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写真漂流 - ファインダーの視野率と倍率

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フィルム,デジタルを問わず一眼レフを使っていた時代,個人的にはファインダー視野率を問題視していた.

それがミラーレスになってからは,ファインダー倍率が非常に気になるようになった.

  ファインダー視野率とファインダー倍率の意味を解説

上のリンク先の記事を読めば,それぞれの意味が理解できると思うので,ここではその解釈には触れないが,一眼レフで「視野率約100%」というのはかなりの高級カメラだということだ.自分が持っている中ではニコン F,キヤノン F1,それからデジタル一眼のキヤノン EOS 7Dがそれに相当する.

ところでミラーレスが一般的になり,なんの苦労もなく,視野率100%は当たり前になってしまった.

それは良いとして,問題はファインダー倍率の方である.

ミラーレスカメラのエントリー機では,ファインダー倍率が低く設計されていて,EVFを覗いたときの像が小さい(見えている面積が狭い)傾向がある.

一度知り合いのソニー α7Cのファインダーを覗かせてもらったことがあるが,その第一印象が「倍率が低いなあ」であった(笑).
仕様によれば「約0.59倍 (50mmレンズ,無限遠,-1ディオプター)」であるらしい.先程のサイトの解説によれば,やはりこれは倍率の低い部類に入りそうだ.

同じフルサイズでもソニー α7 IVでは約0.78倍とあるので,その差は歴然としている.

なお同社のフラッグシップ機 α1では,なんと約0.90倍.ニコン Z 9では約0.8倍.キヤノン R3では約0.76倍とある.

ちなみにデジタル一眼レフのキヤノン EOS 1Dx IIIは約0.76倍,ニコン D6は約0.72倍であった.

ここで倍率の高い方がより高性能のような気がするが,大きすぎれば像の隅々まで確認するのに目を大きく動かさなければならなくなる.だからこればかりは実機のファインダーを覗いてみて,自分の好みの倍率をつかんでおくことが重要だろう.

ところでファインダー視野率に戻るが,ニコン Z 9の仕様には「上下左右とも約100%(対実画面)」とあるのはなぜなのか?
なんとなく一眼レフのスペックをそのままコピペしてきたような気がするのだが・・・

  Nikon Z 9 主な仕様

Nikon Z 9 主な仕様|ファインダー


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