動画制作で気を付けてることまとめ

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動画制作を初めて4ヶ月が経った。


琴葉姉妹でフタリソウサの動画を作って、あと伊織と水奈瀬のフタリソウサ動画を試作した
ニコニコ動画に投稿した数は8本。メインシリーズだけで1時間30分くらい、全部見ると2時間くらいになる。

この数ヶ月頑張って動画作ったし、たくさんの人に評価して頂いた。ありがとうございます。

「手を動かしてるとなんか勝手に出来てる!」感が強い動画制作だけど、改めて考えてみるとそれなりに自分ルールやこだわりに則って作っていることが分かった。
ので、それを語りたい。こういうの1度やってみたかったんだ。
4ヶ月前、動画制作をする前にプロトタイプとして決めてあったこともあるので、それもここに書いておく。

書いてあることはすべて個人の感想です。

先に動画見てきた方がわかりやすいかもしれない。
基本的にはクオリティよりも完成させることを優先して手を抜くことばかり考えてるから、本気で動画作ってる人に怒られるかもしれない。
あとすごく長いよ。気をつけてね。


・冒頭のアレ

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GM「フタリソウサのセッションをしましょう!」
PL「バディサスペンスTRPGフタリソウサのセッションをするんですか!?」
という名倉動画定番のやり取り。気に入っている。
たぶん別のTRPGをやる時も使う。

これはVtuberの今酒ハクノさんが動画の冒頭で「カネ! 名声! 滅びよ人類!」って言ってるのを見て思いついた挨拶で、
「何を」「どんな人が」「どんなノリでするのか」冒頭の10秒でわかるのはいいな、と思って採用した。

それと、フタリソウサ自体に知名度がないから、最初にどんなTRPGなのか提示しておくべきだとも思った。

一方で、ニコニコ動画でよく見る「TRPG動画である」「VOICEROIDを使用している」辺りの注意書きはいらないと判断した。
名前とサムネ見ればわかるし、初投稿者の動画にはわかる人しか来ないだろうと思って。注意書きの10秒でブラウザバックする視聴者は想像に難くない。

……と思ってたんだけど、これは俺が見る動画がかなりyoutubeに寄っているせいかもしれない。
ニコニコ動画なら注意事項中に流れる「おk」「どんとこい」系コメントも楽しいということに最近気づいた。


・タイトル

わかりやすさを最優先に、TRPGの名前と何回目かは必ず入れる。サムネでわからない情報もここに入れる。
易しい言葉を使う。造語や英語は避ける。なるべく句読点は使わない。

そして、省略されない長さにする
ニコニコ動画で省略されないタイトル数は30文字くらいなので、長くてもそのくらいに。

と考えて、「琴葉姉妹のフタリソウサ#数字【シナリオ名】」という形になった。

今のところ、TRPG動画はこれで出していくつもりでいる。
試作したフタリソウサ動画も、VOICEROIDを手に入れたら「伊織と水奈瀬のフタリソウサ#数字【シナリオ名】」という名前で出すと思うし、
人とシステムが変わっても「結月と弦巻と継星のステラナイツ#1【最後の花束】」とかに……人が多くなると可読性が下がるなあ。そのときになったら考えよう。


・動画時間


できれば15分以内に収めたい。
……と思いつつも、ついついオーバーしがち。

長すぎるよりは短すぎるほうが良い、と思っている。
動画は視聴する側も意外と疲れる。

本当は10分以内くらいが見やすい長さなんじゃないかとなんとなく思っているけど、10分以内に収めようとするとさすがに内容が細切れになってしまう。


・サムネ


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△メカクレメイド後編がいちばんちゃんとしている気がする。

いつも投稿してから「顔はもう少し下の方が見栄えよかったな」とか「色味調整すればよかったな」とか思ってる(一般会員)。難しい。

基本的には、その動画がシリーズ何回目かを明記すること、顔をどーんと出すことくらいしか気にしてない。
可愛いので顔はどーんと出したい。サムネに琴葉姉妹がいたら可愛いので。


・UI(画面構成)

