しあわせな雨
台風の日は安心する
風が強すぎる
湿度が高すぎる
皆窓を閉め切ってる
大丈夫である必要はない
ある日、
大好きな人と夜空を見上げていて、
光る列車を見ました。
四角いオレンジの光が何両にも連なっていて、右のほうに上がっていった。
それから、別の朝には、金のヘビを見ました。金のカマキリの抜け殻も。
犬やカマキリと目が合う様になりました。
これはだいぶ進化です。
わたしの中にいつもある感情は
切ないみたいなもの
いつか死ぬことに関係しているんだろうか
今ここにある生きた身体を忘れてしまう
あなたを大切にしてみたい
海からのなまぐさい風
湿度はどんどん上がって苦しいくらいだ
灰色の雨に周りをかこまれて
穏やかに、閉じ込められていく
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