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リーグワンの移籍や登録のルール📄を調べてみましたがお!

🐯がおっす!🔥

いよいよリーグワン2023-24も佳境!
Div1のプレーオフ決勝が行われる5月26日まで2か月を切りましたねがお!
ぼくらの日本製鉄釜石シーウェイブスもDiv2の順位決定戦(4位~6位)に臨みますがお!
#残るべDiv2 !!!!

レッドハリケーンズ大阪に新加入選手!

Div2の順位決定戦(4位~6位)は、3チームの三つ巴戦で4月19日から5月5日まで3試合がおこなわれますがお!

日本製鉄釜石シーウェイブスは、まずは #レッドハリケーンズ大阪 🌀と4月19日(金)19:00からヨドコウ桜スタジアムで対戦んんんんんん!!

🐯めらめら🔥
と、このタイミングで #レッドハリケーンズ大阪 へ新加入選手が!

ジョシュ・マタヴェシ(Joshi MATAVESI)選手!
RWC2019フィジー代表!
うのスタでのウルグアイ戦にも出場していましたよねがお。
(👆のラグリパさんの投稿で使用されている写真はその時のものです)
昨シーズンまで豊田自動織機シャトルズ愛知で活躍してましたがお🐯
188cm、120kg!!!!!!!!

🐯「うごごごご!!4月19日の釜石との試合に、マタヴェシ選手は出てくるんだろうか?出られるんだろうか?」

ということでリーグワンの移籍や登録のルールについて調べてみましたがお!

また、この規程をみてみたらいろいろと🐯にとって興味深いことが定められていましたので、この機会にご紹介させていただきますがお。

※🐯なお、結論を先に記すと、🐯なかぴーがリーグワンの移籍や登録のルールを調べた限りでは、4月19日の試合にマタヴェシ選手が出場することは出来ないようですがお。

【4月17日追記】
すみません。🐯の見当違いだったようです。
本日発表されたメンバーによると、マタヴェシ選手が4月19日の試合に出場します。
マタヴェシ選手に関して「選手登録申請書兼同意書をJRLOに提出し、全会員チームに対して追加登録の意向を通知した」日ってのは、リーグワンやチームからリリースが出た4月8日ではなくて、それより前の日付だったということのようですがお。

🐯のぼやきですが、見る側としてはその日がいつなのかなんて全然わからないなあ。知る手段がないですよ。
選手登録の手続きが完了してから発表する。
完了したのが4月8日だった。
だから4月8日になってからリーグワンもチームも発表した。
ということでしょうかね。たぶん。

申請がされた日に「加入予定です!」とリリースはまだしない、というのは、申請しても手続きが完了しない、というケースが生じる可能性があるからなんでしょうかね。
でも、勝手な想像ですけど、そんなケースってとてもレアなケースなのでは?
その時点で全チームに知らせるのですよね?
だったら、「全ファン」にも伝えてほしいです......。


🐎馬と鹿🦌(すこし脱線)

『ノーサイド・ゲーム』で描かれていた #プラチナリーグ では、トキワ自動車アストロズの浜畑譲選手が、ライバルチームの日本モータースサイクロンズに移籍しちゃうのかあああ!いや、でも移籍承諾書がどうしたこうした!!ってなエピソードがありましたよねがお。

ちなみに過去には、トップリーグにおける移籍に関するルールについて、公正取引委員会が調査をしたこともありました。

では、いまのリーグワンではどのようなルールになっているのか?
リーグワンのサイトで「選手契約および登録に関する規程」が公開されていますので、そちらを見てみますがお。


リーグワン『選手契約および登録に関する規程』

マタヴェシ選手はいつから出場できるのか?ということには直接は関係ないのですが、「社員選手」と「業務委託契約選手」(いわゆるプロ契約選手)との違いや、カテゴリーA, B, Cの区分などなど、この規程に記されていることを順を追って記しますがお。

①選手の契約には2つの区分がある。「社員選手」と「業務委託契約選手」

第2条〔契約区分〕 選手の契約区分は次の各号のとおりとする。
 ① 社員選手
 ② 業務委託契約選手

第3条〔社員選手〕
 社員選手とは、その選手が所属する正会員または正会員の子会社との間で雇用関係にある者をいう。

第4条〔業務委託契約選手〕
 業務委託契約選手とは、その正会員との間で書面による契約を締結しており、当該選手のラグビー選手としての活動対価として、当該選手がラグビー選手として活動するにあたって負担する費用を実質的に上回る金額の支払いを受ける者をいう。