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基本的にはボカロ曲のPVでよく見る黒帯の亜種
デザインが苦手なので、未だにこれで見やすいのかわからない。でも褒めてもらえることが多くて嬉しい。

サイコロ表示枠とセリフ欄以外は全部動画ソフトの図形組み合わせて画面上で作ってる。
セリフ欄とかも適当に真っ直ぐ線引いてずらして色つけただけだから、凝ったことはしてない。

黒と白使っておけば間違いないと思っている。


・TRPG動画として


フタリソウサはルールがまだ浸透していないので、
ハウスルールやルールミス、ルールの解釈が複数あるとき、何か紛らわしいときは必ず注釈を出す
でもアクションの詳細とかはあまり出さない方がいいよな、とも思ったりする。塩梅が難しい。

ダイス目と何の技能で判定したかは見せる。
これは表現方法として見せないやり方もありだと思うんだけど、今のところは見せる方向で行こうと思っている。

あくまでもTRPG動画として出してるから、その辺はきっちりしておきたい。
布教目的ならなおさら。


・TRPG動画として2


俺はTRPGは楽しくやるのが1番だと思っている。
キャラ構成やRPがどんなにすごくても、嫌々やっているメンバーがいるのは不幸なことだ。

だから、PCらが雑談してるところは省かない。省こうと思えば省けるけど、省かない。だれない程度に入れる。
TRPG楽しくやるのいいなって思って欲しいから。

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△酒も呑む(元セッション準拠)。

これから起こるであろうルールミスもそのまま出すと決めている。
人が回している以上、ミスは起こりうることだ。素直に謝って相談すれば済む話。

「うまく回さなきゃ、ルールミスもしないように」と気負うGM、「カッコイイRPしなきゃ」と思うPL。
気持ちはわかるけど、どちらも程々に頑張るほうがいい。
TRPGは娯楽だからね


・PCの名前


俺はTRPGをよく知らない人でも楽しめるように動画を作りたいと思っている。

そしてTRPGよく知らない人はたぶん、俺の動画に琴葉姉妹を見に来てくれてるんだと思う。
だが、これまでTRPGに触れたことがなかった人にとって、ルール以外に覚えることがあるのはストレスだろう。

故に、琴葉姉妹のPCはみんな「アカネ」「アオイ」と呼べる名前に変更している。
試作で作った伊織と水奈瀬のフタリソウサでも、PCはお互いを「譲(ゆずる/ゆづる)」「コウくん」と呼んでいる。

これなら目を瞑ると違うタイプの姉妹として2度楽しめる、という下心もある。


・ログ書き起こしにあたって


うちの卓は肉声セッションが多い。
肉声セッション→文字起こし→VOICEROIDに読んでもらう という経緯で動画にする上で、省ける言葉は省いている。

特に表情の表現は立ち絵に任せる。
「~と言って笑います」とか「~みたいな感じで言います」って宣言は全部描写に落とし込みたいけど程度が難しい。
あんまり省くと訳が分からなくなる。

省かれた例としては、事件発生フェイズで「猫ちゃん大丈夫やろか……」って泣いてた朱音や、最終回で一人ドーナツ食ってた蒼井が顕著。
あのあたりのRPも裏で逐一宣言はされている。


・立ち絵の動かし方


一定の法則に従ったり従わなかったりしている。
というのも、動かしているうちに表情が決まってくるので。
「嘘をつく時は目をそらす」みたいな癖もだんだん出てくる。不思議だ。

「喋ってるときは口開けて黙ってる時は閉じる」
は意識してやっている。
人間であるならば、喋ってるキャラの立ち絵は口を開けてる方が自然だと思うから。
うちのPL茜ちゃんは集中すると黙っててもお口が開くようなので、その辺も一応考慮したりしなかったりしている。

……人間であるならば(重要)。
試作したフタリソウサの伊織くんは妖怪っぽい立ち位置なので、喋ってても口閉じてることがある。
個人的に、口は閉じれば閉じるほど人間みが薄れるような気がする。
喋りもそうだし食もそう。食べ物を一切口にしないやつはそれだけで人外ぽい。


