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登山道は川だった(3/)

2022年夏のYAMAP LIFE CAMPUS『登山道整備編 第二期』について、参加経緯、学んだことに続き、雑多な感想と調べたことを記録する。

参加しての雑感

体力面での不安

まずは、参加して良かったと心から思う。申し込み時はフィールドワークへの不安がとても大きかったが、自分の体力でも十分に講義やツアーを楽しむことができた。

あくまで参考として、札幌周辺だと手稲山の平和の滝コース(登り3時間、高低差1000m弱)が登れれば問題ないと思う。ただし、自分の場合は"泊"登山がはじめてだったこともあり、フィールドワーク2回目の白雲岳避難小屋までの重いザックを背負った登りで膝痛が発生してちょっと苦労した。

コスパ

参加前は高いと感じた費用(16万円)も、5回のオンライン講義と3回のフィールドワーク(もちろん講師、ガイド同行)から得られる知識や経験、さらに人脈を考えるとコスパは悪くない。ただし、札幌在住の自分でも高速道路代や前泊費用など+αは小さくなかった。道外からの参加だとさらに高額になる。

もちろん家計的には大きな金額だけど、個人的には参加して損はないと思う。

山の現実を知れた

自分がどのように山を"消費"しているかを知ることができた。この視点は登山を楽しんでいるだけでは獲得できなかったと思う。さらに、その後の修復の実際(オモテもウラも)を知ることができて良かった。今後は自然へのダメージを想像しながら、適切に山を楽しみたい。

登山経験値が爆上がり

日帰り登山しか経験のなかった自分にとって、避難小屋に2泊することは大きな挑戦だった。

数週間前から足りない道具を買い足し、滞在中に必要な食料を用意し、前日のパッキングに苦労し、重たいザックを背負って4時間登った。小屋では雪解け水を浄水して飲み、不便なトイレで用を足し、寝袋で寝た。

最高の経験だった。そして「次はテントを担いで行きたい」と思えるだけの自信につながった。

YAMAPログ

参考リンク

近自然工法を調べていて見つけた蝦夷栗鼠さんのnoteには、講習後に知りたかったことが全部書いてました。

今回お世話になった大雪山・山守隊のWebサイト。

フィールドワーク1回目で行った大雪高原沼めぐりコース

フィールドワーク2回目で行った白雲岳避難小屋


参考文献

最後に

多くの登山道はボランティア中心に整備されているらしいけど、今回はタダどころか参加費を支払って登山道整備を手伝った。人によっては、これをタダ働き以上の行動と捉えて「理解できない」と感想をもつ人もいるだろう。

でも、僕は楽しかった。土木作業や大工仕事は自分の性にあっているし、それを国立公園内でやるという非日常感も良かった。タイトルの"登山道は川だった"ことをはじめとした登山道の成り立ちや、大雪山の植生や地質を専門家に解説してもらえることも面白かった。

ちょっとマニアックな、たとえばブラタモリ的な視点で、知的好奇心たっぷりに山を知るには最高の機会だった思う。

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