ラグビーのルール（競技規則）のオフサイドのことを書いてみますがお。
スクラムやラックやモール、ラインアウトの場合もオフサイドが生じますが、本日はキックでのオフサイドのことに絞って記してみますがお！

ラグビーの試合中にいつのまにか「キック合戦」が発生することがよくありますがお。
👇これはキックオフから発生したキック合戦の例ですが、キックオフからでなくとも発生するのを、みなさんよく見たことがあると思います。

ネイティブラグビー用語だと"Kick tennis"というそうですがお。

キック合戦はなぜに突如発生するのか？

キックの場合のオフサイド。これが関係しているのですが・・・・、

そもそもキックの場合に誰がオフサイド（＝プレーをしてはいけない選手）になって、だれがオンサイド（＝プレーをしてもよい選手）なのか？

そもそもオフサイドって何？
「オンサイド」って言葉もきいたことあるけど何？

そして、今シーズンのスーパーラグビーパシフィックで採用されるオフサイドに関する試験的ルールについてもご説明いたしますがお🐯🔥！

①キックするとオフサイド（💩）になってしまう選手がいる

🐯は高校からラグビーを始めました。
まず最初にコーチや先輩から叩き込まれることのひとつが..…
「オフサイドの奴は💩う〇こ未満」
という掟なのです。

味方チームの選手を💩う〇こにしてしまうおそろしい魔法。
それはキックでボールを前に進めるという魔法です。ああ恐ろしい...…。
（試合中に何度も発生しますけどね）

オフサイドの位置にいる選手（＝💩う〇こになってしまった選手）はプレーをすることが出来ません。相手に向かって走って行ったり、タックルしたりするとオフサイドの反則となります。

でも、ご心配無用ですがお。
もちろんその魔法を解く方法もありますがお。

説明いたします！
👇魔法とその解く方法の説明の手作りGIFですがお。

🐯チーム 対 🐰チームの試合で、🐯チームが向かって右側に攻めています。🐯なかぴーがボールをもっています。
さあ、ここで🐯なかぴーがボールを蹴りました！ズドン！

キックした瞬間、🐯なかぴーより前にいる🐯チームの味方の選手はすべてオフサイド(Offside)プレーヤーとなります。💩う〇こになっちゃうのです！

なお、キックをした🐯なかぴー本人、そしてなかぴーより後ろにいる選手はオフサイドプレーヤーではなく、「オンサイド(Onside)プレーヤー」と呼ばれます。

ひとまずここでは、
・オフサイドプレーヤーは💩う〇こである。何もできない。何かしちゃうと反則となる。
・オンサイドプレーヤーは制限なく何でもできる。
とご理解ください。（詳しくは②でご説明します）

②オフサイドプレーヤー（💩う〇こ）を復活させるには？💩は何をしたらダメ？

②-1 味方側の行為によりオンサイドに戻すには

オフサイドプレーヤーは何もできませんので、このままでは🐯チームは不利です。それを解消するための方法は...…

味方のオンサイドプレーヤーが💩う〇この皆さんを追い越すことによって、オンサイドプレーヤーに戻すことが出来ます。
上記のGIFアニメでは🐯なかぴーの後ろにいた選手が走って、2人の💩を追い越すことにより、元に戻った（＝オンサイドとなった）ことを表現していますがお。
※もちろん💩が頑張って後ろに下がって追い越されても同じことですがお。オンサイドに戻りますがお。

キックした選手、もしくはキックした選手より後ろにいた選手が走りながら
「オンサーーーーーーーーイド！！！！」
と叫んでいるのを聞いたこと、ありませんか？
あれは味方の💩う〇このみなさんに、
（おれはオンサイドプレーヤーだ。いまみんなを💩う〇こから戻しているところだから💩う〇このみんな！安心しろ！！）
と呼びかけているのです。
（レフリーさんにアピールしているという意味も多分に含んでいるとは思いますがお）

