記録・残し方に悩む女子大生と院生

8月20日

9時半くらいに起きた。さくさくっと用意して図書館に行こう。朝は家にいるとだらだらして結局何もやらなくなってしまう。と思って着替えようとしたら、いつもの服がない。ズボンのベルトもない。・・・昨日、セミの羽化に見とれてて家に忘れてきたんだな。シャツがないとなると困るな。ここには衣装しかない。あとは父の仕事着と作業着のみ。くっそー。家が2個だと不便だな。仕方ないので、父の作業着を着て図書館に向かう。
 図書館に行くとカウンターの人たちに「あら、めずらしい服装」と言われた。「一瞬誰だか分らなかったわ」と。きっとわたしのイメージは白シャツに黒ズボンだろう。同じ服を5着持ってるからな。毎日同じ格好だ。

勉強をしていると電話が鳴った。商工会議所からだ。8月から商工会に入った。あと、商工会女性部にも。2つ合わせても、年間12,000円だ。安い社会勉強だ。私が入会したので、なにかレクリエーションをしてくださるらしい。その連絡だった。
 その後しばらくしてまた電話が鳴った。NHKの野田さんからだ。今年の3月から仲良しだ。はちみつ屋松治郎つながりで仲良くなった。ちなみに、松治郎のHPの写真は私だ。「まだ構想段階ですが・・・」と企画の話だった。よく電話とメールをくれる。ほんとうに優しい人だ。なんとなくだけどこの人には幸せになってほしい。
 その電話のすぐあとにまた鳴った。母からだ。「まい、今どこにいるの?」「学校の図書館」「あらぁ、そう。テレビにマジシャンが出てるから知らせようと思って。」「あぁ、ありがとう。知ってるよ。Kiraさんでしょ。」「そうそう。なんだ、知ってたの。」「知ってた。」「今日は夕飯どうするの?遅いの?」「うーん、そんなに遅くないよ、たぶん。」「夕飯いらなくなった時点で連絡する。」「わかった。」「じゃあね。」「はーい。」と言って終わった。
 今日は薄い手品道具(紙吹雪など)をスキャンしてみた。これはなかなか良かったが、背景を黒にするのか白にするのかというので悩んだ。結局答えは出なかった。
平面のモノはよかったが、立体のモノが難しかった。ただ裏表スキャンすればよいという話ではないので非常に難しい。どうすればいいのか全然わからなかった。急な頓挫。悔しい。知識不足。思いつくのは3D化。でもそんな技術はない。困った。困ったので岡野先生のところに行った。やっぱり3D写真化、もしくはいろんな角度からの写真化だった。個人レベルの収集だから今はそれが限界だなと思った。それから少ししゃべった。分類の話になって・・・。専門図書館のパンフレットを大量にいただいた。各図書館の分類が載っていたりするらしい。ゼミ旅行で東京の専門図書館いくつか回らしてもらったけど、やっぱ各館ごとに分類すごかったもんな。感心する。・・・いい資料を手に入れた。
 国史学科に行ったら院生の梅田さんがいた。このあいだからよく会う。この人はキレる。聡明な方だ。歴史学をやってるから先見の眼差しもある。このあいだこの人が付けた明治の資料の目録を見せてもらったけどすごかった。ひとりでやったのだからなおすごい。めずらしく私がなついてる方だ。「あれーめずらしい服着てんねー!」と言われた。2時間くらい話した。梅田さんは今年で伊勢にきて10年らしい。10年か・・・。すごいな。
あ!そうそう梅田さんは現斎王さまなの!めっちゃきれいな方。面白いし。伊勢のまちをよく飲み歩いてる人だ。
そんな梅田さんは今悩んでいる。地域史料を残す活動をしたいらしい。ステキっ(キラキラ)と思った。こういう考えの人って世の中に必要。でもどうやればいいのかわかんないんだって。飲み歩いたりしてると、まちのおじさんたちと仲良くなっていろんなお話聞くんだって。・・・それってまさにオーラルヒストリーだよね。口承文学だ。口伝みたいなもんだよね。昔でいう「語り部」。梅田さんの人柄がいいからみんな語りだすんだろうな。梅田さんといたら語りたくなるもんな。それと同時に聞きたくもなるんだよー。
語り手と聞き手だ。いろいろ相談された。以前私が話した「図書館界と手品業界をつなぐ潤滑油に」というのが印象的だったらしい。自分もそういうのやりたいんだって。じゃあ、地域の歴史を残す人だなと思った。地域の歴史を紡ぐ人。とりあえず今日梅田さんが私に話してくれたこと全部面白かったので活字化しましょう!と言った。書けば誰かが読んでくれるんですと伝えた。それに私が読みたいですと伝えた。これを読んでいる人も梅田さんの文章が出来てきたらぜひ読んでほしい。インタビューしようかな。聞き手がいた方がいいもんね。そうだね、しよう。梅田さんに語ってもらおう。それがいい。梅田さんは情報発の方法に悩んでいた。今度一緒に考えよう。

日記をつけるのは面白い。
いつまで続くかわからんが、とりあえずやってみる価値はありそうだ。

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