見出し画像

おばあちゃんの意思

風が通る部屋の
ソファーに横になって
お昼寝をする。

ちょっと涼しすぎて
体をゴソゴソと
タオルケットに隠す。

おでこにあたる風が
心地良い。

うとうとしながら
次の作品のことを
ぼんやりと考える。

そして
手に取って喜んでくれることを
想像すると嬉しくなって
もっとこうしてみよう
ここを変えてみたら
もっとかわいいかも♡

なんて考えているうちに
気が付けば夕方・・・
つい寝すぎてしまった。

お裁縫が大の苦手な私が
毎日のように
針や糸、布を触り
まさか刺繍でアクセサリーを
作っているなんて不思議だ。

時々そう思う。

確かに
ジュエリーの専門学校に通って
ガスバーナーや木槌などを使って
シルバーアクセサリーを作っていた。

タバコを吸うわけでもないのに
つねにライターを持っていたのだけれど
逆にもう
ガスバーナーに火をつけるなんて
コワくてできないし
興味もなくなってしまった。

これは私が勝手に
思っていることなのだけれど
お裁縫と絵を描くのが好きだった
おばあちゃんの意思が
私に宿っているんじゃないかって。

だから私は
自分で図案を描いて
それを刺繍していくことを
楽しんでいるのかもしれないって。

そこにアクセサリーを作りたい
自分の想いも乗せて・・・。

何度もそう思ってしまう。

なんて
ちょっと妄想が過ぎるかな?



温かいご支援ありがとうございます。