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「世界標準の戦争と平和」の連続講座から感じたこと・伝えたいこと

 フリージャーナリスト・烏賀陽弘道さんは、2019年10月に出版した「世界標準の戦争と平和」 (扶桑社)をもとに、2020年2月から7月までの半年間に連続講座を行いました。本講座は著者ご本人が半年間かけて第一章から第五章を毎月一章ずつ、とてもわかりやすく丁寧に解説していた講座です。


 私はこの連続講座に事務局として関わらせていただきました。そして本講座を通じて今まで苦手だと感じていた「歴史」に違う角度から好奇心の光が当たったように感じています。


 これまで私は「歴史」イコール「過去のもの」というイメージが強く、それが現代にどのようにつながっているのかよくわかりませんでした。歴史の知識の浅さにこのままではまずいな…と危機感を感じ書籍を読むものの、断片的な知識ばかりが増えていくようでワクワクするような知的好奇心を感じることがほとんど出来ませんでした。


 しかし烏賀陽弘道さんの著者「世界標準の戦争と平和」や今回の講座から地政学・核戦略・現代の戦争についてとても興味を持ちました。以下は講義やその書籍で印象に残った部分です。

◾ なぜ海と陸の接点である半島で歴史上何度も軍事衝突が起きているのか。それは支配地域拡大のために外洋に出ようとするランドパワーとその拡大を封じ込めようとするシーパワーが対立し、それが紛争や戦争へ発展する可能性を常にはらんでいるため。シーパワーの代表のアメリカが介入した朝鮮戦争やベトナム戦争はその一例である。


◾ なぜ核保有国は戦後75年間、核戦争を起こしていないのか。それは相手を先制攻撃したらその報復によって自分たちが完全に破壊されることを双方が理解していたため。さらに報復力がある原子力潜水艦をもつ国は第二次世界大戦の先勝国のアメリカ・ロシア・イギリス・フランス・中国の5ヶ国。これらの国は戦後の国際秩序において発言力や決定権限が非保有国に比べて大きい。


◾ 現代の覇権争いや戦争の脅威は、壊滅的被害をもたらす「核兵器」からデジタル空間で起こる「サイバー攻撃」や、戦闘機に兵士を乗せることなく遠隔操作で操縦ができる「無人暗殺機」に移り変わっている。これらは相手に気付かれずにかつ自国の兵士を被害にあわせることなく地球の反対側にいる人間への攻撃を可能にしている。


 連続講座や書籍で伝えられていることをひとつずつ確認していくと、私は今までなかなかイメージがつかめなかった過去の歴史と現代の動きがつながりはじめて、まるで目の前の視界が開けていくように感じました。それは平凡な生活を送っているだけでは見えなかった世界に全く違う角度から光が当たったような気がしてこれらの知識にとても面白さを感じました。


そのような体験をしたこの連続講座が

このまま終わってしまうのは正直惜しい…

せっかくなら

「世界標準の戦争と平和」 の推薦文献からも

烏賀陽さんの考えを聞いてみたい

 私はそのように考えたため 「世界標準の戦争と平和」の推薦文献から気になった書籍を数冊あげ、その書籍からオンライン講座開催の提案を最終回のフリーディスカッションで行ってみました。すると烏賀陽さんや参加者がその考えを前向きに受け入れてくださり、1冊の推薦文献から次回の読書会開催が決定しました。
 

◉オンライン読書会 予告

◇課題図書
「戦略の地政学 ―ランドパワー vs シーパワー/秋元千明」(ウェッジ)

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日程:2020年9月12日(土)
時間:13:30~
場所:ZOOMを使用したインターネット放送
参加費:5,000円
主催者:烏賀陽弘道


烏賀陽弘道さんの20冊目の著書

「世界標準の戦争と平和」を

著者ご本人が半年間かけて

毎回3時間以上とても丁寧に

わかりやすく解説してくださったことを

私はとても感謝しております。

殺戮が起きた戦争のことなんて知りたくない…

断片的な知識ばかりで歴史がよくわからない…

これは私がこの書籍を読む前に抱いていた

「戦争」や「歴史」への苦手意識です。

もしこれらに対して

同じように感じている方がいたら

ぜひ「世界標準の戦争と平和」を開いてみて下さい。

そこには

教え方が実にうまく

難解な内容を明快に理解させてくれる

Educator (教育者) のような

烏賀陽弘道さんがいるはずです。


世界標準の戦争と平和/烏賀陽弘道(扶桑社)

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◇連続講座の動画視聴について

フリージャーナリスト・烏賀陽弘道さんの20冊目の著書 「世界標準の戦争と平和」。それをもとに著者ご本人が説明を行った第1回~第5回の連続講座の動画をひとつの講座ごとに5,000円で販売しています。

動画の視聴費は報道の第一線で30年以上活躍しつづけているプロのジャーナリスト・烏賀陽弘道さんの今後の活動費につながります。まずは第1回から第5回の講座内容をご紹介いたします。講座の視聴方法は下記をご覧下さい。

