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20,02,23。ledzeppelin72来日ツアー。

72年10月zeppelinは2度目にして最後の来日を果たします。
公演日程は2日3日武道館、4日大阪フェスティバルホール、5日名古屋公会堂、9日大阪フェスティバルホール、10日京都会館と変則的な日程です。

5日の名古屋の後シンガポールに遊びに行ったのは有名な話で、いろいろな意味で羽目を外して楽しんできた所為か総じて評価の低い2度目の来日公演ではありますが9日の大阪フェスティバルホール公演は高評価です。

武道館公演はPA機材がzepelin側の物ではなく借り物だったことも有名で、その所為か演奏がこじんまりとした感じです。

初日オープニングのRock and RollからいきなりRobert PlantのVoがメロメロでまともに歌い切れていません。

またDazed and Confusedではスタッフがギターをオープンチューニングからレギュラーにもどしておくことを忘れたため冒頭のハーモニックスが調子っぱずれな音になってしまう爆笑物のトラブルも起きてしまいます。

発売前のHouses of the Holyからの新曲が披露されていますが、特にThe Rain Songなどは当時のファンからすると違和感の大きい曲だった様子で初来日時に披露された Stairway to Heavenの時のような「初めて聞く新曲にもかかわらず感動している」ようなリアクションを感じません。

4日の大阪公演は所持している音源がどうにも好みの音質ではない為あまり聞きこんでいないのですが武道館に比べるとよいライブに感じました。

同じような出来の名古屋を経てシンガポールで遊んだ後の大阪公演は北米ツアーに匹敵する出来になっていると感じます。Robert Plantもかなり調子を取り戻してをアンコールのメドレーも魅力的。stand by meを単独演奏していることが有名でブートのタイトルとしても使われています。

千秋楽の京都公演は明らかに時短ライブです。新幹線の時間がどうこうと言われてきましたが、要は最後に東京に戻ってビプロスで遊びたかった事が原因というのが最有力です(笑)

72年来日音源に関しては全日程を所持しているものの、聞き込んだと言えるレベルなのは初日と大阪2日目だけです。

個人的な感想としてはzeppelinのライブが73年以降の形になっていく上での過渡期メニューだった事にRobert Plantの声の衰えが重なったことが71年に比べて低評価な理由かなと思いますが、ぶっちゃけお得意の「異国での公開リハーサル」的なライブだった気がしないでもありません。

ちなみに75年にRobert Plantが大けがをしなかったとしたら76年に3度目の来日があったかもしれなかった事が明らかになっています。

75年アールズコート以降のzeppelinがどんな来日メニューを見せてくれたかと思うと期待は膨らみますが残念な事に幻に終わってしましました。

今回のリンクはLed Zeppelin Bootsが72来日公演を編集した物です。
https://www.youtube.com/watch?v=qff2vsAXKVw
こうして良いと思われるテイクだけで編集したライブはあまり好みではないのですが、72来日公演に関してはbest of的なライブのほうが楽しめるのではないかと思います。

71年と違いサラッと流した感のある72来日公演でしたが、次回からは73年。
ロック界の覇王となったzeppelinのスタジアムクラスのツアーが全米を席捲していく事になります。




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