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20,02,21。71年初来日ツアー③

今回noteに書くにあたって久しぶりに最近のzepplinブートに関して検索していたところびっくりするトピックが。二日目に続いて71年大阪公演初日のライン音源が発掘され、つい最近リリースされていました。

通称928で知られる大阪初日。自分が音源を追いかけていたころにはまだ二日目にだいぶ劣るオーディエンス録音の音源しか存在せず、少しずつマスターに近い物が発掘されてはいましたが、最も興味津々なアンコールのメドレーの全体は聞く事が出来ませんでした。

2016年に発掘された音源によりWhole Lotta Loveから延々続くオールディーズメドレーの様子がほぼ確認できるようになりyoutube等で簡単に聞く事が出来るようになるとは心の底から良い時代になったものだと思います。

当時のzeppelinの何が飛び出すかわからないライブに加え、異国の地では演奏の奔放さに拍車がかかるzeppelinならではの演奏内容に大阪公演両日とも世界中の音源マニアの間でも高評価でしたが、音の悪さを差し置けば「初日のほうが凄いんじゃね?」と囁かれていました。

今回比較的聞きやすい音源で改めて928の内容を確認してみると確かにどこまで続くか展開の読めないアンコール等zeppelinのライブ史に残る名演であることに間違いはないと思います。

続く大阪二日目929はブートしての歴史も古く、長くマニアに愛されてきました。ライン収録ではないかと言われていた音源は実際にはステージ袖で関係者によって録音されたと伝えられ、収録内容にカットが多い理由は「マネージャーのPeter Grantが通るたびにテープを止めていたからだ」などとまことしやかに囁かれていました。

初めて入手したタランチュラのブートが929の「芸者」だったこともあり、自分にとっても記憶に残るライブとなっています。

929も比較的近年に音質が格段にUPした音源が発掘され、持ち帰ったとされるテープが基なのではないかと推察されたりもしましたが、内容的に完全収録ではない所が惜しい所ではあります。

両日とも数種のテープを組み合わせる事でほぼ完全収録を作成可能ですが音質の差が大きいので違和感が出てしまう事は否めません。また、今の時代に3時間以上のライブを隅から隅まで聞きたがるマニアがどれほど存在するかを考えると貴重な記録ではあるもののバージョンUPに狂喜するのは自分達のような修羅の者だけかもしれません(笑)

今回のリンクは発掘されたサウンドボードの Stairway to Heaven&etsです。
https://www.youtube.com/watch?v=fjpFur4kjPI

クリアな音質に加え71年物らしい丁寧な演奏は「これでノーカット完全収録だったらなぁ…」と思わざるを得ません。

次回からは72年です。二度目の来日を含めzeppelinがライブの歴史上もっともクリエィティブで変化にとんだ演奏を繰り広げていた時期からパッケージツアー的なライブへと変化していく過程など書いてみたいと思います。


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