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CVR改善で必ず試すべき7つのABテストアイデア③短くする

こんにちは。ギャプライズの中野と申します。

前回、ご紹介した記事のパート3になります。まだ読んでいない方はCVR改善で必ず試すべき7つのABテストアイデア①ステップ削るからご確認いただければと思います。

3.短くする

「短くする」というのは、ページ内のコンテンツや要素(文言やボタンなど)を削除し、ページの長さを短くすることを指します。

分かりやすい例で例えると、縦に長いの広告用ランディングページなどは下記のようなコンテンツで形成されていることが多いが、そのコンテンツを削除して、ページを短くすることです。
※今回紹介する事例などは、縦長LPを改善するテイで見てもらえればと思います。


メリット①ユーザーのことを理解できる

ユーザー属性を大きく分けると下記の2つに分けられます。
1.不安だから、もっと情報が欲しい
2.ある程度理解しているから、最低限の情報だけでいい

このテストは自社のLP(サービス)はどっちの属性が多いのか知るために行います。

情報が少なければ、不安が解消されないので、CVする人は少なくなり、最低限の情報だけでいいのに、無駄な情報を与えてしまってモチベーションが下がり、CVしないケースがあります。

【具体的な事例:パーソナルジムLP】

以前、パーソナルジムLP改善のお手伝いをしていた時の話です。

そのLPには実績・ユーザーボイスなどの不安払拭コンテンツをページの合間合間に入れ込んでおり、ページの長さが一般的なLPに比べ、すごい長いLPでした。

ヒートマップを見ても、上の方だけしか読まれていない状態で、すでにパーソナルジムの認知度も高く、競合もたくさん出ている時代でしたので、ユーザーはある程度情報を持っていて、そこまで不安を感じていない(情報は多く求めていない)人たちが多いのではないかと仮説立て、ユーザーボイスなど不安払拭コンテンツの一部削除、求めていそうなコンテンツを残し、ページを半分ぐらいの長さにしました。

結果として、CVRが半減した。

このテストを通じて、ユーザーの悩みは深くて、しっかりジム選びをするために、色々情報を集めて不安を払拭した上で申し込みする人が多いと理解できたので、まだユーザーが不安に感じていることがありそうなコンテンツを増やしたり、内容を充実させることで、CVRが大きく改善しました。


メリット②サイト改善の効率化が図れる

縦に長いページだと、多くのコンテンツがあり、どこをどう変えるべきか考えることが悩んでしまいがちです。

短くすることで、その悩みを解消し、サイト改善の効率化が図れた事例をご紹介いたします。

【具体的な事例:転職LP】

転職サイトを登録させるためのLP改善を行っていた時の話です。

サービス特性上、ある程度使う人の理解度があり、他社と明確に差別化できるポイントが少ないということで、メインビジュアル以外のコンテンツを削除しました。

結果として、CVRが改善しました。

大胆なテストを行ったため、念のため、一部のコンテンツだけ残したパターンもテストしましたが、メインビジュアルだけの方が数値が良い結果だったので、今はメインビジュアルだけのLPになっています。

元々、大きく削る前は、コンテンツを追加したり、すでにあるコンテンツに手を加えたりしていたが、成果が上がらず、無駄な時間を使っていました。今は変える必要がある個所が大きく4か所ぐらいになり、時間もかけずに実施できるテストが増えたので、他のページ改善に時間を割くことが出来ています。

ちなみに上記はスマホの話になりますが、PCの方でも同じテストをした結果、ある程度コンテンツがないとCVRが改善しないという傾向があったので、要素を追加する施策を動かしています。


最後に

短くする」という改善方法のポイントとしては、最初に大きく削除することです。一個一個削除するのもいいのですが、最初に大きく変更することでユーザーの属性を把握できるので、それに基づいて改善することで効率的にABテストを回すことが出来ます。

今は無料でも使えるABテストツールがあるので、コンテンツ削除ぐらいならエンジニアの力を借りなくても、すぐに実施できます。また、コンテンツを削って、そのテストが勝った場合は改善するポイントが限られてくるので、ABテスト効果が小さいところを改善しなくて済むことになります。

インパクトの高い個所に効率良くABテストを繰り返して行うのが、CVR改善するためには鉄則なので、ぜひお試しください。


次回は「4.分ける」について記事を書いていきます。

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