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マイナースポーツクラブの『勝ち残り』戦略

こんにちは、ソーサル中島です。

久々の更新です、移動時間の合間などを使ってなんとか更新してるのでご容赦くださいw

昨日AbemaTVでFリーグクラブである『府中アスレティック』を題材とした集客戦略を、ショールームの前田さんと、キングコング西野さんが考えるという番組をやっていて、それに関して、思ったこと、僕のそもそも思ってることなどを書いてみます。

ちなみに放送前に前田さんがどんな結論を出すのかを検証する意味で、
事前に僕の意見書いてみたのですが、僕はこんな感じで考えています。

『集客増のために選手をとにかく有名にしたいんです』

Fリーグクラブはじめ、多くのスポーツクラブは解くべき課題を誤っている気がしてなりません。

そして、これはまじでスポーツクラブあるあるで、『認知度があがる = 集客につながる』という幻想です。

よくよく考えてほしいですが、以下3つのフェイズがあるとすると

⑴「知る」→存在を認知
⑵「興味を持つ」→面白いと思う
⑶「行きたいと思う」→会場に足を運ぶ

ですが、⑵と⑶の間にとんでもない壁があると思っているわけです。

つまり、興味を持ったから→行くというのはロジック上なんとなくわかるものの、現実として本当に行くか?というとほぼ100%に近い割合で会場に足を運ぶことはしないわけです。

つまり、本来的にここの壁を越えるインセンティブを顧客に提供する必要があります。

そのため、ここを越えるインセンティブを提供しないままにどんだけ認知度をあげる努力をしても最終的な集客増加には繋がらないわけです。

また、何より問題は「選手を有名人にする」というのは不確実性が非常に高く、ほぼこれを実現するのは難しいというわけです。であれば、もっと確実性の高い施策に労力をかけるべきではないかと考える次第です。(=人的リソースが潤沢にあるのであればいいですが、人もいないので不確実性の高い施策をやっている時間はないわけです。)

前田さん、西野さんの考えるFリーグの集客施策

前田さん、西野さんの考える集客施策は以上の通りでした。

優先順位はあれど、僕の思っているところからもそんなにずれていませんでした。(やっぱ客観的に見るとそうなりますよね。。。)

興味を持った顧客の『壁』の乗り越えさせ方

こちら以下は僕の私見なので、
一例として捉えてもらえれば良いですが

⑴クラブのイチ押しポイント作り

これは何を言っているかでいうと、

このクラブといえば●●というキャッチコピーがあるのか?

つまり、誰かが誰かに

「こんな特徴のある面白いクラブがあってさ!」って話を思わずしちゃうクラブがあるのか?ということです。

ぶっちゃけ今回題材とされていたFリーグクラブ「府中アスレティック」はほぼ何の印象もないクラブです。

ここら辺については別のnoteで書いているのでこちらを参照ください。

最近とても面白い動きをしている「フウガドールすみだ」というFリーグクラブがあるのですが、このクラブはまさにこの辺をすごく意識しているクラブです。

⑵競技力押しをやめる

これはそのままの意味ですが、競技力押しをやめるってことです。

Fリーグは特にこの傾向が強く、「強いチームには人が集まる」というロジックで今まで強化を進めてきました。

プロクラブである以上はここは当然目指すべきですが、現実問題として以前シーズン優勝したシュライカー大阪というクラブが優勝したにも関わらず次年度に観客動員数が減ったという事実から、ここは確からしいでしょう。

⑶箱(体育館)を使ったエンタメ要素増加

ここはもう言わずもがなですね。

最近、BリーグやTリーグなどが盛んにやっているような施策を想定しています。

体育館という競技施設の価値を再考するべきで以下はめちゃめちゃ価値だと思います。これを生かすことができればもう一段成長できると思います。

⑴雨に左右されない
⑵寒さ・暑さに左右されない
⑶音響が使える⑷一体感を出しやすい

⑷チームがストーリー(キャラ)を持つ

⑸選手がストーリー(キャラ)を持つ

これは何を言っているかでいうと、
人が興味をもつものは「ギャップ」や「意外性」のあるものです。

✔︎プロクラブなのに全員シュート下手くそ
✔︎イケメン選手なのに彼女できたことない
✔︎プロ選手なのに練習中になぜかふんどし履いてる
✔︎プロ選手なのになぜか女装してる

超適当に考えちゃいましたが、これとか気になってしまいませんか?w

要はこういうことで、こういうギャップに人は引き寄せられてしまいます。このギャップかつ、なぜそのようなことをやっているのか?というストーリー性。ここら辺をクラブにも、選手にも作ることができると面白いと思います。

⑹観客同士をコミュニティ化して、競技以外の観戦動機を作る

ここはまさに西野さんと前田さんも言及していましたね。

「フットサルを観に行く」というのは1つの観戦を促す動機としてありなのですが、

世の中見渡した時にフットサルを観たいからいく人ってどこまでいるのかな?というのが正直疑問なところです。

だとすると、「フットサルを観に行く」こと以外の観戦動機をどう作るのか?が大事なのではないかと思うわけです。

例えば、僕は年1くらいでディズニーランドに行くわけですが、僕単体では20年に1回も行かないですが、「行こうよ!」と半ば強制的に連れて行かれると行くわけです。

フットサルに関してもそうで、誰かに会いたいとか誰かに誘われたからそういう観戦動機を増やしていくことが大事なんじゃないかなと思います。

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以上僕の備忘録的に書いてみました。

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