ストーマの話。入浴と交換。

真夏にストーマをつけていた所為で苦労した話を書きましたが、夏でよかった事もありました。それは入浴です。

ストーマをつけている間は湯船に浸かる事は出来ても肩まで浸かっての長湯は気分的に無理でした。やって出来ない事は無いのですが、一緒に湯を使う家族のことを考えるとどうしてもストーマがついている部分をお湯に浸ける気になりません。

そうなると湯船に浸かる時には膝立ち状態になってしまいますから自然と
「シャワーでいいか…」と言う事になってしまいます。

暑い盛りでしたから湯船を使わなくてもさほど不自由を感じませんでしたが、これが真冬であったらやはり厳しいと言うか寒い思いをしたでしょう。

入浴時といえば自分は基本的にパウチの交換をシャワーを浴びる時に行っていました。シャワーで体を洗うついでにパウチを外した我がおへその横の「梅干君」周囲を良く洗っておきたかったので正に一石二鳥。

パウチの交換と言えば気をつけなくてはいけないのがタイミングでした。
なぜならストーマからの排泄は通常の排泄とは違い自分でコントロールする事が出来ないからです。

小腸ストーマでの排泄感を判りやすく表現すると「痛みの無い傷口からつねに出血しているような感じ」と言った所でしょうか。食事のあとにはやはり排泄される量は増えますが自分の場合、食後2時間ほど経過すると排泄がほぼ止まる時間帯があることがわかりました。

「今日はパウチを交換しよう」という時は食事のあと時間を見計らってシャワーを浴びるようにすればパウチを外してストーマ周辺を洗っている最中の不意の排泄に困る事が少なくなります。

ちなみに完全に余談なのですが「梅干君」ことお腹から飛び出している腸の一部は蠕動ゆえに良く観察すると少しですが勝手に動いています。

自分がストーマを付けているときに一番印象深かった出来事は、恒例になったシャワータイムのパウチ交換時にお腹の梅干君がちょっと横を向いた感じで「ペッ!」と未消化の固形物を吐き出した事です。

「お前本当は別の生き物なんじゃないだろうな…」と軽くたじろぎましたが、
洗ったばかりなので気を使って横に吐き出したのかなと妙に近親感がわいたりもしたことを覚えています(笑)

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