中野区長選:人種民族差別主義者・吉田康一郎候補を推薦した「商店街連合会」への抗議と回答

初めまして。中野区の女性中心の有志グループアカウントです。

6/10中野区長選について区民として放置できないことが起こり、Twitterつながりで集まりました。

どこの政党にも属さず、お互いの顔さえ知らなかった私たちが数日前に初めて一緒にやったこと。それは「中野区商店街連合会」への抗議でした。

ことの起こりは5月終わり。
中野区長選候補の中に、差別デモにも参加し、まさに違法にあたるヘイトスピーチを行い、いわゆるヘイト発言でFacebookを凍結されている人物が立候補すると知りました。それが 吉田康一郎 候補でした。しかも 中野区商店街連合会 が推薦しているというのです。

どのような候補なのか、調べていくと吐き気を催すほどのヘイト発言が並んでいました。人種差別デモにも参加し、まさに違法にあたるヘイトスピーチを行っていたと。
【閲覧注意です】

区内の学校には外国籍の子どもたちが多く、うちの子たちの友人にもいます。彼らのルーツをここまで蔑み、犯罪者だ、出て行けと言っている。

そんな人間が区長候補に!!驚きとともに涙が出てくるほどの怒りを感じました。
【閲覧注意です】

日々区内で買物をする私たちは、中野区全域の商店街組合がこんな人物をなぜ推薦したのか!と驚きました。

なにしろ中野区の全世帯のうち約8%は外国人のいる世帯。中野ブロードウェーに来る外国人観光客だけでも毎日1万5千人。年間でみると区の人口をはるかに超えます。

ようやく 中野区商店街連合会 髙橋宏治会長のアポが取れたのは6/7。

半休を取り、初顔合わせで各々持ち寄った抗議文や 吉田康一郎 候補の発言集を抱え、連合会に行きました。
しかし電話口で直接アポを取ったはずの会長は不在で、事務局長がいたのです。仕方なく経緯を説明しました。

過去現在におよぶ 吉田康一郎 候補自身の差別発言やツイート、極右団体との密接な関係について、資料をご覧頂きながら説明しました。

中野区商店街連合会の事務局長は、「このような事実は知らなかった、事務局役員達も把握していなかった」ことを、面談の場で認めました。

推薦状発行の経緯を質問したところ、

「今回の区長選についての公式な政策(チラシやポスター)を精査し、会議で決定した」
「慣例的に、依頼があった候補者には推薦を出しているので、今回もそのようにした」

ちなみに今回の中野区長選挙 では、4名の候補者全員に推薦を出したとのこと。

推薦状を出すにあたり、今回の区長選についての公式政策以外のことは考慮に入れていなかったそうです。

事務局に寄せられた数百もの賛否意見を受けた上でどのように感じるか?との質問に対し、6/7面談の時点では「方針に変わりはない」との回答でした。

今回の 中野区長選挙 立候補者4名全てに推薦状を発行したことは、「各候補者もご存知のはず」とのこと。

また、商売上さまざまな関係者や政党、後援会とも関わる商店街連合会の立場として「特定の候補者や政党の支援はしていない」という点は明言されていました。

すでに期日前投票が始まっており、推薦を撤回することが難しいのは承知の上です。しかし私たちは、差別主義者を 中野区長選挙 の立候補者として推薦した連合会の決定には、到底納得することができません。

改めて推薦の撤回を強く要望し、協議し直した上での公式回答を待つとお伝えしてきました。

面談に応じた事務局長から、6月8日金曜午後、メール返信が届きました。

事務局長との面談の場で、私たちは一貫して「中野区商店街連合会の公式見解を求め、公開します」とお伝えしました。土日は事務局が休業のため、6月9日金曜午後に受信したメールを「公式見解」と捉え、以下に公開します。

昨日はお忙しい中、お越し下さいましてありがとうございました。
お持ちいただいた吉田氏の資料は、現在区商連の執行部の方々に順次確認をいただいているところです。
執行部の方々の感覚とは全く違う発言を吉田氏があちこちでしている事を教えていただきありがとうございました。私ども商店街の人間は全ての1人1人の人間の生き方を大切にするという価値観を基としております。
今後選挙の推薦に関しまして慎重に取り扱うという意見を執行部の方々からいただいております。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
中野区商店街連合会

以上が中野区商店街連合会 の回答です。(6/9土曜13:00現在)

「推薦」については「撤回しない」という回答であり、「差別を許さない」姿勢についても不明瞭な回答と言わざるを得ません。
私たちとしても、こうした回答を公開しなければならない結果となり、非常に残念に思います。

中野区商店街連合会 からの 吉田康一郎 候補への推薦は、撤回されることなく 中野区長選挙 投票当日を迎えることとなりそうです。
選挙が終わっても区民の生活は続きます。繰り返しになりますが、地域の住民をヘイトスピーチで分断するような候補者の推薦を看過することはできません。

これから投票所に行かれる中野区民のかたがたには、この事実をぜひ有意義な投票行動に生かして頂きたいと願います。
以上

 中野区民有志

吉田候補に差別発言の真意を路上インタビューした件はこちら


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