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ラオス生活記🇱🇦1

たくさんの雨に打たれたハノイからバスに揺られること約24時間。また暑い国に戻ってきた。
そう。ここはラオス🇱🇦。
アジア最貧国とも言われる国だ。皆口を揃えて「何もない」と言う。実際に首都ヴィエンチャンに来てみたが、東南アジア特有の独特な匂いもしない。交通量も圧倒的に少ない。クラクションの音を聞くのがレアになってしまった。夜な夜な行われるパーティーもここには存在しない。
お馴染みのナイトマーケットもあることはあるが、規模も小さく決して華やかとは言えない。東南アジアで唯一海に面してない国でもある。

ただ、ゆっくりと流れる時間。シャイな人柄。多くの自然。日本人が忘れてしまったような気持ちを思い出させてくれるような国なのかもしれない。
歴史はまだ浅く1975年に誕生したばかりだ。街の至る所に他国の国旗がうかがえることから、これまでに、いや現在も海外からの援助を多く受けているのだと推測する事ができる。

そんな何もない国だからこその魅力を個人的に感じている。観光客の数も他の諸国に比べたら多くはない。タイやベトナム、カンボジアへの中継地点に寄って行こうとそのくらいの感覚なのかもしれない。
そんなラオスはタイのトムヤムクンやベトナムのフォーといった名物料理もない。ただ、とてつもなく料理が美味しいのだ。ベトナムのそれとはまた違った美味しさでパクチーの独特な匂いも消え、タイともまた違う味。

ハーブの透き通る香りが食欲をそそり、適度なスパイシーさと、醤油などの調味料が実にマッチしている。フランスの植民地だったことは関係するのだろうか。食事のレベルがとにかく高い。

そんなラオスであるが日差しは極めて強い。この記事を書いている今日は日中38度を記録していた。まだカラッとしているだけありがたいが、おかけで黒光りしている肌はさらに磨きがかかった。

そんなラオスは街を歩くだけで絵になる。私も気づいたら14キロも歩いてしまっていた。そんな国なのだ。

ここヴィエンチャンはタイの国境のすぐ近くに位置する。メコン川を超えればそこは発展著しいタイがあるのにも関わらず、その影響を全く感じさせないところがまた魅力なのかもしれない。

もちろん何もないからこそ不便なこともある。ただその不便さを許せるほどの穏やかさがこの国にはあるのだ。

たくさんの汗をかき、美味しい料理を食べ、少しのお酒を嗜み気持ちよく寝る。
この素晴らしさを改めて教えてくれる。

今日も綺麗な満月がはっきりと見えた。

少し難しい話の記事が続いてしまったので、こんな記事を書いてみたが、どうだろうか。
国境を越えるたびに感じるワクワク感や不安、そしてその先にある見えない未来に自分と戦いながら向かう海外という環境はインプット量が多すぎる。

だからこそアウトプットしながら頭を整理する必要がある。その方法は多種多様だが、私は写真とこの文章と言うツールが最も好きなのだ。

これから起きるラオスでのドラマを次回はここに記すことにする。