②-2 オフサイドの💩う〇こがやってはいけないこと

競技規則によると、💩う〇こがやってはいけないこと（＝やると反則となること）は次の通りですがお。

・ボールをプレーする。（🐯ボールに触ることですね）
・ボールキャリアーをタックルする。（🐯そのままですね）
・相手がしたいと思うプレーをさせない。（🐯走るコースをじゃましたりすることです）
・ボールに向かって前進する。（🐯じゃましたり何もしなくても、ボールに向かっていくことも反則となります）

※なお、ボールが落ちた地点、またはボールをキャッチした相手選手から10m以内にいる💩う〇こ選手にはさらに厳しく、10m離れた位置まで直ちに後退することが求められます。

上記のような反則行為が発生すると、レフリーさんがピーーーーーーーーっ！と笛を鳴らします。（もしくはアドバンテージを取ります。）

と、いうことで💩う〇こ選手（オフサイドプレーヤー）は、💩う〇このままでは、ほとんど何もできません。

②-3 相手側の行為によりオンサイドに戻ることもあります。

味方のオンサイドプレーヤーに抜かしてもらえば、晴れて💩う〇こ解消！なのですが、相手チーム（🐰うさぎチーム）の選手の行為によって、💩う〇こ解消になるケースもあります。

相手チームの選手が、
・ボールをもって5m動いた。
・ボールをパスした。
・ボールを蹴った。
・ボールを獲得することなく故意にボールに触れた。

のいずれかで、🐯トラチームの💩う〇このみなさんは、💩う〇こ解消になるのですがお。
👇ボールをもって5m動いた、の場合の説明GIFですがお。

💩う〇こ解消となった🐯チームの選手は晴れてタックルに行けることになりますがお！

なお、💩う〇こになってしまう魔法は、とにかくボールより前にいる味方プレーヤー全てにかかってしまいます。

と、いうことは、.…ここで🐰うさぎチームにも恐ろしい事態が発生します。
🐰うさぎチームにも💩う〇こになっちゃう選手が多数！！

🐰選手がボールをキャッチした時点で、その選手より前にいる🐰うさぎチームの選手の皆さんは、みな💩う〇こになってしまいます！！！！！！！

🐰選手ががんばって前に走って追い越さないと💩う〇こ魔法が解けないのです。

ちなみにちょいとレアケースとしては、こんなこともあります。

相手チームの選手が、
・ボールを獲得することなく故意にボールに触れた。

ノックオンしちゃったり、
ノックオンではなくてもボールをファンブルしたり、
ノックオンしないように足でトラップしたり、

すると、
🐯チームの💩う〇こたちはその瞬間に💩う〇こ魔法解消！！！
うおおりゃあああああ！とボールに向かって突進開始可能ですがお！

また、こんなケースもありますがお。

ぱっと見ではわかりにくいのですが、緑🟩チーム（レスタータイガース🐯）の選手がキック！

このとき、チャージに行った青🟦チーム（バース）の選手の指先がボールに触れたのですがお！

と、なると、この瞬間！
緑🟩チームの💩う〇この皆さんの魔法が解けます！
オンサイドプレーヤーになったのです！
飛んできたボールをキャッチしてトライイイイイイイイ！！！！

なお、チャージに行った青🟦⑪番の選手は、相手がトラップしたことによって💩う〇こ解消になったので、うおおりゃあああああ！とチャージに行ったのだと思われます（画面に映ってないので想像ですが）
そこまではよかったのですが・・・・・。

運悪くチャージが中途半端になって、🏉ボールに触ってしまった・・・。
（いわゆる「ワンタッチ！！！」というやつです）

【2024/4/12追記】
シーウェイブスの試合でもこんなプレーがありましたがお！！

2024月3月24日（日）に盛岡のいわぎんスタジアムで行われた日本製鉄釜石シーウェイブスvレッドハリケーンズ大阪！
前半13分。自陣にボールをけり込まれた釜石の⑭阿部選手が、キックで返します！その時！
レッハリ大阪の選手がいわゆる「ワンタッチ」（チャージに行ったけどばっこりチャージできず、ボールに触った）！
こうなると、釜石の💩う〇この皆さんの魔法が解けますがお！