第1回講座 「国際社会で海が一番重要な理由は」 (2020.2.24/東京・麻布区民センター)

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この動画はビデオ撮影にて録画を行っているためその内容は前編・後編に分かれています。前編では、なぜ地球上の空間の 「海」 が国際政治で重要なのか。また後編では、戦後75年間核保有国が核戦争を起こさなかった理由と現代の攻撃ミサイルについて説明します。烏賀陽さんと参加者の距離が近い和室で寺子屋のように講義を行っていることも見所のひとつです。


第2回講座「 地政学の視点から歴史や国際政治を見てみよう」 (2020.3.21/東京・勝どき区民館)

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第2回講座もビデオ撮影にて録画を行っているためその内容は前編・後編に分かれています。前編は、イギリスの海軍力「シーパワー」と南下政策を行ったロシアの「ランドパワー」を例に挙げて国際安全保障の説明を行います。また後編では、現代地政学の元祖"ハルフォード・ジョン・マッキンダー" の歴史観もとに地理的な条件から現実の政治、経済、紛争、戦争を説明します。後編に行った烏賀陽さんと参加者による活発なディスカッションも一見の価値ありです。


第3回講座「安全保障と軍事はイコールではない」 (2020.4.29/ZOOMを使ったオンライン講座がスタート)

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中国・武漢市から瞬く間に世界中に広まった新型コロナウイルス感染症。その影響により都内の区民館が閉館したため第3回講座からZOOMを使ったオンライン講座がスタートしました。 第3回講座のテーマ「 安全保障と軍事はイコールではない」 をもとに、国際安全保障政策には、「外交」・「情報」・「メディア」 など様々な手段があり、「軍事」 はあくまでひとつのジャンルに過ぎないことを解説します。


第4回講座「 ケーススタディ尖閣諸島問題」 (2020.5.30/ZOOM)

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もし日本の新聞やテレビが伝えている報道に世論を間違った方向へ導く記事があったら読者はそれをどのように読み解けばよいのでしょうか。第4回講座では尖閣諸島をめぐる中国との領有権争いをケーススタディに『国際報道版・フェイクニュースの見分け方』をわかりやすく説明します。


第5回講座 「国際政治を考えるときの11原則」 (2020.6.27/ZOOM )

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北方領土における対ロシア政策や尖閣諸島における対中国政策はそのどちらの問題にも米軍の展開が大きく関わっています。尖閣諸島問題や北方領土問題をケーススタディにしたときに私たちはその問題から何が学べるでしょうか。第5回講座では 「世界標準の戦争と平和」 の書籍178ページ・国際セキュリティ問題を考えるときに必要な思考(A)~(L)をもとにひとつずつ具体例を挙げながら説明します。


◇動画の購入方法

第1回~第5回の連続講座の動画は ひとつの講座ごとに5,000円 で販売しています。視聴希望の方は1回の講座ごとに5,000円を烏賀陽さんの口座へご送金下さい。
送金後、「ご希望の講座 (第○回)」 と 「送金した」 ことをFacebookメッセンジャーで烏賀陽さんへお伝え下さい。ご希望の講座のURL をお知らせします。

◇お支払い例

・第1回の講座を見たい

⇒ 1回分 × 5,000円 = 5,000円


・第1回~第3回の講座を見たい

⇒ 3回分 × 5,000円 = 15,000円


・すべての講座を見たい

⇒ 5回分 × 5,000円 = 25,000円


◇振込先口座(銀行振込)

SMBC信託銀行 銀座支店

普通 5294975

ウガヤヒロミチ

◇烏賀陽弘道さん Facebook

https://www.facebook.com/hiromichiugaya


烏賀陽さんの口座へお振込後「送金済みの画像」(スクリーンショット) を事務局・見城へFacebookメッセンジャーで送付いただいた方にも「ご希望の講座」のURLをお伝えいたします。

◇見城奈美子 Facebook

https://www.facebook.com/nami.dolphine.nami


<お詫びと訂正>

 当初、連続講座の視聴方法について「各講座を視聴希望の方は、1講座につき5,000円をご送金下さい」という記述で動画視聴のご案内をしておりました。その後動画購入者から、この文章では過去の動画も含めて購入できるという誤解を生じさせてしまうのではないか、というご指摘がありました。

 そのため動画購入のご案内を「第1回~第5回の連続講座の動画は ひとつの講座ごとに5,000円で販売しています。視聴希望の方は1回の講座ごとに5,000円を烏賀陽さんの口座へご送金下さい」という記述に変更いたしました。

 当初のご案内でnoteをご覧になった皆様、動画購入について不明確な部分があり大変申し訳ありません。内容について気になることがございましたら、下記のメールアドレスをご利用下さい。

nami.dolphine.nami@gmail.com

-2020.9.2 記-

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