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晴れの日にジダンを見て

 雨期が終わりに近づいたかと思える、晴れ間の多い日々になった。雨がないのは洗濯物を干すにはいいけど、今度は水不足になってみたり、収穫に影響したりするので、適度に気にし、適度に喜んでいる。

 久保建英君がらみで、レアルの記事を見ることが多くなり、すると自然にジダンの写真やコメントにも目が行くようになった。名前は知っていたけど、ただ知っていた、というくらいで。しかし、よくみれば、なんとまあ、いい男ではないですか。コメントもなんか、渋い。薄曇りの雰囲気で。晴れ、って感じではないが。

 天才って、人の育て方がわからないんじゃないか、天才って、育てられる前に勝手に育っちゃったりするから、って思いもするのだけれど、人とは違う次元、先を見る力はもっているんだろう。それにどこかしらに天才ゆえの努力や苦労はやはり、積み上げられているんだろう、と想像する。薄曇りだし。

 小さいころからサッカーをやって、プロの選手になって、今度は監督で、って、同じことに角度を変えて取り組んでいるわけで、ま、でも、角度が違うから、続けられるのかもしれないが、こんなふうな迷いのない生き方は、すっきりしてかっこいいっすね。

 自分はあれこれ回り道したもんだから、特別へええ、と思うのだが、ただし、じゃあ、自分も同じように同じことをずっと続けたかったかというと、そうでもない。いくつかの試みや、迷ったことなんかが今やっていることに活かされていると思うので、たとえ回り道のようでも、試行錯誤のようでも、自分にとってはこれが最短で、最善だったと思う。かっこよくはないけどね。今はけっこう晴れてる。

 もちろん、回り道しなくて済む人生なら、そのラッキーさを活かしてどんどん前に進んでほしいものです。ジダンのようないい男のそばで、ジダンだけじゃなくて他のイケメン(外見だけじゃなくて)とも一緒で、久保君はなんて幸せなんでしょ。適度な雨と、そこそこの薄曇りで、晴れの日に花が咲くのを待っています。

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