なみ

非正規雇用により毎日ヘトヘト芸人。ピアノと文房具が好き。平日の真っ昼間にカフェとかで何…

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非正規雇用により毎日ヘトヘト芸人。ピアノと文房具が好き。平日の真っ昼間にカフェとかで何か書いて暮らすのが夢。

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    ノートや筆記具について。

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アンダルシアとわたし。

とあるピアノリサイタルで聴いたリスト「スペイン狂詩曲」が強烈すぎた。友人と計画していた海外旅行の行き先候補はスペインとドイツの二択だったが、おそらくわたしはスペイン!スペイン!とあからさまにスペインを推していたに違いない。たぶん友人は折れたのだろう、誠に申し訳ない。スペインは治安がいいとガイドブックで知り、安心しきっていたのだが、空港でガイドの方に「スペインは治安が悪い地域もある。貴重品は腹に巻いてください。腹に巻いていても強奪される場合もあります」と言われ、出国直前に軽くお

    • 滑舌とわたし。

      コンビニで「ピザまんひとつお願いします」と頼んだのに、にっこり笑顔で「肉まんですね!ありがとうございます!」と元気よく返される程度には滑舌に問題がある。なんか流れで肉まんをにっこり笑顔で受け取り、コンビニを出た。ピ(Pi)ザ(Za)とに(Ni)く(Ku)……「ピ」と「に」はともかく「ザ」と「く」は母音からして違うのに。何故だ。見上げた空はどんより曇っていた。泣いてなどいない。 基本的に気力体力ともに充実していないせいか、何がなんでもピザまんを絶対に食べる絶対に絶対に食べる絶

      • わたしにだってある。(その1)

        残念ながら働かなければ食うにも困る御身分である。食うにも困るから仕方なく働いているだけで、余裕で食える潤沢な財力があれば働いてなどいない。たいていのひとがそうであるように、働かなくて済むのであれば働きたくないと思う。毎日毎日ヘトヘトで、週休2日制であるにもかかわらず、いずれか1日はほぼ寝て過ごすことを余儀なくされている。寝て起きると身体中が痛い。働くこと、金を稼ぐことが正直つらいとしか思えない。楽して稼げる金はないにしても程がある。 正社員が8時間で(なんなら残業もして)こ

        • 電話対応とわたし

          試用期間の3ヵ月が過ぎるやいなや社員に「電話に出ろ」と言われた。前職でもそこそこ電話対応はしていたので別にそれは構わないのだが、ただわたしには肝心の商品知識というものが全然まったくこれっぽっちもなかった。3ヵ月間一体何をやっていたのかと言われても困る。3ヵ月間、ひたすら送り状を作ったり何に使うのかからして謎な商品の数をひたすら数えたり、ひたすら書類を発行してはひたすらハンコを捺したりしていた。パートなので研修の類いは一切なく、商品知識を得る術などない。電話に出たところで、案の

        アンダルシアとわたし。

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          ズタズタエンドレス

          昔、母親に「口答えするな」とよく言われていた。何かにつけて異を唱えがちななコドモだったのだろうか。正直言ってまったく覚えていない。ただ「口答えするな」と言われるたびにひどく傷ついていたことだけは確かだ。「これは口答えではない。わたしの意見である。わたしには自分の意見を述べることすら許されないのか」と抗議できれば苦労はしない。幼いわたしにとって母親の言うことは絶対だった(コドモなら皆そうだ)。人格を全否定されたように思えて、とてもみじめだった。悲しかった。わたしは心情的に何かが

          ズタズタエンドレス

          何をそんなに書くことがあるのか。

          何かにつけてことあるごとに申し上げているように、昔から書くことがヘンタイ的に好きである。性癖と言っても差し支えないレベルに違いない。時間が許すなら、とにかくただひたすら無心に何かしらえんえんと書いていたい。何をそんなに書くことがあるのかと若干引き気味に不思議がるひとがいるが書かずにいられるのであればそれに越したことはないのだから、どうかわたしのことは放っておいていただきたい。学生でもないくせに何故シャーペンを買うのかなどと問い詰めることについてもやめていただきたい。ええ、是非

          何をそんなに書くことがあるのか。

          タグ【手帳会議】まとめ

          本日、夏の全国高校野球決勝戦。帽子の形の違いで智弁学園と智弁和歌山を見分けることができると知った、そんな2021年・夏の終わり。気温的には夏を主張しているとしか思えないのだが、なんちゃら星人の占いの本と同時に来年2022年の手帳が書店に並びはじめる季節である。いやまだ夏なのに来年て!と毎年のようにツッコんでいるような気がしないでもない。 Twitterでタグ【手帳会議】なるものに遭遇、まんまとウホッとなってすかさず飛びつき、わたしなりに解釈して参加させていただいたわけだ

          タグ【手帳会議】まとめ

          ぶどうの工作とわたし。

          まず走るのがべらぼうに遅い。運動会や体育祭という名の公開処刑場が、憎しみの対象でしかなかったのは必然だ。実力差のない、同じようなタイムを持つ生徒たちでレースをさせるという配慮など一切されなかった、やさしさのかけらもない時代である。ぶっちぎりの1着などされた日にはぶっちぎりでしんがり負けのわたしの無様さが際立つじゃないかクソが。その悔しさをバネに努力するなりして挽回すればいいじゃないかとか綺麗事を言われても困る。どの悔しさをバネにしたところで、走っても走っても屈辱の最下位である

