見出し画像

タイ生活記2nd🇹🇭1

 さて、前回は変な記事になってしまいましたが、何となくタイから書くことにしました。まあ、特に何もしてないんだけどね。だけど、色々な人の助けもあったので。ってことで気を取り直していきましょう。では本編へ!

 6月26日。忘れもしないこの日。私は高速道路を走っていた。予想通りしっかりと渋滞する中央道。ギリギリに空港につくのは抵抗があるが、その方が手続きも素早くやってくれるし、いい事もある。と勝手に思っている。しかし、なかなか進まない。まだ夏前の日本は涼しいのにも関わらず、基本的に毎日夏にいた私は習慣のように水を大量に摂取していた。そのためトイレがやたらと近くなる。しかし、パーキングエリアにすらたどり着かない。まあいい。最悪コーヒーのカップにでもしてやろう。そんなことを思っていた。

 やっとの思いで成田に着くも搭乗時間まで30分を切っているというギリギリっぷり。時間にルーズなのは今だに健在だ。むしろ以前にも増してルーズになった気もする。もちろんチェックインカウンターには誰もいない。一応慌てたそぶりをして行くと、あっという間にチケットは発行された。もちろん帰国用のチケットはない。一応聞かれたが、「陸路でどこかへ行きます。」そう答えたら、「わかりました〜。急いでくださいね。」そう言われた。

 いざ飛行機に乗ると、なんとも言えない感情が押し寄せてくる。タイで何しようか。その次はどこに行こうか。とりあえずパッタイでも食うか。とりあえずなんとかなるか。最終的にはそうまとまった。良しも悪しもあるけど良しとしよう。

 タイまでのフライトは約7時間。長い。見知らぬ国に行くときは少しワクワクするものだが今回に関してはワクワクすることはなかった。とりあえず寝ることにしよう。そうして私は眠りについた。起きてもまだ2時間も経っていない。保存しておいた動画を漁る。今の世の中スマートフォンはなんの役割でも果たしてくれるから本当に便利だ。助かる。そんなこんなでやっとタイについた。

 入国審査は嫌になる程並んでいたが、あっという間にスタンプを押された。たった4ヶ月の間に4回ほど入国してると思うんですけど、良いんですか?とは思ったが、早いに越したことはない。タイに来た1番の目的は「予防接種」を打つことだ。アフリカ大陸に向けて「黄熱病」の予防接種を打った証明になるイエローカードが必要だった。本来ならトルコかエジプトで打とうと思っていたが、どうせタイに行ってゆっくりするならタイで打とうということになった。空港の外に一歩出ると、懐かしい東南アジアの独特の匂い。そしてタクシーの勧誘。なぜかアウェイに思えないのはやはり顔が近いからなのだろう。にこやかに全てをかわした。もちろんタクシーなんていう高級な乗り物には乗らない。時間がかかっても安い移動手段を使うのがバックパッカー流。てことで、電車を使う。タクシーで行けば1000円弱かかるところを60円で行けるのだからこっちを選ぶに決まっている。乗り場に行っても観光客の姿は私を含めて3名しかいなかった。ローカルな電車。クーラーなんてない。窓を全開にしてゆっくりと進む。途中で物売りが来る。「アジアだ〜」と少しばかり感動した。時折入って来る木の葉や、ホコリがアジアらしさをさらに加速させている。ムシムシとした暑さ。観光客に慣れすぎている現地人。タイって感じがする。

 1時間ほど走ると目的地である駅についた。ここからは徒歩。タイでは変に異国人という扱いをされないのが楽だ。多種の人間がうまく共存している。多くの人間が行く中心地からはかけ離れた、路地裏にある宿を取っていた私は無事に到着した。なんせ、観光なんてする気は無かった。落ち着いた場所かつ、予防接種を受ける病院の近くがよかった。全く華やかさがないこのエリアが案外気に入った。おばちゃんたちは優しいし、宿もまあまあ。お決まりのドミトリーに泊まるが、今回も私1人という豪華さ。ベッドがコンクリートの様に固いのを除けば。

 ついた時間が遅かった事もあり、私は荷物をおいて早速パッタイを探しに出かけた。中華街の方まで歩き、蒸し暑い中、パッタイをひたすら探す。そこで気がついたが、タイの物価はもうそこまで安くない。日本に比べたら、多少安いのかもしれないが、特別安いことはない。近隣諸国の方がいくらか安いだろう。そう考えると、アクセスの良さを除けばもうタイに行く必要もないとも思う。個人的には東南アジアではやはりラオスが好きだ。あの何もない感じ、人々の落ち着いた感じ。どうせアジアに行くならラオスに行きたい。そう思う。アクセスが悪いから今回は行かないが。

 やっと見つかったパッタイ。念願のパッタイは相変わらず美味しかった。さすがは東南アジア。飯はうまい。我々アジア人の口にはしっくりと来る。満足した私は帰ることにした。帰りにコンビニによってビールを買った。なんて贅沢なんだとは思ったが、まあ良いだろう。電車できたし。肯定した。

 帰ってみると、特に何もしていないのに疲れていることに気がつく。とりあえずビールを一気に体に注入し、お決まりの「ぷは〜」うまい。さて、特にやる事もない私はNetflixを開いた。疲れているのに眠くならない。寝れない。作品の展開だけが進んでいく。

 気がつくと陽は昇っていた。