武道館公演を終え広島へ向かうzeppelin御一行。
列車内では有名な「解散しちゃう！」事件が起きます。

悪ふざけから端を発したメンバー＆スタッフの怒鳴りあい＆つかみ合いを見た随行のレコード会社関係者がホテル到着後アトランティックの偉い人に「大変です！zeppelinは解散するかもしれません」と大慌てでTEL。

応対した会長のAhmet Ertegunの返事は「いつものことだから気にすんな」だったそうで実際その言葉通り広島公演は普通に行われメンバーの様子も普段と全く変わらなかったそうです。

日本滞在時の無茶な行動は主にJohn Bonhamが中心になって行われました。

ホテルの部屋を滅茶苦茶にして永久出入り禁止になるわ、ディスコ「ビプロス」で立小便するわ、Jimmy Pageに付いていたグルーピーのハンドバッグに〇〇〇するわとやりたい放題でしたが(72年のエピソードも交じっているかもしれません)その反面広島公演はチャリティーコンサートとして行われ、収益はすべて広島市に寄付され初めて原爆ドームを目にしたメンバーは涙を禁じえなかったと聞いていますので当時から無法っぷりとインテリジェンスが同居していたと言っていいでしょう。

自分が知っている広島公演の音源はお世辞にも恵まれた音質ではありませんでした。

広島の自治体から終了予定時刻を厳守する様伝えられていたとの事で演奏時間は短めですが、当時から十二分にやんちゃだった広島のファンの騒ぎっぷり(オープニングMCの糸井五郎氏が再三暴れないでと訴えている様子が武道館とは大違いです)と共に気合の入った演奏となっており手抜き感は全く感じられません。

アンコールのCommunication Breakdownでは興奮したファンがステージに殺到してしまいまたまた演奏を中断して「落ち着け！下がれ！」とMCが入る様子もしっかり記録されています。

おそらく新タランチュラからリリースされたものと思われる今回のリンクの音源はオープニングの大部分こそ自分が所持している音源と同程度ですが、MC終盤からのライブ本編はかなり効きやすい音質になるのでちょっとビックリでした。

https://www.youtube.com/watch?v=aEyj69Zp14A

興奮しすぎたファンの扱いなど既に百戦錬磨のzeppelinにとって何ら問題なしといった感じで次なる公演地大阪フェスティバルホールに向かいます。

大阪では日本でハードロックが深く根付く事になるきっかけだったのではないかとかまで言われる伝説の大阪2deyのライブが繰り広げられることになります。