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丸6年働いた雨風太陽(ポケマル)を退職します。

はじめまして。お世話になっております。なかたくです。

この度、7月末を以て丸6年働いた雨風太陽(ポケマル)を退職することにしました。

少しでも多くの方に直接お伝えしたいと思い、お電話やメッセージ等でご報告させていただいていましたが、全ての皆様にそのようにしてお伝えすることが難しく、突然の報告で驚かせてしまった皆様、申し訳ありません。


お世話になった全ての皆様に、これまでの感謝をお伝えしたくnoteを書いています。

ポケマルでの6年間

ポケマルは2016年9月にサービスを開始しましたが、私はその約1年後、2017年8月に入社し、生産者さんの登録・販売のサポート業務を担ってきました。その後、2020年にC2Cサービスのカスタマーサポート全般を担う生産者CS部の部長となり、職務に邁進して参りました。


余談ですが、ポケマル創業者の高橋博之(以下博之さん)と初めて会ったのは2014年。大学のゼミ主催のイベントで「食べる通信」の話をしてくださったのが最初でした。


この時、聞いた内容が自分にとってブッ刺さる内容でして。そこから博之さんとお付き合いをさせていただき、2017年にはポケマルに入社することになるわけなので、「このイベントがなかったらポケマルにはいなかったのか〜」と思うと本当に感慨深いです。この場を設けてくださった、慶大の牛島教授には感謝しかありません。

2017年7月に開催されたトークセッション終了時の集合写真。

閑話休題、そのような出会いがありポケマルに入社したのですが、当時ご登録・販売してくださっていた生産者は約200名。「とにかく登録してくださっている生産者の皆さんに直接お会いしたい。現場を知りたい。」という思いで、博之さんと土日祝日、朝夕問わず毎週のように全国を飛び回ってきました。

石川県の農家西田さんの加工場にて。
毎週全国に行っていたので運転が得意になりました。

2018年には「平成の百姓一揆 47キャラバン」と題し、博之さんが47都道府県を巡り、全国の生産者、消費者の方と座談会を行う企画を行いました。


私は、共に全国を回ることとなり、その際にたくさんの生産者の方と出会うことができました。今ではその時お会いした生産者さんが、ポケマルの一番の応援団になってくださっています。

47キャラバンでお会いした皆様は1,000名以上。
基本カメラマンなのでここには映っていませんが(笑)
各地域で夜遅くまで飲み明かしました。
写真は奈良県の農家 寺田昌史さん。

2019年には、ポケマルがカンブリア宮殿で紹介されました。App Storeでも、あのpaypayを抜いてアプリの人気ランキング1位に。この放送をきっかけに、ポケマルのことを知っていただいた皆様も多く、私の中で大変印象深い出来事の一つです。

App Storeのランキング1位に!

当時書いたnoteはこちら。今もこの時に書いた想いは今も変わっていません。

同年には、全国青年農業者会議「先進技術アワード農業2.0」にて第1位となり、若手農業者の皆様の前でプレゼンをさせていただくという貴重な機会もいただきました。

その時の心境を綴ったnoteも公開していますのでぜひご覧ください。

参加企業13社の中で1位となり、
国立オリンピックセンターでプレゼンの機会をいただきました。

また、全国各地の自治体や農漁協との連携が増えたこともあり、コロナ前は様々な地域で説明会に登壇させていただきました。


自治体や農漁協との連携という観点でいくと、JAいしかり×石狩市×ポケマルとの三者連携を成し得ることができたのは特に印象深い出来事でした。これは、JAいしかりの職員が、高齢農家を中心とした生産者のインターネット販売をサポートすることで、生産物の販売先を全国の消費者に拡大し、新たな生産者のファンを創出するための取り組みでしたが、"一般的に"「JA vs 産直EC」と対立的に語られることの多かったタイミングにおいて、意義深い連携ができたと思っています。

2019年7月、佐世保市の生産者向けの説明会にて

2020年12月には、ネット直販を実施する上で重要なファンづくりに必要な考え方やスキルを、消費者やカメラマン、ライターなど発信のプロが、生産者さんにオンライン勉強会の形で伝授する「ポケマル寺子屋」をスタートさせました。

当初、コロナ禍で初めて直販を始めたという生産者も多く、ノウハウもないなかで「どのようにネット販売を開始したらいいかわからない」という声を多々頂戴していました。その声を受け、即座にこのような勉強会の座組みを考え、世に発信できたことは、自分の中でも貴重な経験になりました。