・モブ立ち絵について


基本的に表情はつけないと決めている。
そのせいで、うちの吉田とゆっくりは表情筋がほとんど動かない。

理由はできるだけ時短したいから。
2人の表情変えるだけでもかなり大変なので、これ以上作業が増えると俺の手には負えなくなる。
使いたいモブ立ち絵もいくつかあるんだけどね。もう少し動画制作レベルが上がってからにしよう。


・画面の作り方

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△大事なところは空背景で逆光にすれば良いと思っている。


自分でもなんだかよくわからない。適当に作っている。手を動かしてみるまでどういう形になるか予測できない。

遠くにあるものは小さくして、ぼかしを使うといい感じになると思う。ときどき色調補正で淡くしたりもする。
室内ならコントラストを上げて明るさを下げるとそれっぽい気がする。

カメラ制御がまったく使えないので、最近覚えたフレームブッファを多用している。
とくに移動量指定を重宝している。

フタリソウサは立ち話をするシーンがとても多いので、画面を見てる視聴者さんをなるべく退屈させないようにと思っている。
具体的には5秒以上画面に変化がなかったら、何でもいいから動かそうと思ってるけど、
思ってるだけでそうなってないところもたぶんある。


・画面の動かし方2

その時話題にしているものはできるだけ画面に表示した方がいいんだろうなと思っている。
その結果があのフキダシであったり、立ち絵の後ろに出てくる六角形だったりする。

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△どうしてこういう表現にたどり着いたのかはよくわからない。

頭空っぽにして動画見てると「あれ、今なんの話してるんだっけ……」とか「疲れてるからぜんぜん文字読めないなあ」ってなることがある。俺はよくそうなる。
そういうストレス軽減になるといいなと思っている。実際に軽減されているかはよく分からない。

本当はスチルとして背景を変えた方がわかりやすいのかもしれないけど、背景画像を揃えるのは大変なのでやりたくない。


・調声

深く考えないことにしている。
凝ろうと思うとどこまでも凝れる。ブレス自作とかしかねない……。

いちおうPCの声はそれぞれの喋り方の癖に沿って調声していて、たとえば蒼井は基本的に感嘆符を強調させた喋り方をするし、小鳥遊はウィスパーボイスっぽくなる数値を一々探して当てている。
が、どれもなんとなくの域を出ない。なんとなくでそれっぽくなるのが、VOICEROIDの良いところ。

感情表現については、「昂ったところは声を高くする」くらいのフンワリ感でやっている。
語尾に疑問符をつけたときの声が好きすぎてつい多用してしまう。

ゆっくりの声は調声しないと決めている。これ以上やらなきゃいけないこと増やしたくない。せいぜい不自然な読みを直すくらいか。


・BGMについて


誰か選び方教えて欲しい。
字幕を並べることの次に億劫な作業だと思う。
難しすぎる。

とくに推理シーンが続くと同じような緊張感のあるサイバーっぽい音楽を選んでしまいがち。
でもあんまりずっと同じBGMなのもなあ……と思ったりする。

これは本当に正解がわからない。
いっそ、「シリアスはこれ」「ギャグはこれ」とBGMを決めて、定番化してしまうのが1番かもしれない。

キャラ紹介の時のBGMをテーマソング(?)として扱うのはおそらくサタスペ動画の文化。
わかりやすいので取り入れた。
テーマソングは長い時間流れることが少ないので、最初の10秒がわかりやすい曲を選んでいる。


・投稿時間


金曜日の18時前後に投稿しようとしている。
次点で金曜日の20時。

体感として、Twitterにおいて1番RTやお気に入りが貰える時間だが、
ニコニコ動画においてはちょっとよく分からない。要研究。


・最後に(動画制作について)


投稿することが1番偉いと思っているので、今のところは楽に出来ることしかやらないようにしている。
創作物はなんだってそう、完成させるのが1番大変で、完成させたやつが1番偉い。

もう少し慣れてきたら色々手を出してみたいけど、ストレスにならない程度にゆっくりやっていきたい。

お借りしたVOICEROID立ち絵:のくな△様 かれい様 雪傘様 針無シ様

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