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自分を変えたいと思ったら、読んでみるといいかも

原田マハ「インディペンデンス・デイ」を読んだ。
題名の「インディペンデンス・デイ」とは、独立記念日と訳されている。

手に取った理由は、単純。
Amazon Kindleで、読み放題対象となっていたからだ。
とりあえずダウンロードしておこうという、軽い気持ちで読んでみた。

目次をみると、日本語の題に英訳がついている。(1作品だけイタリア語)

「いろはに、こんぺいとう」は、A Piece of Memoryだし、
「幸せの青くもない鳥」は、Unblue Blue Bird なんて、
とんちのような英題になっていて目次だけでも楽しい。

そして、英題の隙のない語感に対し、邦題の余韻のある滑らかさが際立つ。日本語の美しさを実感できる瞬間だ。

短編集なので、いくつものストーリーが展開されるが、ある話でわき役だった登場人物が、別の話で主役になる。
人がもつ表の顔と裏の顔をのぞき見たような気持ちになる。

誰もが持つような悩みを登場人物たちがもがき苦しみ、受け入れながら生活をしていく。
インディペンデンス=独立は、案外身近にあるものだと気づかせてくれる作品だった。

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