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オリジナルの場を試行錯誤〜十日町ギルドハウスとの出会いを機に〜

こんにちは、なっきーです。


十日町ギルドハウスに初めて訪れたのは、今年の1月3日。

しかもアポなし。

普通であれば正月の三が日に他人の家に行くなんて考えられませんが。

それでも行ける日にちがこの日、かつ行きたい気持ちが強かったのでご迷惑承知ながら訪れたのを覚えています。

ハルさんはどんな人だろうとドキドキしながらギルドハウスにお邪魔。


ハルさんの第一印象は超自然体。住人の人も。

実家に帰ってきたかのような空気感とそれを出迎えてくれる人たち。


今思えば、超自然体ってすごいことだなと。

初めて会う人って、大抵自分を大きく見せようとしたり、小さな嘘ついたり、見栄張ったり、仕事の話に結びつけようとしたり、なんか疲れる。

でも、ギルドハウスの人たちは超自然体。

だから自分も自然体になれた。

等身大の自分で、今の自分をさらけ出せる。


雑談をしているとお餅つきが始まった。

自然な流れで、自然な正月の田舎暮らしの生活が、自然に行われる。


以前、ハルさんがイベントは自分では行わないとの記事を見た。


なるほどねーと。


田舎の暮らし一つ一つのことって田舎では当たり前のことだけど、都会の人たちにとってはイベントとかワークショップになっちゃう。

例えば、薪割り、味噌作り、豆腐作り、田植え、稲刈り。餅つきもそう。

今ぼくも、北海道十勝・浦幌町という田舎に住んでいるが、単発で人を呼び込もうとするとイベントとかワークショップを行うことが多い。

そんな中で違和感を感じていたのはまさにこのことで。

田舎では日常的なことなのに、それを数時間だけ切り取って見世物みたいにするのはなんだかなーと。

もちろんいい経験にはなるとは思うのだけれども、それでわかった気になってもなーと。

主催者側ながらもそんなことを思いながらやるのはつらい。


何かいい方法はないかと思っていたときに、ギルドハウスは非常に勉強になる空間だった。

シェアハウスでもなく、コワーキングスペースでもなく、ハルさんの家。

ただの家。

新しいようで新しくないというか。

昔は大家族で、近所みんなで集まったり、時には近所の子供も泊まって。

そんな情景が浮かぶような空間。

見知らぬ人同士が、自然体の空気感に触れて打ち解け会う姿。

田舎の暮らしを通して、共同作業だったり、地域のお父さん・お母さんから新たな学び・知恵を育む。

いろんな要素が絶妙な交わり具合でギルドハウスが出来上がっている。

だからこれだけの人がひきつけられ、どんどんとその輪が広がっているように思う。


頭でわかろうとしてもわかった気になるだけだし、まずは自分がやってみないとと思ったので浦幌町でもこの1年実践してみた。

まずは廃校の利活用。

少しずつハルさんから学んだことを取り入れて、今年は455名の人が来てくれた。


それから家。

宿泊施設用として一軒家を管理していたらひょんなことから自分が住むことに。

そして住み開く。

住み開くからには来たいと思えるように、家に入りやすいように、来て居心地がいいように環境を整備。

これもハルさんから学んだこと。

今では少しずつではあるが人の出入りがある。


まだまだなんだけど、目指す方向には進んでいる気がする。

田舎での暮らしを通して、それぞれが輝けるような場をつくること。


またお餅つきに行こうかな。


明日も頑張ろう。


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