本来は（ワンタッチが無ければ）、

④ダラス！あんたはオフサイドだべダラス！💩
⑥ニーニー！だめだよ兄兄！オフサイドだよ！💩
⑦ムシャー！だめだあ！むしゃむしゃむしゃオフサイド！💩

なのですが、ワンタッチがあったので、その瞬間にみなオンサイド✨！

ボールを取ろうとしたレッハリ⑨の浜野選手......。これはいきなり大災難ですねがお。
釜石にとっては大チャンスですが。むふふ🐯
このチャンスを活かしてトライをきっちりいただきましたがお！

このように競技規則を熟知して臨機応変なプレーをすると、#JEK の #君島良夫 さんに褒められること請け合いですがお🐯

③キック合戦（Kick tennis）はなぜ起こる？

③-1 キックを目的からを大まかに分けると、以下のふたつに分けられます。

その1⃣
コンテスト（競合）キック。味方チームがボールを再獲得できるよう、高く蹴り上げるキックです。あまり遠くに蹴ってしまうと味方チームが追い付けませんので、高くて比較的短い距離のキックをします。
👇こういうキックですねがお。スクラムハーフから蹴る場合もよくあります。
コンテストキックからキック合戦に発展することはあまりありません。

その2⃣
ロングキック。コンテストキックの反対語という観点だと「ノンコンテストキック」となるかもですが、あまり使わない言葉です。

再獲得は期待せずに、ドカーンと飛ばして陣地をとるキックです。
ロングキックを仕掛けたことによりキック合戦に発展するケースがあります。

👇こちらはキック合戦に発展しなかったケースです。

ロングキックは何を意図して仕掛けるかというと、
こちらのキックの飛距離　＞＞　相手のキックの飛距離
　であれば、

（相手の対処策Ａ）蹴り返してタッチに出す。
　➡前に進んだ状態で自チームのラインアウトになる。
　　　（むふふ。作戦成功）

（相手の対処策Ｂ）タッチに出さないキックを蹴り返す。
　➡そのキックをこちらがキャッチした時点では、相手チームのほぼ全員が💩う〇こプレーヤー。
　こっちにも💩う〇こはいるかもですが、💩う〇こ割合はこっちのほうが少ないはずです。
　こっちのキックより相手のキックが飛ばないのであれば、つまり大チャンスになりますがお。（むふふふふふふふふ。作戦成功）
（🐯よって、「こちらのキックの飛距離　＞＞　相手のキックの飛距離」なのであれば、この対処策を選択することはほとんどありません）

（相手の対処策Ｃ）蹴り返さないで突っ込む！
　  ➡こちらが蹴った地点からは前に進んだ状態で、両チームがぶつかります。タックルされたらそこでブレイクダウン（≒ラック）が発生。相手ボールになりますが、陣地的には確実に前に進めることが出来ました。（ムフ。まあ作戦成功）

タックルされずにスルスルっと抜け出すことができることもあります！（ぎゃーーー。こうなると結果的にはキック作戦失敗、ということです）

　🐯ただし！ラグビーというのはちょいと不思議なスポーツ。
　ボールをもって攻撃しないと得点に結びつきませんが、
「ボールをもって攻撃する」ことを選択するとリスクが生じます。
とくに、自陣にいるときはリスク大。

　ノックオンしちゃったら？
　タックルされてジャッカルされたら？

　上記の🟦ワイルドナイツ山沢選手のロングキックの場合、ボールを取った🟥ブレイブルーパスの選手は、2人だけで何とかしなければなりません。
だってみんな💩う〇こになっちゃっているから。
　5m走ったり、パスをしたら、相手はみんな💩う〇こ解消。
味方はまだ💩う〇このままの人が多い。

