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音楽を作って写真を撮る学生。 大学で文学、大学院で社会学、都市計画を専攻したのち、現在…

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音楽を作って写真を撮る学生。 大学で文学、大学院で社会学、都市計画を専攻したのち、現在は建築の勉強中。最近は専ら生活について考えています。

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四畳半から世界へ

このエッセイを書くにあたって「ステイホーム」はいつごろから使われたんだっけと調べてみた。小池都知事の「ステイホーム週間」という言葉で広まったのだとしたらゴールデンウイーク前の会見で話したようなので4月末のことらしい。もうそんなに経つか。 私がコロナウイルスのことを強く意識し始めたのは2020年の3月末のことである。先輩方の卒業式が講堂で行われないこととなり研究室の単位になり、海外渡航者は学内に入らないようにというアナウンスが成された。卒業式の日はたしか研究室単位での証書の授

    • 生活史をやってみる

      昨年「ふらっと神保町」の代表の方から「神保町でも東京の生活史のようなプロジェクトがしたい!」というお話を伺い、「ぜひやりましょう!!」と二つ返事で引き受け、その後紆余曲折があり現在「神保町の生活史」プロジェクトに関わらせていただいている。私自身も神保町は思い入れのある街であったし、このようなプロジェクトに関わる機会をいただけたのはありがたいと思っている。 先日プロジェクトを本格始動する前に、まずは生活史について勉強しようということで行った「生活史」を学ぶ会に参加した。『東京

      • 英語が必要になるタイミングは忘れたころにやってくる

        英語、それは多くの人にとっては中学や高校のころの必修科目であり、いつ使うのか分からないのに大学受験のために何故か学んでいる…という存在だったと思う。かく言う私もそうで、大学受験以来全くと言ってよいほど英語に触れて来ずに過ごしてきた。もちろん留学も行っていない。 しかし、たとえ日本に生活していても英語が突然必要になるタイミングがやってくる。私にとってのそれは大学院入試であった。 当然大学院では英語で書かれた論文も読むのだから、少なくとも英語の読解能力は求められる。大学では日本語

        • 新NISAの埋め方について

          本年もよろしくお願いします。 2024年といえばまずは、新NISAではないでしょうか。 今まで投資をしてこなかった人も、とりあえずやってみようと開設しているという話をしばしば聞きます。(私の周りではまだあまり聞きませんが、テレビでは毎日のようにNISAの特集がやっていて目にしない日はないくらいです) やはり投資は先行者利益、特に新NISAは満額になっても売れば枠が次の年に復活するのですから尚更でしょう。年間360万円を埋めるのはかなり厳しいですし私もできませんが、今からN

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          4本

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          月報10月号(FP3級の所感)

          久しぶりの更新になってしまいました。 これには言い訳があって、次の月報ではFPについて語ろうと思っていたので、しっかり合格を確認してから書こうと思ったからでした。 (言い訳です、すみません) さて、9月にFP3級を受験して無事合格しました! ①なぜFPを受けたのか、②勉強法、③今後についてさくっと書いていきたいと思います。 ①なぜFPを受けたのか ⇨税金を取られるにしても、中身を理解して取られようと思ったから。  色々と人生を送っていく上で損したくなかったから。 ②勉強法

          月報10月号(FP3級の所感)

          今月の目標(8月)

          ・簿記をちゃんと勉強する ・FP3級の問題演習。  通勤中にアプリでアウトプットしような…! ・夏休み中に家を片付ける!! 最近生活をよりよくしたいという気持ちが強いので、 家の片づけをして身の回りの環境をよりよくしたいな~と思っています。 とりあえず上の3つはマストで、プラスアルファでよき8月、夏休みにできたらいいなと思います。 月末に良い報告ができますように、やるぞ~

          今月の目標(8月)

          月報(2023.7)

          〇FP3級申し込み完了 〇本を読んだ(4冊) ○ポケモンスリープをはじめた 〇落語を見に行った 〇花火大会に行った 〇写真のお仕事をもらった △椅子の試座に行った(家の片づけはできていない) △簿記の勉強は停滞中 ①FP 7月の宣言通り、FP3級の申し込みをして、勉強のほうもはじめました。 FPを勉強するきっかけとしては、やはり社会人になって給与明細を見たときに、内容が正しいかどうかとか、これがどういった税金なのかとかは知っておくべきなのでないかと思い。 「ふるさと納税」っ

          月報(2023.7)

          今月の目標(7月)

          ・簿記をちゃんと勉強する ・FP3級を申し込む(7/5~) ・家を片付けて素敵な椅子を迎え入れる こんばんは 2023年も上半期が過ぎ、今日から下半期ですね。 トライアルにはなりますが月に1回目標を決めて、 月末にどのくらい達成したか振り返りをしていこうと今日決めました。 私の2023年の目標として「アウトプットする」というのがあって、 このコロナ禍というのもあってインプット過多になっていたのを顧み、 自分がインプットしたことを何でもアウトプットしようと決めました。 (身

          今月の目標(7月)

          わたしの投資スタンスについて(高配当株の場合)

