フレッシュコンクリート試験

フレッシュコンクリート各試験方法まとめ

JISで決められたフレッシュコンクリートの各種試験方法を自分なりにまとめたもの。対現場技能士試験。完全に自分用の備忘録。

フレッシュコンクリート試料採取方法

試験に使用するフレッシュコンクリートは40L以上捨てた後、40Lくらいを目安に採取する。ネコ(一輪車)を2台用意し、最初の1台に八分目位を取り捨て、2台目に試験用のフレッシュコンクリートを採取する。

フレッシュコンクリートの温度測定

ネコ(一輪車)に採取してきたフレッシュコンクリートから2L以上を計量カップなどの容器に採る。容器中央部に温度計を垂直に約60㎜以上挿し、温度計周辺の穴を指で塞いで均す。そこから5分以内に測定。読み取りは1℃単位。(スランプとエアー試験後くらいが良さげ?)

フレッシュコンクリートのスランプ試験

スランプ板を水準器を用いて地面に水平に設置する。(このとき水準器で直交する2方向を確認すること)
水で濡らし絞った布巾などでスランプコーン、スランプ板を拭き、適度に湿度を持たせる。
板中央部にスランプコーンを置き両足でコーンを固定したら、ハンドスコップを用いて試料を各3層同量ずつ詰める。1層詰める毎に突き棒でコーン内部の試料を軽く均し25回垂直に満遍なく突く。(このときスランプ板や下層を突いてはいけない。また突きながら数を数えること。但し材料分離が生じてしまうような場合は突き回数を減らすことも可。)
3層目まで突き終えたらコーン上部のコンクリートを鏝で均し、コーンを動かさないよう注意しながらスランプ板に落ちてしまった残コンを掃除して、コーンの持ち手に両手を添えて、両足の固定を外す。およそ3秒の感覚で両手に持ったスランプコーンを垂直に持ち上げる。コーン上部(中央部)の下がりを0.5㎝単位で計測する。(このとき形が崩れたり、不均衡になった場合は別の試料を用いて再試験を行う)

フレッシュコンクリートのスランプフロー試験

水準器を用いて水平にスランプ板を設置した後、中央部に置いて両足で固定したスランプコーン内に試料(高流動コンクリート)を3層に分けて詰め、各層を突き棒で5回突く。
3層試料を詰めて突き終えたらコーンを動かさないように注意しながらスランプ板に落ちた残コンを布巾などで綺麗にし、両足の固定を外してスランプコーンを合図とともに垂直に持ち上げる。(合図は持ち上げるときに「よーい、はい」でストップウォッチ計測開始、流動が止まったら「はい」で時間の計測を止める)
広がりが最大と思われる位置(中心を通る)の直径と、「直行する(それと交差する方向)」の直径を1mm単位で測る。両直径の平均値を5or 0.5㎜単位に丸める。
なお再試験の判断は「両直径の差が50㎜未満であるか否か」である。

!注意点!
スランプコーンは垂直に上げる。(少し捻りながらだとなお良し)
 →垂直に上げれば綺麗な円が形成される為、再試験のリスクが下がる。
・円の淵を指で追いながらそれを目安に流動の終わりを確認する。

フレッシュコンクリートの空気量試験(無注水法)

水平に設置し、蓋を外したエアメータにハンドスコップを用いて試料を各3層同量ずつ詰める。1層詰める毎に突き棒で内部の試料を軽く均し、25回垂直に満遍なく突く。(このときエアメータの底や下層を突かないように注意する)
各層詰めて25回突いた後は必ずエアメータの周囲を木槌で10~15回叩くこと!また3層目は少し溢れそうになるくらいまで試料を入れること。
3層目まで詰めて叩いたらストレートエッジを用いて、エアメータのフランジに沿って試料を水平に均す。(余分な試料をここで擦切る。大胆に周囲に落としてもとりあえずはOK)
エアメータの淵についた残コンを布巾などで丁寧に掃除(フランジ辺りまで)し、エアメータの蓋を少し動かしながら馴染ませるように取り付ける。四ケ所のつまみを各左右対称に同時に閉め、蓋上部の弁を閉める。調整弁(正面からみて一番右のポンプ)を動かしてメータの針を赤い始発点に合わせ、メータを軽く叩く。5秒ほど待ち、作動弁を押して圧力を開放する。木槌でエアメータ外部を3回ほど叩き、もう一度作動弁を開く。メータを軽く叩いて針がそれ以上動かないことを確認し、目盛りを読む。

フレッシュコンクリートの供試体の作製

供試体型枠に採取した試料を2層に分けて同量ずつ詰める。1層詰める毎に突き棒で軽く均し供試体型枠のサイズによって決められた回数(10×20サイズの型枠で8回)で満遍なく突く。(このとき型枠の底や下層を突かないように注意する)
突き終えたら木槌で突いた穴が見えなくなるまで軽く叩き、試料全体を馴染ませる。
ex)10×20サイズのTP型枠の場合
断面積は50㎜×50㎜×3.14=7850 ㎜2
1000㎜2に1回突くことが求められる為、7850÷1000=7.85回
→8回となる。

フレッシュコンクリートの塩化物量試験

あらかじめ採取しておいた試料(現場では温度計測用に採取したものに挿しておくと便利)にカンタブ(1セット3本)を挿して反応を確認する。
目盛りは0.2ピッチでも0.1単位で反応の最大値を読み取ること。
読み取った数値を換算表に照らし合わせて3本分の塩素イオン量の平均値を小数点以下2桁で求め、採取したフレッシュコンクリートの単位水量を掛けて100で割り、%を算出。桁は小数点以下2桁まで。


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