リーグワン『選手契約および登録に関する規程』より
※条文中の文言を一部省略している部分があります。また、太線はなかぴーによるものです。

と、上記のように規程されています。
なお、社員選手の規程で(以下略)としている部分には、社員選手はラグビー活動の対価として必要と認められた手当だけしかもらえませんよ、と記されています。主旨としては、社員選手にとって、ラグビー活動は労働ではない、ということなのでしょう。
以前、👇の真ん中へんにも書きましたが、社員選手にとってラグビーが業務であるならば、いろいろと難しい問題が生じます。時間外労働や36協定とか有給休暇とか労災とかの話です。だから、社員選手は業務でラグビーをしているのではなく、あくまでクラブ活動として自分の意思でおこなっている、という建付けになるはずですがお。

②移籍の接触や交渉ができるのは、基本的にはオフシーズンとシーズン中ラスト2か月のみ

第5条〔選手の移籍〕
(1) 正会員となった団体に所属するラグビーチーム(以下「会員チーム」という)および選手は、それぞれ以下の各号に定める事項を遵守するものとする。

① JRLOが定めるシーズン開始日から、JRLOが定めるシーズン終了日の61日前までの期間において
a) 会員チームは、移籍に関して、直接または間接を問わず、他の会員チームに所属している選手と、当該他の会員チームの承諾の有無にかかわらず、接触または交渉を行ってはならない。

b) 選手は、移籍に関して、直接または間接を問わず、所属する会員チーム以外の会員チームと、所属する会員チームの承諾の有無にかかわらず、接触または交渉を行ってはならない。

② シーズン終了日の60日前から、次のシーズン開始日の前日までの期間において
a) 会員チームは、移籍に関して、直接または間接を問わず、他の会員チームに所属している選手と、当該他の会員チームの事前の承諾なく、自ら接触または交渉してはならない。また、会員チームは他の会員チームに所属する選手から接触があった場合は、当該他の会員チームに事前に通知しなければ、交渉を開始してはならない。

b) 選手のうち、業務委託契約選手は、移籍に関して、直接または間接を問わず、所属する会員チームの事前の承諾なく、他の会員チームと接触または交渉を行ってはならない。

c) 選手のうち、社員選手は、移籍に関して、直接または間接を問わず、所属する会員チームの承諾なく、他の会員チームと接触または交渉することができる。

③ 社員選手と正会員との雇用契約もしくは出向契約が終了した場合または正会員と業務委託契約選手との契約が終了した場合、いずれの会員チームも何らの制限なく、当該選手と接触または交渉をすることができ、いずれの当該選手も何らの制限なく、会員チームと接触または交渉をすることができる。

リーグワン『選手契約および登録に関する規程』より
※条文中の文言を一部省略している部分があります。また、太線はなかぴーによるものです。

まとめるとこうです。
(なお、”JRLO”とは一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンを指します)
まず、時期によってルールが異なります

① シーズン中、およびシーズンが終わる61日前まで
シーズン中ですのでチーム側も、選手側も、社員選手も、業務委託契約選手も、チームの承諾があっても、とにかく全てのチーム、選手での接触や交渉は禁じられています。

いやー、スクラムって接触していると勝手に🐯は思ってましたが、あれって接触してないのか。タックルもあれは実は接触しておらず、合気道みたいなもん???ジャージを着ているから直に接触していないってこと???
..........。すみません。しょうもないツッコミですがお......。(ワスレテクダサイ)

② シーズンが終了の60日前から、次のシーズンが始まるまで
㊗接触と交渉解禁!ですがお。

シーズン終了後、ではなく、その2か月前からと設定されている理由は、🐯の予想ですが、やはりチームと選手では選手の方が立場が弱いから、ということなのでしょう。
選手は、まだ契約が残っている状態でも移籍活動(いわば転職活動)が出来るように配慮をされているということなのだと思われます。
シーズンが終わってからじゃないと解禁しない!だと、チームとの契約がない状態になっているかもですもんね。選手側の立場が相対的に弱くなってしまうからだと思います。

