見出し画像

日々雑感3 新しい家電を使い始めるとき

8月の終わりに洗濯機を買い替えた。
少し前から調子が悪かったものの、全く使えないわけではなかった。これが意外とやっかいだったりする。使えるうちは使おうという貧乏性が出る。あまり年数が経っていないということも拍車をかけた。
毎日使ううちに、洗濯機はどんどん調子を落としていく。機械だって修理をしなければ良くなることはないのだ。全自動コースが使えなくなって数十日、昔使っていた2層式洗濯機のような手間がかかるようになって、やっと家電売場へ出かけた。

わたしは、あまり家電にこだわりがない。今ある洗濯機の大きさがあればいいな、と思うくらいである。あとは価格との相談。
家電売場には、たくさんの洗濯機が並んでいた。ドラム式か縦型か、どの容量かで、分けられている。その中の1つを選んだ。配送は1週間後になるという。

1週間後に新しい洗濯機と入れ替えてもらう。古い洗濯機を取り払った際に、洗濯機の奥の方にたまっていたホコリも取る。きれいになった洗濯パンの上に、新しい洗濯機を乗せる。たった1メートル四方が変わっただけで、全体の空気が変わったような気がした。
次の日、洗濯機を動かしてみる。ボタンを1回押しただけで、脱水まで終わる。音も静かで、時間も前日の半分くらいで終わった。

「使えるうちは」と家電を使い倒す方針は、今後も変わらないような気がする。けれど、新しい機械を使い始めると、今までの手間や時間がいかに無駄だったかを思い知るのだ。快適ってこういうことなんだと気分が華やぐ。同時に、この気分をすっかり忘れたころ、買い替えに悩む自分が思い浮かぶ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?