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20,02,22。ledzeppelin72年。

72年はzeppelinのライブ史上唯一となったオセアニアツアーから開始です。

残されている音源を聞くと日本公演とそれほど変わらぬセットリストで進行していたようです。シドニー公演の白黒映像がオフィシャルDVDにも採用されたほど有名ですが短い時間の断片的なものでした。

オランダやベルギーで数回公開リハーサル的ライブを行った後に本腰を入れた北米ツアーが始まります。

残された音源も結構あり、名演とされるシアトルやLAフォーラムでのライブも存在していますが、このころからRobert Plantの圧倒的だったハイトーンに陰りが見え始めるようになってしまいます。

72年北米ツアーからまだ発売前だった Houses of the Holyからの新曲が演奏されるようになります。本気で喉を傷めてしまう前という事もあり、特にOver the Hills and Far Awayなどはオリジナルキーで歌われる貴重なテイクが存在するのですが、それでもかつてのような余裕の歌いっぷりからはだいぶ遠い印象を受けます。

LAフォーラムでのライブを中心にした素材でHow the West Was Wonが作られオフィシャルで発売されたのは大変喜ばしい事ですが、ブートを聞きなれているマニアからすると、各楽器の音が現代風に加工されていることが良くわかります。

LAフォーラムでの音源は「BURN LIKE A CANDLE」というタイトルの超有名ブートとして知られていましたからHow the West Was Wonを聞いた印象は特にドラムの音に違和感が強く「なんだか違うなぁ…」という感じでした。

北米ツアーの後には再び日本の地へと舞い戻ることになるのですが、この72年日本ツアーはあまり評価が高くありません。

手抜きだの二回目という事で舐めているだのいろいろ言われていますが自分なりの意見とライブの詳細に関しては次回にまとめようと思います。

10月に日本公演を終了させた後に英国ツアーを回り72年は終了。
スケジュール的に69年から70年ほどのような殺人的なスケジュールではないことが窺われます。

手厳しいマニアからは「ライブが真にクリエイティブだったのは72年まで」などと言われることがありますが、自分の印象としては音楽的な進化の過渡期ゆえ、昔のスタイルを愛する方からすると違和感が出てしまうのかなと感じています。

ブルースからロック色を強め、やがて多様な音楽性を取り込むことで唯一無二のハードロックを構築していくzeppelinの変化の時代。

今回のリンクはそんな72年ライブの中でも名演の誉れ高いものの音の悪さから敬遠されがちな6月19日シアトル二日目の音源です。
https://www.youtube.com/watch?v=58IfTqts5cA

長い音源になりますから通してすべてを聞く事はまずないとは思いますが、大好きな会場ではじけまくるzeppelinを堪能する事が出来ると思います。


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