          投資をはじめて二年が経ち、ようやく自分なりの投資スタンスが定まってきたので備忘録的にまとめておきたい。 もちろん投資には答えはなく、個々人のリスク許容度によって様々な投資手法が検討される。詳しい説明は他書に譲るとして今回は私の現時点での投資スタンスを紹介したい。 私は現在「インデックス投資(積立)+高配当株投資(日本)」で投資している。 理由としてはいわゆる老後の貯蓄はインデックス投資に任せ、それに加えて高配当株投資でお小遣い程度に日頃から使えるお金も手に入れたいと考えている

          わたしの投資スタンスについて(高配当株の場合)

          特定口座⇒新NISAの検討

          2024年より新NISAの制度となり、現在株を特定口座にて運用している人は、そのまま特定口座で保持するか、一度売却して新NISAに移行するか悩んでいる方も多いと思う。 実際にどのようなスタンスで2024年を迎えるべきか、シミュレーションしてみることで検討していきたい。 一例として今回はヒューリックを採用する。 なお取得単価は1060円、現在値は1255円、(2023年6月16日現在)とし、持っている株数は1単元(100株)とする。 (ⅰ)配当を考える場合 計算しやすいように

          特定口座⇒新NISAの検討

          SNSに載せない写真について

          わたしにとっての「SNSに載せない写真」は「ほかの人に見てもらわなくても好きだなと思える、自分の中で満足してしまった写真」である。 一度SNSに載せたものは必然的に反応がリツイートやいいね数といったわかりやすい指標として表現されてしまう。そのたび私は「いいと思ったのに伸びなかった」だとか 「自分としては大したことないのになぜか伸びた」といったもやもやした気持ちを抱えることになる。 (それでも反応が欲しくて載せてしまうのですが…) だからSNSに載せない写真というのは「自分にと

          SNSに載せない写真について

          緊急事態という日常

          東京はオリンピックを目前として4回目の緊急事態宣言。2021年、上半期も終わり緊急事態宣言期間が一年の3分の2を占めた。緊急事態が日常となり、日常は非日常となった。 非日常は日常へと変わり、「ニューノーマル」という言葉も使われ出した。このニューノーマル、新しい日常でもっともアイコニックな存在はマスクであろう。ここ最近になってようやくバラエティ番組などに出演するタレントもマスクをするようになったが、今でも感染リスクの抑制効果が薄いとされるフェイスシールドのみや、衝立を使うこと

          緊急事態という日常

          無気力病に感染しました。

           本当ならどこかへ遊びに行くであろうゴールデンウイーク。いまだに家から外に一歩も出ていない。家に一日中いて何をするかといえば、もっぱらタイムラインの観察なわけだが、その時今までと異なる、自分の中にある異変に気付いたのである。  どんな投稿を見てもなんもうらやましくないのである。 これは痩せ我慢ではない。以前であれば旅行の写真を見れば「感染が収まったら行ってみたいな」と思ったし、飲み会の写真を見ればこのご時世になにやってるんだ……と思いながらも「うらやましいな」と思っていたの

          無気力病に感染しました。

          大学院生、ゼルダの伝説をプレイする――リアルとヴァーチャルのはざまで

          ステイホームとは言っても、家での過ごし方なんて普段とそう変わりはしないものもある。 例えば飲み物。 すっかり寒くなった。 冬と言えば、朝には白湯を飲んで、ゆっくり身体を起こしてあげたい。そのほかの場面では、僕はひたすら紅茶を飲む。勉強中でも、夜寝る前でも。砂糖は入れない。ミルクを入れてミルクティーにする。忘れなかったらティー・イン・ミルクの順番に淹れる。 夏だったら、冷たいルイボスティー。一人暮らしを始めて最初の夏、ルイボスティーの味も知らないまま水出しをしたのだった。 そし

          大学院生、ゼルダの伝説をプレイする――リアルとヴァーチャルのはざまで

          大人になりたくない

          みんなコロナで有意義な時間を過ごしているらしいな。旅行や1人キャンプ、ホームパーティーなど、密な空間への外出が難しい中、みんなコロナに適応している。GOTOを使っている人、くれぐれもお身体ご自愛ください...。  さて、青天の霹靂で時間を与えられるとこの世の人間は2種類に分けられる。今後の生活の為に自己投資に時間を使うか、特に何も行動を起こさずぐうたらしてしまうかだ。私は残念ながら後者だった。私のコロナ禍での生活は七つの大罪で言うところの怠惰に支配されていた。コロナは隠れてい

          大人になりたくない

          大人になること、子供であること―—岸政彦『図書室』

          『図書室』 理由の分からない遊びに没入してしまうことがわたしにもあった。 そしていつの間にか大人になっていき、わたしは遊びに対して没入できなくなっていた。「これは遊びなんだ」と引いた眼で自分を見ているもうひとりの自分が隣にいるのである。 歳を重ねるにつれて学校や人間関係の中でわたしたちは理由を求められるようになる。「なんでこんなことしたの?」と親や先生にとがめられ、そのたびに自分でも分からないような理由をとりあえず作って器用に生きる方法を学んでいく。そうした中でわたしたち

          大人になること、子供であること―—岸政彦『図書室』