　味方が💩う〇こ解消にならない状況でタックルされてボールを奪われたら😱😱😱！！！

😱超ド級の大ピンチですがお😱

というリスクはあります。
リスクの度合いはケースバイケースですが、ボールとゴールラインとの間の距離が狭ければ狭いほど（相手が攻め込んでいればいるほど）そのリスクは増大しますがお。

③-2 こちらのキックの飛距離　≒　相手のキックの飛距離　の場合だと？

さて、先ほど述べたのは、
こちらのキックの飛距離　＞＞　相手のキックの飛距離
の場合です。

こういう長距離砲がいるチームは優位に試合を進めることが出来ます。
でも、大抵は、
こちらのキックの飛距離　≒　相手のキックの飛距離
ですよね。

そうなると、キックをキャッチした相手が、

（相手の対処策Ｂ）タッチに出さないキックを蹴り返す！

というプレーを選択することが多くなります。
キックの飛距離が同じなのであれば、キックを蹴ってきたところまで蹴り返すことが出来るってことですよね。

かくしてキック合戦の開始です！！！！
ぷおおお～ぷおおお～！（ホラ貝の音）

なお、
（相手の対処策Ａ）蹴り返してタッチに出す。
➡この選択もアリではあります。
ただし、タッチに出しちゃうと、相手ボールのラインアウトで再開です。
それよりか対処策Ｂのようにタッチに出さないほうが、優位になる可能性があります。だって、相手を💩う〇こだらけにできるんですよ！！

（相手の対処策Ｃ）蹴り返さないで突っ込む！
➡この選択もアリではあります。
ただし、前述のように蹴り返すよりかはある程度のリスクを背負い込むことになります。

ということで、相対的に（相手の対処策Ｂ）タッチに出さないキックを蹴り返す！が選択される（選択する）ことが多くなります。

お互いが対処策Ｂを選択することを繰り返すことによって、キック合戦が発生する、
ということでありますがお。

将棋の千日手にちょっとにてるかもですねがお。

④An end to 'kick tennis'（「キック合戦」のオワリ）

キック合戦。
🐯はじつはそんなに嫌いではないです。
このキック合戦はどちらに軍配があがるのか！ドキドキ.......、とむしろ楽しみにしているのですが・・・・。

先日のシックスネーションズのウェールズ v スコットランドでこんなプレーがありました。（👆の動画で見ることが出来ます）

ロングキックをキャッチした選手は、ボールをキャッチした後に何もしなければ（＝5m走ることもせず、パスをすることもせず）、時間稼ぎをすることが出来ます。
フランスのアントワーヌ・デュポン選手が最初にやった？からなのか、'Dupont Law'と呼ばれているそうですがお。

👆の動画では、パスダミーをする、という味付けをしてますねがお。
「あっ。パスした！」
と勘違いして💩う〇この相手がタックルに来たら反則になっちゃいますがお。

キック合戦を「ツマンネー」とおもうかたのお気持ちもわかります。

このキック合戦ツマンネー問題は以前から問題になっていましたが、なんだかドンピシャのタイミングでこのニュースが飛び込んできましたがお！

2月23日から始まるスーパーラグビーパシフィック2024では、キック合戦を少なくする試験的ルールが適用されるそうですがお！

②-3 で説明した通り、相手チームの行為で💩う〇こ解消となるケースとしては、以下の4つがありました。

スーパーラグビーパシフィック2024では、このうち、

・ボールをもって5m動いた。
・ボールをパスした。

の項目は適用しないルールとするとのこと。

こうなると、
（相手の対処策Ｃ）蹴り返さないで突っ込む！
を選択することが増えるものと思われます。

いままでは、5m走ったり、パスしたら、その瞬間に相手の💩う〇こ魔法が解けるのですが、ルール改正により💩う〇このままだということになるからです。
💩う〇このままだと、タックルできません。
パスコースに入ってじゃますることもできません。
ただ突っ立っているか、味方の💩う〇こじゃない選手に追い越してもらわなければなりません。

この試験的ルールが全世界の試合に適用されれば、An end to 'kick tennis'（「キック合戦」のオワリ）となるかもですねがお！

どんとはれ。