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20,02,15。led zeppelin④

タランチュラレーベルによってzepブートの虜になってしまった自分は西新宿に当時有った「iko iko」(アイコアイコ)というショップに足繁く通うようになります。

今では当時の面影はほぼなくなっていますが、そのころの西新宿は世界的にも名高いブート街として有名でその最盛期には数多くのショップが街のあちこちに店を連ねていました。

既にインターネットは存在していたものの、当時の自分の情報収集源は西新宿で流通していたブート専門誌「gold wax」や洋書「zeppelin live」等の紙媒体。特に「zeppelin live」に関してはブートの元となるライブ音源についてかなり細かいデータが確認できたため重宝しましたが、なにぶん洋書の為、学生時分にちゃんと英語を学ばなかった事を後悔したものです。

そんな装備で西新宿という魔窟を探訪するうちにブートCDのコレクションは徐々に増えていく事に。

憧れていた71年大阪公演二日目通称「929」と言われるライブもタランチュラの「コンプリート芸者」なるCDで初めて耳にすることになりました。かつて恋焦がれたそのライブは想像していたほど高音質ではありませんでしたがマニア間でも定評となるzepライブ史に残る名演でした。

時は流れて現在ではyoutubeでそのCDよりも格段に音質がUPしたものが完全収録ではないとはいえ簡単に閲覧可能です。

https://www.youtube.com/watch?v=cTvJ5kk4fbo

とはいえ当時はブートを入手する事が唯一の音源入手方法。西新宿に足を向ければまずikoikoでタランチュラの新作及び情報をチェック。そのあとは数件の馴染みのブートショップを歩くのが常となっていました。

すでに結婚していましたから表立って非難こそされませんでしたが妻の心底には西新宿に通っては散財して帰ってくる夫に対する忸怩たる思いがあったであろう事は言うまでもありません。

自分はコレクターにあるまじき「聞きまくる派」でしたから毎晩のように聞いている「時にはとんでもでなく音の悪いライブ」を耳にした妻から

「そのCDのどこにそれだけの価値があるのか本当に理解できない」

などと軽い呪いの言葉をかけられても文句は言えませんでした(笑)

タランチュラに限らず幅広く収集したコレクションによって有名所のライブ音源は相当な割合で網羅していました。当時所有していたコレクションはいくつかの理由が重なったことでほぼ売り払ってしまい手元には残っていませんがzeppelinのライブ音源自体はCDRに残してあります。

zeppelinが活動がしていた68~80年までのライブ音源で有名所はほぼ網羅していますのであまりマニアックにならない程度に軽く各年度ごとのライブのことなど書いてみたいと思いますのでたまたま目にされた方に楽しんでいただければ幸いです。


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