「ポケマル寺子屋」については日経新聞でも記事にしていただきました。

また2021年には、NHKの番組で未利用魚の宅配サービスとしてご紹介いただいた際には、少しだけテレビにも映りました。笑

NHKシブ5時でご紹介いただいた際のキャプチャ

それ以外にも、ベンチャーの創業間もない時期に入社させていただいたこともあり、チーム作り、自治体さんとの連携、ビジョン策定や社名変更の場に立ち会うことができ、大変貴重な経験ができました。

会社メンバーで行った社内の「おでん会」。生産者さんの食材をおでんにしていただきました。


今後について

ポケマルで働く中で、多くの生産者の方とお会いし、生産現場に訪問する機会が増えました。

銚子市の農家、坂尾さんの元でワーケーション。収穫もお手伝い。


左上:静岡県沼津市の漁師 山田さん/佐藤さん
左下:富山県南砺市の農家さん
右:福岡県新宮町の漁師 稲光さん


その中で、食・一次産業の面白さを知り、今後も食・一次産業業に関わる分野で働いていきたいと強く思うようになりました。


そのようなこともあり、2023年8月からも、引き続き食・一次産業に関わる領域でお仕事をしていく予定です。一次産業を起点とした街づくりやICTを活用した営農支援なども行っているほか、自社で農業生産も行っている企業です。農業生産に関わる部分はもとより、流通・販売をより良い方向に変えていく事業を生み出せればと考えています。

現在入社前につき、具体的な部分についてはどこかのタイミングでご報告できればと考えております。


さて、このように転職を決意した理由は2つあります。
1つ目は、「多面的な角度から一次産業を見てみたい」と思ったからです。ポケマルは市場外流通の中の農水産物の販売手段の一つであり、登録している生産者の多くは小規模の生産者です。一方で、農業全体を例えば流通という観点で見てみると市場流通はもちろん、出荷団体からスーパー直接納品する方法など、多様な形態が見られます。また、農業者の規模の観点から見ても、年間売上数十万円の生産者から数千万を売上げている生産者まで実に様々です。

このように多種多様な流通形態、規模、生産方法がある中において、今後も食・一次産業業に関わる分野で働いていきたいと思う私としては、多面的な角度から学んでいく必要があると感じ、転職を決意しました。

2つ目は、「今が転機だ」と思ったからです。
私自身雨風太陽に入社して、ちょうど6年が経ち、年齢も昨年30歳になり、ある種の節目を迎えました。また、プライベートでも子供が生まれたりと、ちょうど働き方を考え直したいと思っているタイミングでもありました。

併せて雨風太陽も、まだまだ発展途上の段階ではありますが、当時の従業員数から10倍近くになり、部内のメンバーも私なんかより圧倒的に優秀な頼れる仲間がたくさん入ってきてくれるようになりました。

このようなタイミングが重なったこともあり、転職を決意しました。


正直にお伝えすると、この先ワクワクもある一方、不安もいっぱいです。ですが、自分で選んだ道なので、正解だったといえるように走っていきたいと思います。

お世話になった皆様へ

改めまして、ポケマルにご登録をいただいている生産者の皆様、そしてユーザーの皆様、お仕事やSNSで関わりを持たせていただいている全ての皆様、これまで本当にお世話になりました。

ポケマルを退職する形にはなりますが、中山拓哉は中山拓哉のままですので、引き続きお付き合いいただけますと大変嬉しく思っております。

また、一次産業の生産分野、流通分野においては"ド"がつくほどの素人でして、皆様から色々とお勉強させていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

最後に

私は、雨風太陽を退職させていただくことにはなりますが、引き続き雨風太陽、ポケマルもどうぞよろしくお願いいたします。


ポケマルは、生産者から直接お野菜やお魚を買えるプラットフォームです。全国津々浦々、今では7,700名以上の生産者の農水産物が販売されています。覗いてみてね。

2022年からは「おやこ地方留学」も始めました。親は自然豊かな場所でリモートワーク、お子さんは生産者のもとで自然体験ができる6泊7日のプログラムです。今年は北海道・岩手・和歌山・京都・福岡の5地域開催です。すでに満席となっているプログラムもありますが興味ある親御さんはサイトを覗いてみてください。

また、7月は少しゆっくりする時間をとることができるようになりました。せっかくなら、できるだけ多くの皆様とお会いさせていただきたいなと思っております!

お久しぶりの皆様とも、SNS上でしかお話ししたことのない皆様とも、直接お話できればと思っていますので、ぜひぜひツイッターのDMやFacebook等でご連絡いただけますと幸いです!

6月末の送迎会。たくさんのスタッフに送り出していただきました。

私からもお誘いさせていただきますね!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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