デンタルフロス有害

【速報】ある種のデンタルフロスで有害化学物質が体内に!

「PFASを含むデンタルフロスを使用すると、これらの有害化学物質の血中濃度が高くなる!!」
という内容の論文が2019年1月8日に発表されました。
ん??PFASってなんやねん?
どゆこと?
を分かりやすく説明します。結論だけ読みたい人は一番下の【まとめ】だけ読んでください^^

↑こちらが発表された論文です。
それはそうと、はじめまして、なきぁ と申します。
一昨日note登録して、「ちゃんと準備して、いくつか記事を書き溜めてから始めよう!」とか考えていたのですが、こんなニュースが飛び込んできたものですから、とにかく記事にします(笑)初投稿です。温かい目で読んでいただければと思います。

論文はカリフォルニア州バークレーの公衆衛生研究所と共同でサイレントスプリング研究所のキャサリン・ボロノウ先生(Katherine Boronow←読み方違ったら恥ずかしいので綴り)によって発表されてます。178人の中年女性を対象におこなったコホート研究でエビデンスレベル2bの研究となります。
(エビデンスレベルについては後日記事にします)
※2019/01/14「エビデンスについて」記事追加しました。リンクはここをクリックしてください。

タイトルに一つも「デンタルフロス」って出てきてないのですが、「PFASの血中濃度を高める行動はなにか??」って内容で、その行動の一つに「デンタルフロス」が入っているんですね。

【PFAS】って何?

フッ素系界面活性剤のことです。PerFluorinated Alkylated Substancesの略だそうですが。まだなんのこっちゃ?ですよね。
ものすごく広い用途で使用されているのですが、私が想像しやすかったのは、

テフロンのフライパン!

あれって、「水も油もはじきます」よね?
だから、焦げ付かない、こびりつかないから便利ですよね。
PFASは「水も油もはじく」性質を持っていて、食料包装(ハンバーガーとか包んでる紙など)、調理器具、カーペット、家具、織物、屋外用具など、ほんとに幅広く使われています。
また一部のデンタルフロスにはPFASが使われている事がわかっています。

【PFASってどう体に悪いの?】

このPFASがどのように体に影響を及ぼすかは、他のいつくのか実験で分かっていることですが、
腎臓がん、精巣がんに関連している
精液の質を低下させる
潰瘍性大腸炎に関連している
小児の免疫応答や成長ホルモンを低下させる
という内容の論文が出ています。

どれくらいヤバイかはまた記事書きますね。
まぁでも、あんまり体内に溜め込みたくはないですね。

【結果】

実験では18種類のデンタルフロスを調べると、そのうち6種類が危ないということが分かりました。もちろん論文では18種類のデンタルフロスが一覧で出してあります。本文中でも出ているのは、『オーラルBグライド』はフッ素化されているということです。
どれなら安全なの!?って聞かれそうなので、答えておくと、『Reach』というJohnson&Johnsonのフロスは大丈夫そうです。ちなみにオーラルBの商品でも『Satin Floss Mint』などは大丈夫そうです。

【感想】

ということで、ちょっとフロスを勧めるときには、気をつけないといけないなぁ~という感じですね。「PFASを含むデンタルフロスはマジでやばい!!」って断言するには、より多くの研究を必要とすると思いますが、現状で言えば、「使わないほうが良いんじゃない?」ってところですね。
ちなみに、「デンタルフロス使う意味ある?」って2016年アメリカで盛り上がってました。日本では・・・?なんですかね?言語の壁ですかね。私も種々の論文を読んだ結論としては「歯周病・むし歯予防のためにフロス使うのは意味ないんじゃない」ってところです。この話は後日記事にします!お楽しみに。

【まとめ】

『オーラルBグライド』などのデンタルフロスは体に悪影響を与える可能性があるから気をつけて!使うなら『Reach』など。まぁフロス自体使う意味はあんまりないと思いますけどね。

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