さあ、接触と交渉解禁ですが、なんでもあり、でなくルールがあります
まとめるとこうなっているようです。

<チーム側>
・チーム側から選手に接触、交渉を働きかけてはならない。接触、交渉のアクションを開始する権利は選手側のみに与えられている。
・選手側からアクションがあったら、所属チームに「連絡があったので接触、交渉をしますよ」と通知してから接触、交渉を開始しなければならない。

<選手側>
業務委託契約選手は、所属チームの事前承諾を得てから、他のチームと接触、交渉しなければならない。
社員選手は所属チームの承諾は不要!解禁期間になれば、自由に他のチームと接触、交渉ができます。

社員選手は所属チームと雇用関係にあるので、そういう意味では立場が弱い。だから社員選手には特別に承諾なしで接触、交渉することが認められているという趣旨なのだと思われます。

なお、所属チームとの契約が解消されているのであれば、業務委託契約選手でも社員選手でも、もちろん接触、交渉に関する縛りはなくなります

今シーズン、つまりリーグワン2023-24が終了するのは、5月26日。
その60日前は3月27日です。

選手、そしてチームは来シーズンに向けてすでに動いているのですね。
自分のラグビー人生を追求したい、でも、もちろん生活のこともある、仕事のこともある、家族のこともある、ラグビー選手を引退した後のこともある。シビアな話ですよねがお。

③ 登録に関するルールは?リーグワンチーム間の「移籍」でなければ制限は少ないようですがお。

さて、では「登録」に関してはどのように規程されているのでしょうか。

※(読み飛ばしても大丈夫です)
細かくみると、登録には、日本協会への登録とリーグワンへの登録の2つがあって、両方に登録しないとダメですよということみたいです。
明確にわかりやすく示されてはいませんが、
「選手とチームの契約」
「日本協会への登録」(協会登録)
「リーグワンへの登録」(リーグ登録)
この3つは同義と考えて問題なさそうです。
(カテゴリA~Cのどれになるかという点では、協会登録とリーグ登録は分けて論じる必要がありますが、この🐯noteではその点はおいときます)

以下、「リーグ登録」に絞って記しますがお。

また、カテゴリA、カテゴリB、カテゴリCという言葉を聞いた事があるかもしれません。
日本代表資格のあるなし、などで分けられています。
適切な表現ではなく、言葉を選ばずに記すと、いわゆる「外国人選手枠」に関することですがお。

リーグワン『選手契約および登録に関する規程』より

カテゴリA, B, Cについては上記の表をご覧くださいがお。
細かい説明は省略させていただきますがお。

さて、登録についての話に戻ります。
規程にはこのように記されています。

第8条〔選手登録〕
(1) (省略)
(2) 正会員は、公式試合に出場する全ての選手についてシーズン開始日までに、所定の方法でJRLOに登録(以下「リーグ登録」という)しなければならない。 ただし、第11条に定める場合はこの限りではない。
(3)(省略)

リーグワン『選手契約および登録に関する規程』より
※条文中の文言を一部省略している部分があります。また、太線はなかぴーによるものです。

基本的にはシーズン開始日までに登録しないとダメですよ!と記されていますが、第11条に定める場合はこの限りではないとのこと。

第11条には何が書いてあるんでしょうか?

第11条〔選手の追加登録〕
(1) 第8条第2項の定めにかかわらず、正会員は、別途JRLOが定めた登録期限までに、カテゴリ A の選手を3名まで追加でリーグ登録することができる。

(2) 第8条第2項の定めにかかわらず、正会員は、カテゴリBおよびCの選手をチーム登録枠の範囲内において、追加でリーグ登録することができる。

(3) 前二項に基づき、追加でリーグ登録された選手は、正会員が選手登録申請書兼同意書をJRLOに提出し、全会員チームに対して追加登録の意向を通知してから14日目以降に開催される公式試合から、リーグ登録手続が完了していることを条件に出場することができる。ただし、当該選手が、プレーオフトーナメントまたは入替戦に出場しようとする場合、少なくとも1回はリーグ戦(順位決定戦を含む)または理事会が別途定める試合に出場していなければならない。

