかわるみんなの、将来に渡って魚を食べ続けていけるように努力する意識を、取り組みとして、目に見える形にする方法が試され、様々な社会的なトライが行われています。いち早く枠組みを作り、普及に取り組んでいる代表格が、MSCといえるでしょう。MSCの普及、もしくは、MSCのような取り組みがもっと生まれでもよいと思います。

なぜそれが良いと思うのか、さかな一代の大人たちの考え

ぼくたちは、水産業の置かれている状況が、今少しギクシャクしていると感じています。魚の販売を担う小売業さんと、漁をする漁家さん網本さんとの距離が遠い。漁家さんたちには、私たちは獲るだけ、売るのは君たちだ、というマインドがどこかにないだろうか。また、利益を求める小売業は、どんどん浜を取り残して、消費者さんとの接点を独占しながら、より効率的な販売へシフトしていないだろうかと。このギクシャクした関係の中で、結果として、ますます魚離れが進んでいるようにも思えてしまう。

こんな状況の中で、どうやって消費者のみなさんが幸せになれるのだろうか、と考えてきました。そういった中で、MSCの仕組みは、漁業がどこにこだわったのかのメッセージが、途中で薄れることなく、消費者のみなさんへ伝えられるしくみの、将来モデルのように見えたのです。

そして、さかな一代が実践していきたいこと

水産の中間流通の仕組みを担うぼくたちが責任を持って「繋ぐ」ことによって、果たせる役割があると考えています。

もう一つ、それは生産者からの一方通行のものではなく、発信は相互にあるべきとも思っています。その商品を選んでくれた消費者のみなさんの声、小売業さんの売り方、そしてぼくたち中間支援者の「繋ぐ」楽しみや苦労も、なんらかのメッセージとして、漁家さんまで届けられないものか。つまり、ぼくたちが、漁家さんと、消費者さんとの双方向のコミュニケーションのすべを作れないか、と。

ぼくたち、さかな一代には、そんな大きな夢があります。

このnoteさかな一代の大人たちや、shopさかな一代は、まだとっても小さいムーブメントだけれど、ご賛同いただいて、成長を手助けしていただけたら嬉しいです。



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