          ぶどうの工作とわたし。

          鉛筆シャープとわたし。

          あれは何年か前の職場の昼休み。むしゃくしゃしていた(またか!)ので、美味しいスイーツでも買って自分をなだめようと最寄りのコンビニへ。しかしわたしが購入したのは美味しいスイーツではなく、 これだった。ストレスがたまるとノートを買わずにはいられない謎の奇病を患っているわたしだが、なんなら筆記用具でも構わないという守備範囲の広さには定評がある。誰にだ。 それはそうと、昔から鉛筆が好きだった。幼少期、鉛筆がうれしすぎて興奮した挙句滑って転倒、削ってとがったほうをまぶたに突き刺した

          鉛筆シャープとわたし。

          3月とわたし

          冬の天気予報では東北地方にも北陸地方にも属さず、とかく名指しされがちな新潟県の降雪量はエグい(なまじ去年が新潟県にあるまじき暖冬だった分、今年のエグさがより一層引き立つ結果に)。「予想降雪量は新潟県の多いところで100センチ」とかサラッと言われても困ります。1メートルじゃないですかやだー。とは言え「私の身長は163センチなんですが、見てくださいこの!雪の高さ!私の身長の倍近くあります!」などと報道されるのは県内屈指の豪雪地帯であって、わたしが住んでいるところはさすがにそこまで

          3月とわたし

          手帳とわたし・2

          見事なまでの放置っぷりである。ここまで来るといっそ清々しさすら感じる。放置するなら徹底的に。そうだろう?何事も中途半端はいけない、いけないよ。そもそもわたしのnoteの更新がぱったりと途絶えたからとて一体それがなんだと言うのか。誰も知らないnoteなのだから誰も気に留めない。つまりまったく問題ないのである。 若干悲しくなったところでしれっと「手帳とわたし・2」を書きはじめたい。手帳好きであるにもかかわらず手帳が使いこなせないわたしだが、それでも高橋書店のレフト式を何年か買い

          手帳とわたし・2

          手帳とわたし・1

          8月もお盆を過ぎると来年の手帳が書店や雑貨店に並びはじめる昨今。10月はじまりの手帳が多いとは言え残暑厳しい折、まだ夏としか思えないなか、来年に思いを馳せるのはいささか性急すぎるような気がしないでもない。しないでもないが手帳というのはわたしの、毎年の楽しみのひとつなので、シーズンインは早いことに越したことはない。むしろ「待ってましたァッ!」と満面の笑みで大歓迎である。 手帳が好きだ。まず店で並んでいるのを見てまわるのが好きだ。高橋書店やNOLTYといったビジネスパーソン御用

          手帳とわたし・1

          やっぱりバカだったんだ。

          小さなノートを肌身離さず持ち歩き、何かしら書き留めていた。べらぼうに若かった頃の話である。備忘録でもあったが8割方忘れても差し支えない創作のような、はっきり言えば妄想であった。 たとえば奇妙キテレツな夢を見て起きた朝にその内容を記録。夢日記である。「至近距離から銃撃されるも常軌を逸した身体能力で銃弾をかわす」「白昼の商店街で銃撃戦。アクセルべったり踏み込んで八百屋に車で突っ込む」などである。なんて殺伐としているんだとかどういう世界観で生きているのかとかはまあさておき、一体何

          やっぱりバカだったんだ。

          放置の理由。

          パスワードをきれいさっぱり忘れてしまうくらい、長いことnoteをほったらかしにしていたのは何故なのか。コロしにかかっているのかってレベルで仕事が忙しかったからに他ならない。常軌を逸していた。楽して金は稼げないにしても程があるだろう。あまりに酷い。 片田舎の中小企業の実情などまるで理解していない人間がドヤ顔で思いついたに違いないクソ改革、いやこれは失礼、働き方改革により残業は禁じられた。昼休みを返上するしかない。それでも取引先はお構いなしで、回答が遅い納期に間に合わない短縮短

          放置の理由。

          あまりに無力。

          ※フェイクあり おそらくスーパーボールを買いに来たもののほしいと思えるものがなく、むしろカッコいい恐竜フィギュアを見つけてしまったのだろう。男の子は言い出せずにモジモジしていた。孫のはずだが「スーパーボールとやらはどこにある。早くしろ。待たせるな。スーパーボールはどこにあるのかと聞いている。とっととしろ」と何故か激しく責めたて続けるバ、いや失礼その女性の声は大きすぎた。そんなデカい声でヒステリックにまくし立てられたら、オトナでも黙り込むわ。 「どこにあるというのかスーパー

          あまりに無力。

          創作:お題「溶」と「脱」と「下」を使って文章を作りましょう。

          朝からネチネチネチネチ常務にやられることなど日常茶飯事だが、何度も謝罪を繰り返しさすがに気疲れして席を立った。自販機でいつも選ぶ缶コーヒーを買う。あいつを精神的にズタズタにしてやったと常務に思われるのも癪にさわるが正直戻りたくない。いや、缶コーヒー1本飲む時間くらいなら許されるだろう。たぶん。 「すっげえ我慢強いスね!オレならブチギレてましたよ。いやあさすがだなあ」 と、いつものようにヘラヘラ言って新卒が同じコーヒーのボタンを押した。「あれ、そもそも常務のミスじゃないですか。

          創作:お題「溶」と「脱」と「下」を使って文章を作りましょう。