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vol. 12(2019/9/16)庁舎建設業者選定に外部有識者/区報カラー化コスト増“18万円”/東中野桜並木診断の会社が緊急樹木診断/残す可能性ある区立保育園は10

▽区役所設計/建設業者の選定委員に外部有識者

 中野体育館(東京都中野区中野4)を解体した跡地に区役所新庁舎を設計/建設する業者を9月19日まで募集中。選定委員5人のうち3人が外部有識者(敬称略)。
 中井検裕(東工大環境・社会理工学院教授)
 曽田五月也(早大名誉教授)
 中島裕輔(工学院大建築学部まちづくり学科教授)
 松島進(東京都第三建設事務所所長)
 横山克人(副区長。国交省出身)
*中島氏は「区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議」座長
業者募集のお知らせ(インターネットアーカイブ)→ https://web.archive.org/web/20190907042023/https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/156800/d027434.html
 2017年2月21日、中野区議会本会議で篠原経営室長(当時)が、区のプロポーザル方式公募で "これまで選定委員に外部有識者を参画させた事例はない" と発言している。ということは今回が最初かもしれない。
  区のプロポーザル方式は議会の議決を必要としないが、今回は予定価格260億円と高額なためか、2020年1月に業者決定のあと、同3月、区議会の議決にかけられる。
 平和の森公園が破壊されたのも、中野サンプラザが壊されるのも、中野区の玉突き再開発スキームで新庁舎建設費を捻出するため。その260億円をいったい誰が手にするのか、注目したい。
(参考) 中野区の玉突き再開発スキーム→ https://nakanocitizens.hatenablog.jp/entry/2019/01/19/080000

▽なかの区報カラー化1号当たり"18万円"コスト増

 月2回(年23回)発行の『なかの区報』が7月5日号からカラー化(酒井区長の選挙公約)。7月3日の区議会総務委員会で区は、1回分が従来 “おおよそ210万円だったのが、新しいものについては230万円強” とした。増分は“23万円程度"、うちカラー化による増加は"18万円ぐらい" という。 
 総務委員会で社名は言及されなかったが、株式会社文化工房(港区、テレビ朝日グループ)が4月8日に受注している。随意契約 (地方自治法施行令第167条の2第1項第2号)。期間2019/4/15-2020/3/31、契約価格4585万360円。

 これまでの2色刷『なかの区報』編集印刷業務委託は株式会社ドゥ・アーバン(目黒区)。2018年度、2017年度とも契約額は5246万3700円だった。文化工房の契約価格の方が低いのは文化工房の区報発行が7月5日号からの9カ月間だからと思われる。
 区はプロポーザル方式公募実施(2019/1/11-2/8)のあと文化工房と随意契約した。プロポーザル方式は随契の一形態。
業者募集のお知らせ(インターネットアーカイブ)→ https://web.archive.org/web/20190206023446/https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/156800/d026674.html

▽緊急樹木診断は東中野桜並木診断の会社

 中野区は今年から3年間で公園樹木と街路樹300本を緊急樹木診断し、問題があれば伐採/補植する。8月6日、箱根植木株式会社(杉並区)が1400万円で落札。別件で2016年に箱根植木は東中野駅桜並木の樹木診断を行い、その診断に基いて区は桜並木16本伐採の方針を住民に伝えている。https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/504000/d024261_d/fil/2.pdf

▽残す可能性ある区立保育園は10園

 酒井区長は区立保育園 "存続" を公約したが、就任後も民営化は従来の計画通り進めており、41園あった区立保育園のうち31園は既に民営化または民営化中。残す可能性があるのは10園という。残す場合のケース別財政的試算を8月26日、区議会子ども文教委員会に報告した。12月に案を策定、議会報告、説明会、意見募集。2020年3月意見募集結果報告。 http://kugikai-nakano.jp/shiryou/19830135841.pdf

▽平和の森公園第2工区工事現況

 東京都下水道局中野水再生センター青壁前の "壁泉" の舗装が始まった。壁泉は “水とみどりの避難場所” を実現するための水をこの公園に注ぎ込むはずだったが、ついに稼働することはなかった。“再整備” 実施設計報告書によると、ラジオ体操お手本などの “ステージ” に変えられる。
 未開園区域のじゃぶじゃぶ池予定地周辺は、除草のあと土が除けられ、地下下水道処理施設の覆蓋が露出。下はじゃぶじゃぶ池など水景平面図。

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 8月30日の説明会での細野公園緑地課長の発言によると、みんなの草地広場を潰して作る300メートル陸上トラックの走路は "緑ゴムチップウレタン" 舗装。工事請負共同企業体(JV)の住友林業緑化によると施工は9-12月。内周にぐるりとU字溝を設置(雨水排水設備工)、U字溝には鮮やかな緑のゴム蓋。U字溝から下水道(合流式)に直結する雨水排水管も設置。
 平和の森公園には地下下水道処理施設のトップライト(天窓)が多数あり、一部のトップライトがトラック走路上の工事支障物で削って塞がなければ走路が作れないのだが、閉塞作業は止まっている。東京都下水道局が合意したやり方で閉塞すると2カ月はかかる。細野課長によると”上からは何もやっていないように見えるが下で足場を組む準備をしている”。
 コンクリート滑り台建設現場は、小さい子の遊び場だった築山を撤去した跡に発泡スチロールを積んでまた土を盛り、一部下地のコンクリートを打ったあと、8月の炎天下に作業員がスコップで手作業で溝を掘って遣り形(位置決めのため仮設する木杭や板)を設置した。9月初め、滑り台のコンクリートを敷設してないのに遣り形が撤去された。
 8月下旬、園内灯を元草地広場と園路付近に設置、元草地広場の北西でバーベキューサイト着工、公園南西部の”入口12“工事開始、公園南西部の児童遊具着工、300メートルトラック西側の擁壁着工。
 トラック工事支障木など樹木1万2000本伐採は3月に完了。トラック工事のための元草地広場への1億円の"燃える可能性がある" (by豊川前都市基盤部長) 発泡スチロール埋設もほぼ済み。

▽今週の予定

9/16(月)(この日まで)中野区の新しい「基本計画」策定に向けたアンケート
9/17(火)13:00中野区議会決算特別委員会(総括説明)
9/19(木)(この日から10/9まで)中野区無電柱化推進計画パブリックコメント
9/19(木)10:00中野区議会決算特別委員会(総括質疑)
9/20(金)10:00中野区議会決算特別委員会(総括質疑)
9/21(土)14:00(仮称)キッズ・プラザ美鳩説明会。美鳩小学校
*区議会傍聴可。 https://nakanocitizens.hatenablog.com/entry/calendar

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