リーグワン『選手契約および登録に関する規程』より
※条文中の文言を一部省略している部分があります。また、太線はなかぴーによるものです。

(4)項以下は、
・一旦登録抹消した選手の再登録はダメです
・日本代表選出関連での再登録の特例
・負傷、病気の場合は、当該選手の登録を抹消すれば、他の選手を登録できる
・他協会の代表に選出され負傷してしまった場合の特例
・アーリーエントリーについてのきまり
が記されていますが、このnoteでは省略させていただきますがお。

さて、本題に戻ります。
第11条では、まず
(1)項でカテゴリAの選手は3名まで追加登録できますよ、となっています。
カテゴリAの選手については、カテゴリBやCと違って、登録に上限はありません。何人でも登録できます。でも、シーズン開始後は3人までですよ!とう意味の規程ですねがお。

(2)項ではカテゴリB、Cの選手は登録枠内であれば追加登録可能、となっています。実際上は登録枠の上限があるので、何人でもOKとはなりません。ただし、期限の設定はありません。いつでもOK。

ちなみに、追加登録する選手が他のリーグワンチームからの移籍となるのはレアケースだと想像されます。
だって、リーグワンの各チームは、他チームに所属している選手とはシーズン中は接触すらできないのですから、契約できるわけがありません。

(ただし、シーズン終了まで2か月を切ったあとや、そもそもシーズン中でも契約が終了となった場合は、第11条に示された条件を満たせば移籍できることになりますがお)

他のリーグワンチームに所属していない選手、例えば、海外でプレーしている選手とシーズン中に電撃契約することが可能です。
今回のジョシュ・マタヴェシ選手はこの(2)項が適用されたのだと思います。

なお、「リーグワンではない日本のチームに所属している選手」には制限がかかっています。第6条に規程されています。

では長くなりましたがいよいよラスト。

④ 追加登録された選手は、登録後、何日たてば試合に出場できるのか?

第11条(3)項に規程されています。
再度引用します。

(3) 前二項に基づき、追加でリーグ登録された選手は、正会員が選手登録申請書兼同意書をJRLOに提出し、全会員チームに対して追加登録の意向を通知してから14日目以降に開催される公式試合から、リーグ登録手続が完了していることを条件に出場することができる。ただし、当該選手が、プレーオフトーナメントまたは入替戦に出場しようとする場合、少なくとも1回はリーグ戦(順位決定戦を含む)または理事会が別途定める試合に出場していなければならない。

リーグワン『選手契約および登録に関する規程』より
※条文中の文言を一部省略している部分があります。また、太線はなかぴーによるものです。

追加登録した選手は、登録の書類をリーグワンに提出し、他チームに対して「この選手を追加登録しますよ!」とアナウンスしたのち、14日目以降の試合に出場することが出来ます。

今回、ジョシュ・マタヴェシ選手の加入がチーム、およびリーグワンのwebサイトに掲載されたのは4月8日。
4月8日に以前に申請していたり、他チームにアナウンスしていた可能性はありますが、まあ、自然に考えれば4月8日がその日なんだと思われます。

したがって、4月19日のレッドハリケーンズ大阪v日本製鉄釜石シーウェイブスの試合には、ジョシ・マタヴェシ選手はまだ出場することはできないはずですがお。まだ14日間経過してませんもんね。

そうか…。マタヴェシ選手のプレーは見られないのか.…
(ホンシンハベツカモデスガオ)

レッドハリケーンズ大阪は、5月5日に九州電力キューデンヴォルテクスとの対戦があります。その試合には出場可能です。
また、その後、もし、レッドハリケーンズ大阪がDiv33⃣位チームとの入替戦に出場することになるのであれば、その入替戦にマタヴェシ選手が出場するためには5月5日の試合に出場していなければなりません

昨シーズン、同様の事例がありました。
花園近鉄ナイナーズのクエイド・クーパー選手です。

ここからは想像ですが、昨シーズンが開始される時点では、クーパー選手はまだチームと契約しておらず、登録されていなかったのだと想像されます。
ケガからの回復に見通しが立ってなかったから、なんでしょうかね。
その後、ケガからの回復のタイミングで、契約・追加登録となって、入替戦に出るためにはレギュラーシーズンで1回でも出場しておく必要が生じた、というなのだと思われますがお。

以上、リーグワンの移籍や登録に関するきまりについて記してみましたがお!

どんとはれ~~~~~~~~!